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sora

こんにちは!

sora

soraと申します!

sora

ちょっと時間が無いから雑談無しで行くよ〜💦

sora

それでは〜

sora

(꜆ ˙-˙ )꜆メシアガレ☆

【連載の注意】は第1話に書いてあります

○*・第7話・*○

「嘘つきは嫌だ」

ゴーン ゴーン ゴーン

......

はぁ...

今日はほとけとの作戦の決行日

今の鐘は正午の鐘だ

ほとけには正午の鐘から2個目の鐘で来いと言っておいたから、

いつもは居るはずのほとけは今居ない

(だれも居ないと不安なんよなぁ)

奴隷オークションに乗り込むなんて容易いことじゃないことはわかっている

俺は警備の厳重さも、牢獄の中の過酷さも知っている

正直、戻りたくない

戻ったら思い出してしまいそうだから

....はぁ、弱気はあかんよな

俺はパンッと自分の頬を叩く

前向きにいかんとほとけに怒られる

乗り込むための準備するか〜....!

ゴーン ゴーン ゴーン

ガノン

"大地、海、生物。神。全ての恵に感謝し"(手を組みながら)

ガノン

いただきます

いただきます

今日はいふくんとの作戦の決行日

今のは正午の鐘だ

ガノン

モグモグ....

モグモグ.....

今日と明日はお父様達が居ないので、ご飯はお兄様と2人で食べる

今日は少し遅めだけど、お父様達が居ないし気にしてないようだ

タッタッタッ  ガチャッ(扉が開く)

使用人

し、失礼しますっ

使用人が走りながらノックも無しに入ってきた

ガノン

........

....?

どうしたの?

お兄様が何も言わないので、僕が代わりに聞いてみる

使用人

で、伝達申し上げます....

使用人

領主様が...亡くなられましたッ....

ガノン

は....?

え....

領主様はこの街を含めて6つほどの街を収めている権力者だ

王様ではないが、その力は絶対的と言っていい

そんな人が、死んだのだ

ほ...本当?

使用人

はい....今、ご主人様方に着いていた護衛の1人から報告が来ました

ガノン

....お父様とお母様は領主様んとこ行ってたんだよな?

使用人

暗殺などではなく、持病により亡くなられたそうで....

っ....!

それはマズイ

暗殺とかなら捜索に時間がかかって葬式などは後回しにされる

持病なら、直ぐに準備されるだろう

しかもグリスィー公爵家は領主様と血縁関係もあるんだ

葬式に呼ばれないわけが無い

(今日明日は大切な日だっていうのに...!)

使用人

今からマーニィナに来るように...と、ご主人様が言っておられるそうです

マーニィナというのは領主様のお膝元みたいな、栄えている街のことだ

ガノン

それは....急ぎでか?

使用人

はい

使用人

できるだけ早く来るようにとのことです

っ......!

僕の顔が更に引きつっていく

今から行ってなんやかんやして帰ってくるなんて、今日中に終わることじゃない

なんなら帰ってくるのは多分明日だ

そん...な.....

使用人

お2人とも早くご準備なさってください

使用人

馬車はもう用意できております

......っ

ガノン

.....(横目でほとけを見る)

ガノン

準備するぞ、ほとけ

....はい

久しぶりにお兄様から喋り掛けられても、なにも思わないほど僕は焦っていた

だって...だって

いふくんに"嘘つき"って思われるのが、きっと心臓が痛いほど苦しいから

デイジー

.....あっ

デイジー

ガノン!ほとけ!

お母様....

ガノン

.....

僕とお兄様は同時にお母様を見上げた

デイジー

ここに来るまで、大丈夫だった?

ガノン

特に、なにも無かった....です

あれ...お父様は....

デイジー

あの人は城の中に居るわ

えっと...その.....

領主様のお見送りは......

お葬式に出たことはあるが、領主様のようなお偉いさんのお葬式には行ったことがない

どういうスタイルなのか分からないし、どこまで踏み込むのが正解なのかよくわからない

(しかも僕にはいふくんとの予定が....)

ガヤガヤ....

ん....?

あのこに居られるのはきっと、グリスィー公爵家の方よね

まぁ、初めてお会いしましたわ

なにかあったのか?

なるほど、領主様が亡くなったことは知らされてないんだな

使用人

こ、ここは少し目立ってしまうので場所を移しましょう(汗

.......っ

もう、夜が更けてしまった

いふくんと約束したのに...破ってしまった

(帰りたい....こんな知らないところより、いふくんの居るところに行きたい)

自分の街から離れている所だと思うと、何故か胸がキュッとなる

寂しい

家に帰りたい

街の教会に行きたい

そんな思いが溢れだしてくる

ガノン

....お〜い

っ!?!

いきなり耳元で声が聞こえて、ビックリする

お、お兄様...?

ガノン

お前....なんで部屋の前の壁で考え込んでんだよ

ガノン

部屋ん中入って考え事しろよ....

おにいさま....

ブワッ(涙が溢れる)

ガノン

へっ?

見慣れた顔を見ると、何故か泣きたくなった

今は違うけど、昔は僕が無理言って頼んで外に連れて行ってくれたお兄様

今まで抑えていた感情が涙になっ溢れてくる

う.....うぐぅ"ッ...ふぇ......っ

ガノン

な、なんで泣いて...

かえりたいよ...っ

街に戻りたい...おにいさまっ...

涙をぼろぼろ流しながらお兄様を見上げる

お兄様がこんなこと聞いてくれるはずないのに、言ってしまう

連れてって...グスッ

昔のように、頼んでしまう

ガノン

......

少し考え込むような表情をしたお兄様は、僕を見つめてこう言った

ガノン

俺は連れてけないけど、作戦はある

さくせん....?

ガノン

お前が前からこそこそなにかやってたのは勘づいてたし

う"っ....

お兄様が痛いところをついてくる

ガノン

今日は予定があるって使用人の奴に言ってた

ガノン

お前が泣くなんて、相当大切なことなんだろ?

お兄様.....

ガノン

...別に、昔みたいに連れてってやらないこともない

.....っ

ありがとう...お兄様.....

小さい時は言えなかったお礼をまとめて伝えるくらいの気持ちでお礼を言う

ガノン

.....はぁ

ワシャワシャ(水の頭を撫でる)

ガノン

弟なんだから、当たり前だろ

.....!

その一言に、「昔のことは気にするな」という意味が詰まっているように聞こえた

うんっ....!

やった......!(小声)

帰ってこれた

僕の街に、家に

お兄様の作戦は、僕が熱を出して帰らせてもらうというものだった

僕が生まれつき体が弱いということは両親も使用人も知っている

それを使ったのだ

(大きくなってからは元気だったんだけど...上手く騙せたね)

「ほとけが熱を出して倒れた」とお兄様が伝えに行ったらしい

お父様は大パニックだったそうだが、お母様は冷静で

「慣れないマーニィナに居るより、街に帰った方がいい」

「護衛を2人付けてほとけと帰りなさい」

という命令を出したとか

お母様のおかげで助かったなぁ....((ボソッ))

あとは護衛2人をどう巻くかだよね

絶対に巻いてみせる

いふくんと

いふくんのお母さんと

クリスマスを祝うために

聖なる夜、君と2人で【完結】

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