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ふわねこカラメル
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羽海汐遠
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ミオリ、サーヤ社長、サツキ副市長、スミカ秘書は田螺が用意した車へ乗り込んだ。
もちろんミイナとキュウも連れて。
キュウ
追いかける先は何度も黒鳳グループ本社の前を通過していた、あの高級車。
サツキ
黒鳳院サーヤ
黒鳳院サーヤ
サツキ
黒鳳院サーヤ
黒鳳院サーヤ
サツキ
ミイナ
サツキ
黒鳳院サーヤ
黒鳳院サーヤ
黒鳳院サーヤ
ミイナ
そのとき、追跡していた高級車の速度が突然上がった。
サツキ
ミオリTNSI
ミオリは静かにつぶやく。
黒鳳院サーヤ
田螺
一方、リンユー社長はバックミラーを覗き込み、後方から迫る車列を確認した。
リンユー社長
焦りを隠せないまま、ハンドルを切る。
高級車は大通りを外れ、人気のない暗いトンネルへと入り込んでいった
サツキ
サツキ
突然、リンユー社長の車が止まる。
黒鳳院サーヤ
リンユー社長
リンユー社長の声がすると、高級車からある男が出てきた。
その男は黒を基調とした機能的な作業服。シャープにカットされた白髪から覗く青いメッシュが、冷徹な個性を感じさせる。
後頭部でタイトに結ばれた髪が、歩みに合わせて静かに追従していた。
腰には拳銃。 そして、手には長いナイフ。
サツキ
黒鳳院サーヤ
リンユー社長はニンギリュースを降ろすと、車を走らせて逃げた。
黒鳳院サーヤ
すぐ車を走らせて追いかけようとするがニンギリュースはそれを邪魔した。
黒鳳院サーヤ
サツキ
サツキ
ニンギリュースは周囲を一瞥すると、ゆっくりと武器へ手を伸ばした。
ニンギリュース
田螺
黒鳳院サーヤ
スミカ秘書
黒鳳院サーヤ
ミオリTNSI
ミオリTNSI
ミオリはサツキにゴニョゴニョ耳元で囁く
サツキ
サツキ
ミオリは振り向くと、キュウと目が合う。
そしてキュウをスミカ秘書と一緒に車の外へ放り出した。
ミイナ
サツキ
ミオリTNSI
ミイナ
そう言って黒鳳グループの車はリンユー社長の高級車を追いかけていった。
キュウ
ニンギリュースは車が追いかけようとするのを止めようとするが、スミカ秘書はある武器で止めた。
ニンギリュース
スミカは、先程まで手にしていた白いバッグを変形させ、長銃に形を変えた。
スミカ秘書
そしてスミカは長銃を構える
スミカ秘書
次の瞬間、ニンギリュースはとてつもない速さでスミカへかかった。
ナイフを振り下ろし、スミカは長銃を盾のように扱って防ぐ。
2人は距離を置いた。キュウはあまりの各の違いさにどうすればいいか分からなかった。
スミカ秘書
スミカ秘書
ニンギリュース
スミカ秘書
ニンギリュースは踏み込み、銃を撃ちながら距離を詰めていった。
スミカはそれを軽々とかわし、長銃を滑らせるように構え直した。
スミカ秘書
ニンギリュース
ニンギリュース
スミカ秘書
スミカ秘書
ニンギリュースは次の引き金を引こうとした時、スミカは軽やかに銃身へ足蹴りを叩き込んだ。
スミカ秘書
ニンギリュース
宙を舞った拳銃が、遠くの地面へ滑っていく
スミカ秘書
次の瞬間、長銃に淡い光があつまった
放たれた弾丸が、暗闇を一直線に駆け抜ける
ニンギリュースは身を翻してかわす
キュウ
スミカ秘書
ニンギリュース
ニンギリュースの表情が険しくなる。
ニンギリュース
腰のナイフを抜き、一気にスミカへと駆け寄った。
スミカはかわしながら、ぱっと顔を輝かせた。
スミカ秘書
スミカは長銃でナイフへと殴り返し、距離をとって長銃を構えた。
そして魔力のこもった弾を3発連続で放つ。その動きには、一切焦りがない。
キュウも吸血鬼の力を引き出し、戦いに加わろうとした。
しかしーー。
キュウ
目の前で繰り広げられる攻防についていけない
キュウが踏み込もうとしたときには、すでに二人の位置が変わっている。
手を出す隙さえ見つからない。 気がつけばキュウは、ただその戦いを見つめていた。
スミカ秘書
スミカは笑みを浮かべながら魔力弾を放つ
スミカ秘書
ニンギリュースの視線がキュウへと向いた。
キュウ
スミカ秘書
ニンギリュースがキュウへとナイフを振り下ろそうとした瞬間、スミカはキュウの目の前に滑り込んで長銃を盾のようにナイフを受け止めた。
スミカ秘書
スミカ秘書
スミカ秘書
スミカ秘書
キュウ
スミカ秘書
ニンギリュース
スミカ秘書
ニンギリュース
ニンギリュースは距離をとってまた攻めなおす。
スミカはニンギリュースの攻撃をかわし、時にはわざと逃げ道を残したり、弾を放つ。
しばらくしてーー。
スミカ秘書
スミカの指がわずかに止まった。
今の感覚に。何かが引っかかる。けれどそれが何なのか分からない
キュウ
スミカ秘書
気にせずスミカは長銃を構え、弾を放つ。
その瞬間、まただった。 銃を握る感覚。魔力が身体を駆け巡る感覚。
そして、目の前の相手を狙う感覚。 それらすべてが、どこか懐かしい。
スミカの笑顔が、ほんの少しだけ固まる。
スミカ秘書
キュウ
頭の奥に、断片的な光景が浮かぶ。
知らない場所。知らない声。 自分と同じような子どもたち。 そして、武器を持たされていた自分。
スミカは長銃を構えたまま、動かなくなった。 キュウが不思議そうに見る。
キュウ
スミカ秘書
返事がない。
ニンギリュース
ニンギリュースは眉をひそめる。
先ほどまで自分を圧倒していた相手が、突然、まるで戦いそのものを忘れたように立ち尽くしている
ニンギリュース
ニンギリュースはその隙を見逃さなかった。
一気に距離を詰め、ナイフを振るう。
キュウ
スミカ秘書
直前でスミカが気づき、身体を逸らす。 致命的な一撃は避けた。
それでも、刃が衣服を裂き、スミカの身体に傷を残す。スミカは傷跡を抑えて数歩後退した。
スミカ秘書
スミカ秘書
スミカ秘書
そして、スミカは自分の手のひらの血をみた。
スミカ秘書
その瞬間思い出した、とても遠いあの日の記憶が…
スミカが目をあけると、そこは暗い奈落の底だった
とある悪魔がスミカの背後から話しかけてきた。
???
