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涼介

はい、黒田です。

ユナ

あ、涼介さん。ごめんね、今いい?

涼介

少々お待ちください。

子供の声

ねぇ〜お腹すいたぁ〜ご飯まだぁ?

女性の声

こーら、ご飯の前に片付けて!

ユナ

……

涼介

……いいよ。どうした?

ユナ

あ、あのさ、奥さんと別れ話、してくれてるんだよね?

涼介

ああ、してるよ。

ユナ

奥さん、私の存在に気づいてない?

涼介

え?それは無いと思うけど。

涼介

価値観が合わないから別れたいって言ってるだけで

涼介

さすがにユナのことは言ってないよ。

ユナ

でも、女の勘って鋭いから気づいてるとか。

涼介

どうした急に。なんかあった?

ユナ

あのね、えーっと。ちょっと怖いことがあって……

涼介

怖いことって?

ユナ

ある神社に行ったらね、私への恨みを書いた絵馬が大量にあって。

涼介

え。

ユナ

藤沢ユナ死ね、って……

涼介

それは怖いな。どこの神社?

ユナ

○区にある神社。

ユナ

もしかして、私の存在に気づいた奥さんの仕業かなって。

涼介

うちからは遠いし

涼介

小さい子供連れてわざわざそこまで行かないと思うよ?

涼介

それに、死ねとか書くようなやつじゃないよ。

ユナ

へえ、庇うんだ。

涼介

そういうわけじゃないけど、さすがにそんなことはしないよ。

ユナ

なんで言い切れるの?

女性の声

ちょっとパパー!手伝ってー!

涼介

ごめん。あとでかけ直す。

ユナ

……もういい!

ユナ、電話を切る

ユナ

(なんなの!私の心配より奥さんを庇うなんて……)

背後から車のけたたましいクラクションの音が迫る

ユナ、咄嗟に後ろを振り向く

眩しい光がユナを包み ユナはその場でうずくまる

車はエンジンをふかし、ユナのすぐ横を猛スピードで走り去って行く

ユナ

……

ユナ、ゆっくりと立ちあがる

ユナ

(だめだ、足が震えてる)

ユナ

(これって……神社の絵馬のせい?)

ユナ

(まさかね)

ユナ

(ただの偶然)

ユナ、フラフラと歩き始める

オフィス内・化粧室

ユナとアユミは化粧を直している

アユミ

じゃあ、部長は否定したんだ。

ユナ

うん、そんなことする人じゃないって。

ユナ

なんかムカついちゃって、電話きてたけど無視しちゃった。

アユミ

まぁ、大体の人はそう言うよ。

アユミ

男は女の裏の顔なんて知らないんだから。

ユナ

だよね。

ユナのスマホのバイブ音が響く

ユナ

ん?メール?

ユナ

やだっ、なにこれ。

アユミ

え、なに?

ユナ

変な、メールが……

アユミ

え、見せて。

アユミ

……やだ、何これ。

アユミ

送り主は誰かわかる?

ユナ

ううん、知らないアドレス。

アユミ

捨てアドレスっぽいね。

ユナ

このURL……

アユミ

押さない方がいいよ。

ユナ

……押しちゃった。

ユナ

!!

スレッドタイトル:藤沢ユナは不倫女

不倫ばかりしている藤沢ユナに制裁を

住所特定・東京都◯◯区……

ユナ

やだっ!!

アユミ

なに、見せて。

アユミ

なにこれ……

アユミ

削除依頼!通報!

アユミ、スレッドの削除依頼と通報ボタンを押す

ユナ

……

ユナ、震えている

アユミ

ほら、削除依頼したしすぐ消されるから。

アユミ

これは、警察に相談した方がいいかも。

ユナ

……うん

アユミ

顔真っ青だよ。大丈夫?

ユナ

無理、かも。

ユナ

アユミどうしよう!私、誰かに狙われてる!

ユナ

殺されるかも!やだっ怖いよ。

ユナ

もう、無理っっ。

アユミ、ユナを抱き寄せ背中をさする

アユミ

落ち着いて。

アユミ

今日はもう帰りな。

アユミ

何か起きる前に警察に相談して。

ユナ

……うん、警察行ってみる。

ユナ

部長。すみません。

涼介

ん、どうした?

涼介

顔色悪いぞ。

ユナ

……体調が悪いので今日は早退します。

涼介

わかった。

ユナ

……失礼します。

涼介

……

涼介、ユナの腕を掴む

涼介

何かあった?

ユナ

やめてくださいっ!

オフィス内の視線が集まる

涼介

あ、ごめん。

ユナ

いえ、失礼します。

涼介

……

ユナ、視線を浴びながらオフィスを出る

警察・サイバー犯罪相談窓口

職員

えー、では捜査をしてまたご連絡させていただきますね。

ユナ

あの、ネット掲示板以外でも被害にあってるんです。

職員

どういったものですか?

ユナ

神社の絵馬に藤沢ユナ死ねって書かれてるんです。

ユナ

しかも何十枚も。

職員

それは、縁切り神社のことですか?

ユナ

はい!そうです!

職員

あー、あそこはそういう神社ですからね。

職員

それだけではなんともできませんよ。

ユナ

……そうですか。

ユナ

車にも轢かれそうになったんです。

ユナ

早く捜査して犯人を捕まえてください。

職員

最善は尽くしますが……

職員

あなたに送られたメールアドレスは捨てアドレスで特定はほぼ不可能ですし。

職員

掲示板も悪質な掲示板なのでね。

職員

特定が難しいんです。

ユナ

どれくらいかかるんですか?

職員

うーん、なんとも言えませんね。

職員

こういった相談は非常に多いので着手にも時間がかかりますし

職員

特定不可能で終わる可能性もありますのでご了承ください。

ユナ

そんな……

職員

それでは。

ユナ、トボトボと歩いている

ユナ

気配を感じて後ろを振り向く 誰もいない

再び歩き始める

ユナ

……(やっぱり)

ユナ

(誰かにつけられてる?)

ユナ、足を早める

ユナ

(もーいや!)

歩きながら再び後ろを振り向く やはり誰もいない

ユナ

ハァ、ハァ、ハァ

ようやくマンションにたどり着く

エレベーターには乗らず、 階段を駆け上がる

廊下を進み、震える手で部屋のドアの鍵を開けようとする しかし、手元が狂いなかなか開かない

ユナ

(お願い、早く開いて!)

エレベーターが開き、こちらに向かって来る足音が聞こえる

ユナ

!!

ようやく鍵が開き、急いで中に入る

ドアを閉めると、すぐに鍵を閉めてチェーンをかける

ユナ

ハァ、ハァ、ハァ……

ユナ

(……間に合った)

ユナ、ドアを背に座り込む。

……ゴトンッ

ユナ

!!

郵便受けに何かが入れられた音がした

ユナはゆっくりと振り返り、震える手で郵便受けを開ける

ユナ

ひっっ!

絵馬が入っている

取り出して恐る恐る確認する

7月25日 不倫女 藤沢ユナが死にますように。

ユナ

きゃっっ

ユナ、絵馬を投げ捨てる

廊下を四つん這いで移動し、リビングに入る

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