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執事VSお嬢様のかけひき事情★

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執事VSお嬢様のかけひき事情★

第1話 - 執事VSお嬢様のかけひき事情★

1,250

2018年09月08日

#恋愛

#告白

#お嬢様と執事

あいりん♡

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あいりん♡

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スター･刀夜

お嬢様、おはようございます。

スター･刀夜

もう朝ですよ。

スター･刀夜

起きてください。

メリー･苺

うーん、はぁー

メリー･苺

刀夜、おはよう！

メリー･苺

今日も朝から晴天ね！

スター･刀夜

ええ、今日は湿度も低く

スター･刀夜

過ごしやすい一日になると思いますよ。

メリー･苺

そう、ありがとう！

スター･刀夜

いえ。

スター･刀夜

あっ、お嬢様、

メリー･苺

うん？

スター･刀夜

胸元がはだけていますよ！

メリー･苺

ああ、これね…

スター･刀夜

じっとしていて下さい。

メリー･苺

えっ？

スター･刀夜

…………。

スター･刀夜

よし、ボタン掛けてあげましたよ。

メリー･苺

ああ、ありがとう！

メリー･苺

さっ、顔洗って着替えるから、

メリー･苺

刀夜は席を外して。

スター･刀夜

はい、了解しました。

スター･刀夜

では……。

メリー･苺

はぁーっ、

メリー･苺

胸元はだけてるって…

メリー･苺

私がわざと

メリー･苺

ボタン外したのに……

メリー･苺

全然、感づいてくれない……

メリー･苺

はぁー、顔……

メリー･苺

赤い……。

3分後……

スター･刀夜

ああ、お嬢様。

スター･刀夜

今日の朝食は

スター･刀夜

ハニートーストとホットミルクティーです。

メリー･苺

ありがとう。

メリー･苺

いただきます。

メリー･苺

うん、ハニートースト、

メリー･苺

とても美味しい！

スター･刀夜

そうですか。

スター･刀夜

それはよかったです。

スター･刀夜

でもお嬢様、

メリー･苺

うん？どうしましたか？

スター･刀夜

今日は特に会食もないのに

スター･刀夜

なぜそんなオシャレな

スター･刀夜

ドレスを？

メリー･苺

なんでだと思う？

スター･刀夜

さあ、分かりませんね？

メリー･苺

そう……

メリー･苺

じゃあ答えてくれるまで

メリー･苺

教えませーん。

スター･刀夜

えー、そうですか……

スター･刀夜

では……

スター･刀夜

どこかに出かけたいのですか？

メリー･苺

違うわ。

メリー･苺

もっと別の理由よ。

スター･刀夜

うーん、まったく分かりません。

メリー･苺

じゃあ、よーく考えて、

メリー･苺

分かったら私の部屋に

メリー･苺

答えを言いに来て。

スター･刀夜

そうですか。

スター･刀夜

では、じっくり考えてみます。

メリー･苺

うん、じゃあよろしく！

メリー･苺

はあーっ、

メリー･苺

なんで分からないのかな？

メリー･苺

普段の生活じゃ

メリー･苺

悟りの刀夜って言われるくらい

メリー･苺

敏感なのに……

メリー･苺

なんで恋愛のことになると

メリー･苺

急に鈍感になっちゃうの？

メリー･苺

このドレスだって……

メリー･苺

刀夜をその気にするために、

メリー･苺

胸元が大きく開いたドレス

メリー･苺

なんだから……

メリー･苺

ちょっとは悟ってよね！

スター･刀夜

コンコン……

スター･刀夜

失礼します。

スター･刀夜

お嬢様、先程の答え、

スター･刀夜

僕なりに考えてみたした。

メリー･苺

そう、……

メリー･苺

じゃあなんだと思う？

スター･刀夜

海外のご令嬢と

スター･刀夜

テレビ電話をするため

スター･刀夜

ですか？

メリー･苺

はぁー、

メリー･苺

全然違うわ！

スター･刀夜

そうですか。

スター･刀夜

では、そろそろ

スター･刀夜

答えを教えてくださいませんか？

メリー･苺

えー、どうしよっかな？

スター･刀夜

お嬢様、

スター･刀夜

どうやらライバルの

スター･刀夜

アシリティー･サン……

スター･刀夜

株価、急落したみたいですよ！

メリー･苺

ええ、そうね……

メリー･苺

私の会社の株……

メリー･苺

値上がりしたのね！

スター･刀夜

ええ、先手を打ちましたので…

メリー･苺

よくやってくれたわ！

メリー･苺

感激よ。刀夜！

スター･刀夜

お褒めに預かり

スター･刀夜

光栄です。

スター･刀夜

社長。

メリー･苺

ええ！

スター･刀夜

それでは、

スター･刀夜

先程の答えを……

メリー･苺

ふー、

メリー･苺

教えたくないけど

メリー･苺

会社の危機を救ってくれた

メリー･苺

執事兼、秘書に

メリー･苺

答え、教えてあげるわ…

スター･刀夜

はい、ありがとうございます。

メリー･苺

それは……

メリー･苺

ただ気分的に

メリー･苺

オシャレしたかっただけよ。

スター･刀夜

えっ、……

スター･刀夜

それだけでございますか？

メリー･苺

え、ええ、そうよ……

メリー･苺

と、特に深い意味なんて

メリー･苺

ないわよ…。

スター･刀夜

お嬢様、嘘は駄目です。

メリー･苺

なんでそう思うの？

メリー･苺

(お願い、悟って！)

スター･刀夜

だって、お嬢様は

スター･刀夜

気分的にオシャレをした事なんて

スター･刀夜

一度もないからです。

スター･刀夜

ずっと家にいる時は

スター･刀夜

ルームウェアしか

スター･刀夜

着ないですから。

メリー･苺

うっ、……

メリー･苺

(そうだ、私、ルームウェア)

メリー･苺

(着てるんだったわ…)

メリー･苺

(どうしよう……)