冷たい声。
その悪魔はスミカ…いや、彼らを見下ろした
???
悪魔は淡々と告げる。
???
???
スミカ秘書
スミカ秘書
???
その悪魔はこたえもせず、遠くへ行ってしまった。
スミカは瞬きをすると、また違う景色が見えた。
そこは炎がどこまでも広がり、空は黒煙に覆われ、赤い光だけが辺りを照らしている。
スミカ秘書
スミカは目を見開く。懐かしい黒煙の匂い、銃声の音…
周りには、スミカと同じように、獣と悪魔……二つの種族の特徴を併せ持った者たちが銃を握らされ、ある種族を殺していた。
兵士たち
誰かが泣きながら叫んだ。
兵士たち
兵士たち
兵士たち
震える声が炎の向こうから次々と聞こえてきた
兵士たち
中には幼い子供まで銃をもって戦っていた。
その声が、耳の奥にこびりついて離れない。
スミカ秘書
スミカ秘書
鼻を刺す煙。銃を握る自分の手。 そして、逃げることを許されなかった、あの日の仲間たち。
スミカ秘書
呼吸が速くなる
スミカ秘書
指先が震える
スミカ秘書
スミカ秘書
胸が苦しい。呼吸がどんどん乱れていく
スミカ秘書
スミカは両手で頭を抱え込んだ。呼吸が乱れ、目の前の炎が消えない。
キュウ
その様子を、ニンギリュースは黙ってみていた。
先ほどまでとは、あまりにも違う。 圧倒的な魔力を放ち、こちらを見下ろしていた女が、今では頭を抱えている。
ニンギリュース
ニンギリュースはナイフを下ろした。
ニンギリュース
ニンギリュースは責めるでもなく、嘲るでもない。 ただ、目の前で起きている異変を冷静に見ている。
ニンギリュース
スミカの頭の中では、炎が燃え続けていた。
ニンギリュース
ニンギリュースは一歩近づき、冷たく笑った。
ニンギリュース
その言葉が、スミカの耳に届いた。
一瞬、ニンギリュースの姿が、あの悪魔の姿と重なった。
『お前たちは、生を奪うための道具だ』
『滑稽だな』
スミカ秘書
スミカの瞳が大きく揺れ、次の瞬間スミカの魔力が一気に湧き上がった。
ニンギリュース
キュウ
キュウは息を呑む
ニンギリュースが身構えるよりはやく、スミカは長銃を投げ捨てた
そして、素手で踏みこむ
ニンギリュース
拳が振り抜かれる
ニンギリュースはナイフを構えたが、その腕ごと一気に押し切られ、ナイフが弾き飛ばされた
ニンギリュース
スミカの拳が迫る。
ニンギリュースはまともに受け止めることができず、大きく後退した。
キュウ
キュウは叫ぶが、スミカには聞こえていなかった
スミカ秘書
表情から、いつもの笑顔が完全に消えていた。 怒りすら感じさせない。 ただ、恐ろしいほど無機質な顔。
まるで目の前の相手を、今のニンギリュースとして認識していない。
再び拳が振り抜かれる。 ニンギリュースが受ける。 それでも止まらない。
一撃。 また一撃。 スミカは何も言わず、ただ拳を振るい続ける。
キュウ
ニンギリュース
キュウは意を決し、背後からスミカへ飛びついた
キュウ
両腕をまわし、その身体を必死に抱きとめる。
キュウ
スミカの動きがピタリと止まった
スミカ秘書
スミカはゆっくりと振り返った。
スミカ秘書
スミカ秘書
キュウ
次の瞬間、スミカの腕が動いた。
キュウはとっさに血を使い、盾を作って身を守る
キュウ
それでもスミカは止まらない。
スミカ秘書
スミカ秘書
スミカ秘書
キュウ
スミカは、過去の記憶と現在の光景が、完全に混ざっている。
激しい勢いで倒され、キュウは地面へ倒れ込んだ
キュウ
スミカはそのまま覆いかぶさるように迫る
キュウ
キュウ
スミカの拳は止まらない。キュウは必死に身を守る
キュウ
キュウ
スミカが再び拳を振り上げたその瞬間、ズンッと空気が重くなった。
キュウは目を見開く
スミカの体は突然動かなくなり、彼女の周囲を赤黒い光を帯びた血が走る。
そして生き物のようにうねった血がスミカの身体へ絡みついてその動きを封じていき、気絶させた。
ノクターン
続く〜