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魔界で…

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魔界で…

1 - 魔界で 1話

2019年06月23日

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海南 闇

よし

海南 闇

夕飯の準備完了!

海南 闇

お父さん、お母さん

海南 闇

今日も平隠に暮らせました

海南 闇

見守ってくれてありがとう

赤欄

ニャー

海南 闇

ふふ

海南 闇

赤欄もお母さんたちに

海南 闇

今日のこと報告した?

赤欄

にゃーう

海南 闇

よしよし

海南 闇

私たちも

海南 闇

ご飯にしようか

海南 闇

………赤欄?

赤欄は窓に向かって駆けていった

海南 闇

どうしたの?

海南 闇

外に何か…

海南 闇

わっ、

海南 闇

すごい。真っ赤な月!

海南 闇

(綺麗だけど)

海南 闇

(ジッと見てると吸い込まれそう)

海南 闇

………

赤欄

にゃあ

海南 闇

海南 闇

(今、立ったまま寝ちゃいそうだった!?)

赤欄

にぁう?

海南 闇

ごめん

海南 闇

赤欄

海南 闇

先食べてて

海南 闇

私は少し仮眠してから

海南 闇

食べるね

海南 闇

(急にものすごく眠い)

フェン

……い、大丈夫?おーいってば

海南 闇

ん?……

フェン

あっ

フェン

おはよ

フェン

お目覚めかな?

海南 闇

(誰!?)

海南 闇

(しかもここどこ!?)

海南 闇

夢?

フェン

いいね

フェン

夢ならなんでもやり放題だ

フェン

俺と遊ぼうか?

フェン

可愛い闇色の瞳を持つお嬢さん

海南 闇

(うん!)

海南 闇

(間違いなく夢だ。これ)

確信した私は起き上がるために差し出された彼の手をにぎる

フェン

海南 闇

(えっ!?)

指先に触れた瞬間、夕闇を思わせる薄紫色の炎らしきものが彼の全身を包み込んだ

海南 闇

(ナニコレ!?)

フェン

うそ……

フェン

魔封石してるのに

ロイ

これは一体……?

リント

フェンすごい魔力

トア

やはり今の光はお前のものか

トア

一体何をしている

ガイ

またこんな場所で女と……

ガイ

ん?

ガイ

貴様なんだ

海南 闇

(すごく睨まれている……)

海南 闇

(近いんですが……)

ガイ

その漆黒の瞳

ガイ

まさか………

トア

フェンのこの魔力は

トア

この女がもたらしたとでもいうのか?

海南 闇

はい?

海南 闇

魔力?

リント

ガイもトアも落ち着いて

リント

とりあえず………

リント

立ったほうがいいよ

独特な雰囲気で差し伸べられた手を

海南 闇

ありがとうございます……

考えなしににつかんでしまう

海南 闇

(また!?)

リント

へぇ……

ガイ

トア

ロイ

すごい光

ロイ

いえ、魔力の炎でしょうか

自力でよろよろと立ち上がる

フェン

ちょっと言葉を失っちゃうな

リント

この人すごいね

ロイ

ガイさん彼女はもしかして……

ガイ

ああ、間違いない

ガイ

おい

ガイ

海南 闇

っ………!

海南 闇

(この人の瞳、寝る前に見た真っ赤な月の色)

ガイ

名乗れ

海南 闇

(なんか私の夢の登場人物のくせに偉そう)

なんとなく、素直に答えるのは癪なので黙りこむ

不意に頭がぽーっとしてきた

ガイ

もう一度だけ聞く

ガイ

"貴様の名を、俺に教えろ"

海南 闇

海南 闇

海南 闇

(勝手に口が動いた!?)

ガイ

"この場所へはどこから来た"

答えたくないのにぺらぺらと住所を告げてしまう

海南 闇

(なんで?)

海南 闇

(私は話つもりはないのに……)

ガイ

なんだその地名は聞き覚えがないな

トア

信じがたいがかの世界から

トア

闖入者の可能性がある

赤欄

ニャア!

ガイ

トア

ロイ

リント

あ、ねこ

海南 闇

(赤欄!)

飛び出してきた愛猫の姿を見て頭の靄が一気に晴れた

クリアになった思考で真っ先に「逃げたい!」と感じる

私は素早く赤欄を抱きあげ、走り出す

ロイ

あ、待ってください

海南 闇

はぁ………はぁ………!

大きな門が見えてきた

海南 闇

(夢なら早くさめて)

門をくぐろうとした その時

ロイ

待ってください!

海南 闇

!?

