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ＳＡクラス

第31話 - 疑いの眼差し

2024年05月30日

#オリジナル

#二次創作を作ってください

#ＳＡクラス

アダバナ

光太

飛行場ダァァァァ！！！

千夏

…元気だね…

叶

光太君。
お茶どれがいい？

光太

緑茶で！

渉

テンションたけーな…

光太

だって、大型機ですよ！？

千夏

今回は、綾香さんが手配してくれたから、
実質タダ

光太

何者なんですか？

叶

…令嬢？

渉

それは、叶ちゃんだろ…

血原

欧州！？

千夏

『えぇ、そうよ』

血原

…国賓レベルの待遇かよ…

千夏

『今回は、国ではなく、あくまで任務だから。
　国賓まではいかないわね』

血原

…んで？なんで、その話を俺に？

千夏

『欧州出身のあなたなら、なんか知ってるかな？って』

血原

…何をだよ…

千夏

『蝶野さん。覚えている？』

血原

あ〜…。あの、眼帯野郎か…
それがどうした

千夏

『蝶野さんの妹さんが欧州で保護されているらしくってね〜。
　会いに行こうかなって』

血原

いいかもだが、オススメはしないぞ

千夏

『なんでよ』

血原

…彼奴は狂ってる。
お前が無事に帰ってこれるかどうか…

千夏

『…ご心配どうも。
そこまで弱くないわよ。それは、あんただって知ってるでしょ？』

血原

そうだな…。つか、お前今どこだよ

千夏

『羽田空港の国際線ターミナルよ。
　…暫くは、連絡取れないけど』

血原

ほーん…

千夏

『それじゃ』

血原

おう

血原

…欧州…ね

機内

光太

ワクワク

広叶

では、おやすみなさーい

叶

早いわね…

広叶

もう、千夏様も、陸叶様も寝ていますし…。
椿も寝ていますからね

渉

俺も、寝るか〜

樹

…欧州…か…

千夏

[アイマスクつけて寝ている]

光太

時差ボケあるから寝ないとか…

光太

ついたぁァァァ！！！

千夏

水の都、ヴェネツィア。
…きれいね

叶

イタリアか〜。
あ、おサイフとか貴重品は、後ろポッケに入れないでね

広叶

アイアイサー

陸叶

うっ…酔ったー

叶

ありゃ〜…

椿

叶様薬を

叶

はい、お兄ちゃん

光太

三半規管弱いんですね

広叶

一様、薬は飲んで居るんですが…

千夏

…さて、依頼人の所に行きますか〜！

樹

誰なんだ？

千夏

内緒だよ

コンコンコン

千夏

あれ？

千夏

応答がない…

渉

…広叶

広叶

本当に、血は繋がっていますね…
[目を伏せ、内部を探る]

光太

え、そんなんで分かるの？

椿

広叶の能力は、千里眼という意味でも、
使えるんです。空間同士を接続すれば、盗聴もできますし…

陸叶

正直、こっち陣営が持っていて良かったよ

広叶

…千夏、どうやら…‥

千夏

！？
…まじか…

叶

…能力で開けちゃうよ

千夏

いえ、だめよ

樹

なんでだよ！

千夏

欧州には、能力者を専門に扱う警察組織がある。
…日本はその加盟国

渉

つまり、もし仮になんかトラブルがあった時、
俺等の責任になる

千夏

総理の首が飛ぶぐらいやばいのよね…。それ

光太

？？

広叶

まぁ、力ずくで開けますか…

渉

どいてろ
[ドアを蹴破る]

叶

あーぁ…

椿

…っ！？
光太様は、中を見ないほうが良いかもしれません

光太

え…それって…！

千夏

…死んでるね

依頼人

…
[お腹に包丁が刺さっている]

渉

…おい、この場合どうするのが正解だ

千夏

いま通報すれば、犯人として扱われない…

広叶

実際、やっていませんし

警備員

EHI! Cosa fai!
（おい！何をしている！）

渉

やっべ…！

樹

え、なんて？

警備員

Non muoverti, ti sparo.
（動くな、撃つぞ）

千夏

…完全に犯人扱いね…

叶

どうする？

警備員

Non parlare, non avrò pietà nemmeno se è un bambino
（喋るな、たとえ子供でも容赦はしない）

千夏

…らちが明かないわ…

千夏

Per favore calmati, non siamo criminali.
（落ち着いてください、私達は犯人ではありません）

警備員

...Tutti i criminali sono così.
（…犯人はみなそういうもんさ）

千夏

Anche se così fosse, non esiste alcun motivo.
（仮にそうだとしても動機がありません）

千夏

siamo appena venuti qui
（私達は今さっき此処に来ました）

樹

…千夏ってイタリア語話せるんだな…

千夏

にげて

樹

へ？

広叶

行きますよ！
[樹の腕を掴む]

パリーン！！ [窓ガラスが割れる音]

千夏

Chi sei?
（貴方、何者？）

警備員

Ciò che rende la notte eterna. Lo chiamerei anche Hana Soho.
（夜を永遠にするもの。花蘇芳とでも言っておくよ）

