求められた貴女

私がSnowMagicに戻ってきて数ヶ月

そろそろ本気を出さないと行けない

あれから私は、メンバーのメンタルケアやリハビリ

持ち技の強化をしていた

照は車椅子生活を終えて

歩くリハビリを私と練習中。

ベッドに寝転んだ照は

ボソッと呟いた

そんなことを言っているけど

私には、ある考えがある。

朝9時

早くから買い物に出かけた俺らは

たわいもない会話で

寮に戻ってきた

怒ってる

いや、真剣な顔のあべちゃんが

門の前に立っていた。

また煌莉がいなくなるのか？

それだけは嫌だ

食堂には

不穏な空気が漂っていた

寝起きで寝癖の着いたメンバーもいる。

いつもなら笑ってヘアブラシを貸したり

朝風呂の取り合いをしていたけど

今日はそんな気分じゃなかった。

俺の問いかけには

黙っていても、表情や目つきで

伝わった

みんなバラバラだな

みんなパニックになっている

寝起きの人は理解に時間がかかっているけど

照の意見もわからなくもない

そう言って煌莉は

と言い残して食堂を出た。

煌莉が食堂を出て1時間

俺らは何も出来ないでいた。

ふっかは普段は動かない分

パワーがものすごく強くて

煌莉と照に並ぶ強い人物

そう言ってやっと

みんなが各々の事で動き出した。

俺はふっかの姿が

ものすごくカッコよく見えた