声は頭上から聞こえてきた

私を追ってきた5人が浮かんでいた

海南 闇

(何このファンタジーな夢)

さっき最も怖いと思った人が、真っ先に降りて立つ

ガイ

どこへ行くつもりだ

ガイ

手間をかけさせるな

海南 闇

近寄らないでください

ガイ

随分な物言いだな

フェン

ストップ

フェン

睨んじゃダメだよ

フェン

女の子には優しくしなきゃって

フェン

いつも言っているでしょ

トア

既に魔力の増幅を実感したせいか

トア

随分余裕があるようだな

トア

普段以上に顔が緩んでいるように見えるが

フェン

まぁ

フェン

たしかに

フェン

今ならなんでもできそうではあるね

フェン

触っただけでこれならキスなんかしたらどうなるのかな

海南 闇

(はい??)

ガイ

おい

ガイ

それに触れるな

フェン

だからそんな怖い顔しないでって

ガイ

………

ロイ

闇さんと仰いましたか?

海南 闇

ロイ

あっ

ロイ

驚かしてしまいすいません

ロイ

そんなに怯えなくても大丈夫ですよ

ロイ

僕たちはあなたに危害を加えるつもりはありません

リント

怖いことはしない

リント

安心していいよ

海南 闇

(そう言われても………)

トア

顔を上げろ

トア

試されてもらう

海南 闇

えっ

突然あごをつかんできた持ち主は、青い炎をまとった顔を近づけてくる

海南 闇

(この距離ってキッ…)

ガイ

勝手なことをするな

ガイ

俺が先だ

海南 闇

あっ

今度は無遠慮に手を引かれ、よろけた体を抱き支えられ

ガイ

触れただけでこれか

赤い炎が、ゆらりと視線で揺れた

トア

貴様!

トア

これが先に…

ガイ

"動くな"

トア

リント

あっ

リント

動けなくなっちゃた

フェン

俺たち4人同時にってありえる?

ロイ

彼女に触れたからガイさんの魔力も増幅してるから

ガイ

貴様の唇は俺だけのものだ

海南 闇

っ……!

なんの抵抗もできないまま見知らぬ男と唇が重なってしまった

彼の体を覆っていた真紅の炎が勢いを増した

海南 闇

(何この悪夢……)

ガイ

想像以上だな

学院長

そこまでです

海南 闇

(今度は誰?)

トア

学院長……

学院長

全員すぐにその子から離れなさい

学院長

モーナスくん魔法の解除を

ガイ

………

学院長

おや?

学院長

聞こえませんでしたか?

ガイ

………

リント

あっ

リント

動けるようになった

フェン

……

ロイ

……

トア

……

5人が私から距離をとると、代わりに新たな夢の登場人物が目の前に立った

学院長

ああ、可哀想に

学院長

そんなに怯えた目をしなくてもいいのですよ

海南 闇

なにこれ?

海南 闇

チョーカー?

学院長

それはキミを助けるためのものです

海南 闇

私を助ける?

学院長

急にこのような場所に来てしまって驚いているでしょう

学院長

ここはキミが元いた世界とは違う魔界なのです

海南 闇

はい?

学院長

キミの住む人間界とはかつて歴史を訣別した世界

海南 闇

(お母さんお父さん、このファンタジーな悪夢を今すぐ終わらせてください)

学院長

悪夢ではないのですよこれは

海南 闇

(心を読まれた!?)

学院長

キミの存在は、魔界のすべてを揺るがすごとになる

学院長

キミはこの魔界において、生まれての雛鳥と同じ

学院長

力を求める者は、理性を揺らぎを制御できずキミをどこまでも欲してしまう

ガイ

できなかったんじゃない

ガイ

俺に制御の意志がなかった

ガイ

それだけだ

フェン

ちゃっかり自分だけキスしちゃうんだから

リント

でもさっきのガイの炎

リント

龍巻みたいですごかった

ロイ

確かに、あんな膨大な魔力の増幅を見たのは初めてです

トア

雛鳥……

トア

刷り込み次第でどうにでもなるということか

海南 闇

(この人たちは何の話をしているんだろう?)

学院長

聞きなさい

学院長

キミは稀有な迷い人です

学院長

けど力なき今、魔界にとって凶兆の存在しかありません

学院長

だから

学院長

しばらくは学院がキミを匿うことにしましょう

赤月 ゆい

こんちゃーっす

赤月 ゆい

長くなってごめんね

赤月 ゆい

魔界で

赤月 ゆい

を作って見ました

赤月 ゆい

時間があったらまた

赤月 ゆい

続きの2話作るので

赤月 ゆい

見てね

赤月 ゆい

ハートとかコメントしてくれたら

赤月 ゆい

嬉しい

赤月 ゆい

それじゃあ

赤月 ゆい

バイチャー

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