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「話したいことがある」と言って、小太郎の部屋に連れてこられた。

市川慶一郎

相変わらず汚いなあ

双葉小太郎

うるさいなあ笑

市川慶一郎

笑笑

喋りながら俺と小太郎はベッドに座った。

市川慶一郎

で話って何?

双葉小太郎

ちょっと相談なんだけど

市川慶一郎

うん

双葉小太郎

最近きよが…

それから少しのあいだ黙った。

市川慶一郎

きよから?

双葉小太郎

なんか…

双葉小太郎

強引というか…

市川慶一郎

強引?笑

なんの事か分からないが、とりあえず笑ってみた。

でも小太郎は深刻な表情をしている。

市川慶一郎

えどしたの?

市川慶一郎

きよからなんかされた?

双葉小太郎

……えっと

双葉小太郎

すごい言いずらいんですけど

双葉小太郎

昨日の夜のことで

市川慶一郎

うん

双葉小太郎

その時たまたま起きてたんですけど

双葉小太郎

なんかベッドに押し倒されて

市川慶一郎

……?

双葉小太郎

キスとかしてきた…

市川慶一郎

え…?

昨日の夜ってことは、俺と話した後?

双葉小太郎

めっちゃ強引に腕抑えられて

双葉小太郎

嫌って言ってんのに…

そう言いながら、泣きそうな表情をした。

市川慶一郎

キス とか って、他に何されたの?

双葉小太郎

……

双葉小太郎

服を…脱がされた

市川慶一郎

…!

市川慶一郎

それで何されたの?

双葉小太郎

そしたら流石にだめだって思ったのか

双葉小太郎

それ以上は何もされてません…

消え入りそうな声でそう言った。

市川慶一郎

……

あいつ…

市川慶一郎

わかった

市川慶一郎

ちょっと話してくる

双葉小太郎

え!でも…

市川慶一郎

嫌だったんでしょ?

小太郎はこくりと頷いた。

市川慶一郎

じゃあ行ってくる

市川慶一郎

清春!

六花清春

ん?なに?

市川慶一郎

ちょっと来い

六花清春

え?

市川慶一郎

いいから早く来いよ!

六花清春

…わかりました

俺は小太郎を守りたくて必死だった。

楽しそうに話していたメンバーは俺の声を聞いた途端急に静かになった。

椚三波斗

どしたんやろ?

四季涼雅

怒ってたよね?市川君

仮屋瀬さつき

なんかあったの?

四季涼雅

わかんない…

市川慶一郎

なあお前さ

六花清春

え何…?

清春は何の事かさっぱり分かっていないみたいだ。

市川慶一郎

小太郎に何してんだよ

六花清春

……え?

市川慶一郎

小太郎から聞いたよ?

市川慶一郎

昨日の夜、ベッドで押し倒されたって

六花清春

…!

まさかバレていたとは思っていなかったのか、驚いた顔をした。

市川慶一郎

この前言ったよな?

市川慶一郎

友達としてしか見てないって!

市川慶一郎

何してんの?

市川慶一郎

小太郎嫌がってたけど

いつもなら何でこんなことをしたのか、ちゃんと本人に聞く俺。

だけど今はそんな余裕すらなかった。

六花清春

……

市川慶一郎

黙ってないではっきり言えよ

六花清春

小太郎が可愛くて

市川慶一郎

はぁ?

六花清春

手を出しちゃいました…

と言いながら壁にもたれかかった。

市川慶一郎

出しちゃいましたって…

市川慶一郎

小太郎どんな気持ちしてたかわかってんのか?

六花清春

…自分でも後悔してます

六花清春

なんであんなことしちゃったんだって…

六花清春

本当はしたくなかった

六花清春

だけど

六花清春

小太郎のことを好きになっちゃって

六花清春

……

六花清春

ごめんなさい

市川慶一郎

いや俺に謝んなし

市川慶一郎

じゃあ昨日のことは嘘だったってことでいい?

市川慶一郎

男として見てるんだよね?

六花清春

…はい

市川慶一郎

……はぁ

なんていったら良いのか分からない気持ちだった。

初めて知る清春の気持ち。

その気持ちをこうやって良くない方向で表すということに対する苛立ち。

何も話すことが出来なかった。

これからの9bicがどうなるのか、心配になった。

しばらくして口を開いた。

市川慶一郎

これからどうしていきたいの?

さっきより柔らかい口調で聞いた。

六花清春

このままだとこたと気まずくなるだけだから、

六花清春

自分の気持ちをちゃんと話す

市川慶一郎

うん

市川慶一郎

俺も好きだったんだよね

市川慶一郎

ずっと

六花清春

……

六花清春

そっか

一瞬驚いた表情をしたが、直ぐに顔を戻した。

市川慶一郎

でも俺はまだ言わない

六花清春

え?

市川慶一郎

小太郎のことを守ることが大事だと思うから。いまは。

六花清春

守るって?

市川慶一郎

清春から

口調は柔らかくても、心の中ではまだ苛立ちが湧いている。

小太郎のことは絶対に守り抜く。

素直な気持ち【9bic】

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