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桃園菫
勢い余って抱きつくと、
今日は避けずに 抱きとめてくれる。
温もりと安心感で涙が滲んだ。
私を抱きしめたまま 数歩進んで中に入ると、
玄関扉を閉める蓮。
梶蓮
桃園菫
涙が出るのは 何とか堪えたけど、
声は少し震えてしまった。
蓮の手が私の頭に触れ、 ゆっくり撫でる。
深呼吸をすると 少し気持ちが落ち着いた。
梶蓮
桃園菫
桃園菫
蓮から離れた瞬間、 近くで雷が落ちる音がした。
ビックリして 咄嗟に蓮の腕を掴むと、
蓮はおもむろに 自分のヘッドホンを私に被せた。
梶蓮
廊下に座って 壁に背を預けた蓮が、
隣の床をポンポンと叩く。
誘導されるがまま 隣に座ると、
頭を蓮の肩に預けられた。
桃園菫
桃園菫
私の声はちゃんと 蓮に届いたかな。
目を瞑る時、
蓮が飴を咥えたのが 視界の端に見えた。
桃の香りが私と蓮の2人だけの空間に ふわりと漂った。
梶蓮
桃園菫
梶蓮
目が覚めると、 リビングのソファに横たわっていた。
部屋の中は電気が戻っていて、
体には蓮の上着が かけられている。
蓮はスマホから顔を上げると、
「ここに居る」 というように頷いた。
私は恐る恐る ヘッドホンを外した。
桃園菫
梶蓮
桃園菫
桃園菫
梶蓮
桃園菫
梶蓮
梶蓮
桃園菫
桃園菫
桃園菫
梶蓮
梶蓮
桃園菫
桃園菫
だめ?と聞けば 蓮は渋々頷いた。
桃園菫
梶蓮
コメント
3件
続き待ってます!
守ってくれるんですね⁉️ 蓮くん〜やりますねぇ😏
う゛あ゛っ、梶くん神か⁉︎ 尊いんだが⁉︎最高なんだが⁉︎ 続き待ってますね!