色褪せた記憶。〚完結〛

数秒間、俺とロボロの間に沈黙が流れた。

その数秒間ですら、

俺には数十秒くらいに長く感じた。

なんと声をかけるのが最適か、

分からなかった。

ロボロの気持ちが痛いほど分かる、

と言っても、ほんの1ミリくらいしか分からない。

いじめられたことのない人間からしたら

皆、こうだろう。

ただ、一つだけ思ったことがあった。

俺は一日の休みを癒すために

風呂に入って髪を乾かしてからすぐに

ベッドにダイブして眠りについた。

〜　週明け　〜

俺は朝食を食べ終えて、

家の外で鬱先生を待った。

鬱先生と合流してから

今日こそは遅刻しないよう、学校へ向かった。

ロボロさん、来てるかな。

ロボロさんの席は

前と同じ通り、空席だった。

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