日常を描いた物語

ここは何処だろう？

目の前に、大きなお城が浮かんでいる

数羽の鳥が羽ばたいている

白い雲が、周りを覆っている

太陽が綺麗に、輝いている

、、そうか、思い出した

ここは確か、あの場所だった

いつの日か夢に見ていた場所だった

そうか、そうだったのか

そして、体が急に下に引っ張られたと思えば、夢から覚めていた

夢から覚めた、あれは夢だったのか

目が覚めて、やっと気が付いた

そうだ、私は確か基地で仕事をしていてそのまま寝てしまっていたのだ

ふと寝る直前にしていた仕事に目を向ける

仕事の書類が無くなっていた

恐らく、仲間の誰かが完成している書類を見てそのまま提出しに行ってくれたのだろう

ふと気付く、背中にもふもふとした感触がある

毛布がかけられている、書類を提出してくれた誰かが 寝落ちしてしまった私に毛布をかけてくれたのだろうか？

本来ならば7時50分にホールに集合なのだがどうやら寝過ぎたようだ

しかし、そんな事はどうでも良い

集合時間に過ぎても、せいぜい10分程度しか怒られないだろう

そんな事より私は、別の事が気になって仕方なかった

今私の机に仕事の書類が無いのなら、仲間の誰かが書類を代わりに提出してくれたと考えられる しかし、私の仲間がまともに提出先に届けられるとは到底思えない

そんな事を思いながら、私は一応ホールに向かった

ーホールー

ホールには、既に全員集まっていた 既に集合時間から朝の号令の終わりの時間は過ぎているはず、、 何故集まっているのかは分からないが、取り敢えず挨拶はしておこう

リーダーのプリンが誰かに食べられたのだろうか？ 恐らくプリンを勝手に食べた犯人を探すためにこの時間にも集まっていたのだろう

、、、、

誰も手をあげない、誰も食べてないんだから当たり前だ

黙っていれば免れる事が出来ると思ったが、無理だったようだ

ちなみに後日聞いた話によると、私の書類はリーダーがそのまま持っていってくれてたらしい 他のみんなじゃなくて良かったと心の底から思う

他のみんなが持っていっていたら確実に書類を紛失していただろう

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