スター･刀夜

お嬢様、

スター･刀夜

本当のことを話してください。

スター･刀夜

怒ったりなどしないので…

メリー･苺

えっと……

スター･刀夜

言い訳を考えても

スター･刀夜

駄目です。

スター･刀夜

本当のことを言わないと

スター･刀夜

お嬢様の事……

スター･刀夜

倉庫に監禁してしまいますよ…

メリー･苺

えっ、か、監禁！

スター･刀夜

さすがに冗談ですけど。

スター･刀夜

でも、このまま何も言わないなら

スター･刀夜

監禁するのも

スター･刀夜

あり、ですかね…

メリー･苺

わ、わかった、わかったから……

メリー･苺

夜の10時、ここに来て…

スター･刀夜

分かりました。

スター･刀夜

では、10時にまた来ます…

夜の10時……

スター･刀夜

お嬢様、失礼します。

スター･刀夜

では、答えを……

メリー･苺

ねぇ、刀夜……

スター･刀夜

はい？

メリー･苺

本当はこの答え、

メリー･苺

気づいてるんでしょ…

スター･刀夜

えっ、突然なんですか？

メリー･苺

とぼけないで！

メリー･苺

悟りの刀夜が

メリー･苺

恋愛にいくら鈍感でも……

メリー･苺

この本の暗号見たら

メリー･苺

分かるでしょ！

スター･刀夜

これは……

メリー･苺

刀夜が朝読んでた本。

スター･刀夜

あっ、

メリー･苺

ほらやっぱり。

スター･刀夜

ハーァ、そうですよ。

スター･刀夜

ごもっともです。

スター･刀夜

この本には、

スター･刀夜

お嬢様の暗号が

スター･刀夜

心の内が書かれてありました。

メリー･苺

ええ、そうよ。

メリー･苺

じゃあなんて書いてあった？

メリー･苺

どこにどう書いてたかも

メリー･苺

ちゃんと言って。

スター･刀夜

はい、了解しました。

スター･刀夜

では、順を追って

スター･刀夜

話していきます。

スター･刀夜

僕が暗号に

スター･刀夜

気付いた

スター･刀夜

いきさつを……

スター･刀夜

それではこれから

スター･刀夜

僕がなぜあの暗号が分かったのか

スター･刀夜

説明していきます。

メリー･苺

ええ、分かりやすくお願い。

スター･刀夜

まず、あの暗号……

スター･刀夜

1ページ目の〔1〕と、

スター･刀夜

その1ページ目の〔と〕が

スター･刀夜

○印で囲われていました。

メリー･苺

ええ、そうね…

スター･刀夜

続いて2ページ目…

スター･刀夜

2ページ目の〔2〕と、

スター･刀夜

同じく2ページ目の

スター･刀夜

〔う〕にそれぞれ

スター･刀夜

○印が付けられていました。

スター･刀夜

僕は最初、

スター･刀夜

何も気に止めていませんでした。

スター･刀夜

ですがその○印が

スター･刀夜

何ページにも付けられていて、

スター･刀夜

さすがに何があると思いました。

メリー･苺

そこで気付いたのね。

スター･刀夜

はい。

スター･刀夜

そして、最初のページから

スター･刀夜

その暗号だけを読んでいきました。

スター･刀夜

するとある文章が浮かび上がってきました。

メリー･苺

そう……

メリー･苺

じゃあその文章とは？

スター･刀夜

はい、繋げて読むと……

スター･刀夜

とうや、だいすきだよ。

スター･刀夜

もう、かくしとうせない。

スター･刀夜

とうやがすきでたまらない。

スター･刀夜

わたしのきもちにきづいてよ。

スター･刀夜

つまり……

メリー･苺

つまり……？

スター･刀夜

刀夜、大好きだよ。

スター･刀夜

もう、隠し通せない。

スター･刀夜

刀夜が好きでたまらない。

スター･刀夜

私の気持ちに気づいてよ。

スター･刀夜

となります。

メリー･苺

そうよ。

スター･刀夜

つまりお嬢様は

スター･刀夜

執事兼、秘書の僕に

スター･刀夜

恋心を抱いている

スター･刀夜

というわけですね？

メリー･苺

はぁー、

メリー･苺

ほんと、悟りの刀夜……

メリー･苺

凄すぎ…

メリー･苺

そうよ……

メリー･苺

私は、執事兼、秘書の

メリー･苺

刀夜、貴方に

メリー･苺

恋心を抱いているわ。

メリー･苺

これは嘘じゃないわ

メリー･苺

本当のこと。

メリー･苺

ただ単に現実なだけ……

スター･刀夜

そうですか。

スター･刀夜

お嬢様のお気持ちは

スター･刀夜

よく分かりました。

スター･刀夜

素直に教えてくれて

スター･刀夜

有難う御座います。

スター･刀夜

ですがお嬢様……

メリー･苺

はぁーっ、

メリー･苺

刀夜の言いたい事は分かるわ……

メリー･苺

どうせ、

メリー･苺

僕は執事、

メリー･苺

お嬢様の恋人には

メリー･苺

なることは出来ません。

メリー･苺

とか言うんでしょ。

スター･刀夜

いいえ、

スター･刀夜

そんな事は言いませんよ。

メリー･苺

えっ、……

スター･刀夜

だから……

メリー･苺

だから……？

スター･刀夜

………………

しばらくの沈黙の後……

スター･刀夜

コホン……

スター･刀夜

お嬢様の恋人に…

スター･刀夜

なっ、なって差し上げても…

スター･刀夜

い、いいという事…

スター･刀夜

です。

メリー･苺

えっ、……

メリー･苺

刀夜、い、今、

メリー･苺

な、なんて言った……

スター･刀夜

も、もう、言いませんよ…

スター･刀夜

聞いていないお嬢様が

スター･刀夜

わ、悪いです……。

メリー･苺

えーーーー！

メリー･苺

それ、ほんと?!

スター･刀夜

はい、本当ですよ。

スター･刀夜

お嬢様は知らないかも知れませんが…

スター･刀夜

僕は、自分の欲を

スター･刀夜

頑張って押し殺して

スター･刀夜

ずっとお嬢様の執事兼、秘書を務めていました。

メリー･苺

そう……だったの……。

スター･刀夜

だってお嬢様、

スター･刀夜

僕の事、煽りすぎですもん。

メリー･苺

気づかれてたんだ……

スター･刀夜

ええ、バレバレですよ。

スター･刀夜

だってお嬢様、

スター･刀夜

……………………。

メリー･苺

えっ、何よ。

スター･刀夜

いえ、ここからは話が長引くので

スター･刀夜

さっきいいかけた事は水に流してください。

メリー･苺

えっ、えーー。

メリー･苺

そこまで言っておいて。

メリー･苺

ちゃんと話してよ。

スター･刀夜

いいえ。

メリー･苺

えーっ、……

スター･刀夜

それより、お嬢様……。

メリー･苺

うん？なに？

スター･刀夜

僕たち、もう、

スター･刀夜

恋人成立……

スター･刀夜

ですよね。

メリー･苺

ええ……

スター･刀夜

じゃあ、食べちゃっていいですよね？

メリー･苺

えっ、食べるって

メリー･苺

何を食べるの？

スター･刀夜

もちろん、

スター･刀夜

お嬢様の事ですよ。

メリー･苺

えーっと、私……？

スター･刀夜

ええ、今まで僕の事

スター･刀夜

煽った責任、

スター･刀夜

しっかり償って頂きます。

メリー･苺

えーーーー！

スター･刀夜

それでは参りましょうか。

スター･刀夜

今夜、お嬢様が裁かれる、

スター･刀夜

あちらのベッドへ