彗

月波千夏？
[変装をとく]

千夏

…君に花蘇芳は似合わないよ

渉

特殊警察が動き始めた。
…捕まるのは、時間の問題だな

千夏

正直、相手にしたくないわよ

光太

僕らは無実ですよ？
大人しく、話せば…

千夏

そうもいかないのよ。
…さっき、日本は加盟国だって話したわよね

光太

あぁ、はい

千夏

私達が、ここで能力を発動できないのは、決まりがあるからよ。
欧州にも、能力者はいる。それこそ、私達より戦闘に特化した人達がね

陸叶

それらを野放しにすると、直ぐ戦争が始まる。
…加盟国内では、戦争を防ぐ為に、能力の使用を禁止している

千夏

発動した場合は、国際問題になるね

光太

そんなに！？

広叶

世界の秩序を簡単に乱せますからね〜

広叶

そんな力を子供が保有している。
…力の使い方を覚えるまでは、大変でしょうね

陸叶

そうだね

千夏

まぁ、国内で使ってはいけないって言っても…。
魔法は別物だ
[杖をだす]

千夏

いくら暴れようが、別な物を裁くことはできない

光太

…こわい…
もし、僕らが能力を発動した場合は、どうなるんですか？

椿

…さぁ？
犯した人は居ませんし…

渉

どちらにしろ、オススメはしない

警官

È terribile...
（これは、ひどい…）

依頼人

....
[冷たくなっている]

警備員

Ho visto uno studente sospettoso...
[怪しげな学生を見たのですが…]

警官

Che tipo di bambino eri?
（どんな子供だった？）

警備員

Esatto... quello...
（そうですね〜…あれは…）
[バレないように、口角をあげる]

警備員

Paesi membri della polizia speciale. Ero uno studente giapponese
（特殊警察加盟国。日本の学生でした）

警官

stai scherzando? ...Questo genere di cose non dovrebbe accadere.
（嘘だろ？…そんな事、あっていいはずがない）

警官

…Contatta subito il ministro giapponese. …Il diritto internazionale non tace…
（今すぐ、日本の大臣に連絡を。…国際法が黙ってはいない…）

警備員

Capito.
（了解しました）

プルルル、プルルル、プルルル

総理

なんじゃ…。この忙しい時に…

総理

はい、もしもし

アーシア

『やってくれたわね。達也』

総理

誰かと思ったら、アーシアか…。今更、ワシになんのようじゃ

アーシア

『お宅の、お子様がこっちで、事件に巻き込まれてね…。
あ、被害者じゃないわよ？安心して』

総理

被害者じゃない…。となると…、加害者？

アーシア

『相変わらず、察しだけはいいわね…』

総理

…君の力を使えば、一発じゃろ。
自国での、能力の使用は許可されているからな

アーシア

『それで済んだら、あんたに電話はかけないわよ。
嫌いだからね』

総理

おぉ、よっぽどだな…

アーシア

『多分だけど、当代のリーダー…』

総理

千夏くんかい？

アーシア

『おそらく、その子の防御魔法ね。
　…精度も何もかも、すごいけど…捜索に特化した私が見つけられないほどの
　防御魔法…、さすがね』

総理

（多分…、違う。千夏くんの防御魔法は、そこまで強くない…）

アーシア

『ちなみに、特殊警察のトップはご立腹よ。
…あなたの首を簡単に、はねてしまう程にね』

総理

…鎖国…

アーシア

『させるわけないでしょ…』

光太

本当に僕の防御魔法で良いんですか？

千夏

私は、君ほど精密に防御魔法は組み込めないからね

千夏

防御魔法の中なら、探索能力も通用しない

樹

でも、相手の動きが見えないだろ？
…どうすんだよ

千夏

此処をどこだと思っているの？
水の都よ

光太

水の都が関係あるんですか？

千夏

渉の能力は、水を操る能力。
…超能力は、操る物を通してその場を見ることが出来る

叶

つまり、水の都に居る間、渉君は最強ってわけ

樹

やっばー…

渉

おい、捜索能力の専門家が動いたぞ

陸叶

…時間の問題だね…

光太

専門家？

千夏

特殊警察の、トップ２。アーシア・オルランド。
…捜索能力を使用し。治安維持、犯人逮捕に貢献している人よ

光太

え、マジでヤバイ人じゃないですか！

広叶

ただ、アーシア様がお動きになるという事は、
総理の耳にも今回の一件が伝わっているはずです…

千夏

犬猿の仲といえど、情報共有は義務だものね

樹

そんなに仲悪いのか？

千夏

総理は、元弁護士でしょ？
…記憶を操る能力と、人を見つけ出す能力。
どちらが強いと、思う？

光太

そりゃ…。記憶でしょう？
人を見つけるのは警察ですし…

千夏

そうだね。…ま、あの二人は研修時代になんかあったらしいよ

樹

弁護士も研修時代とかあるんだな

叶

ロースクールに通っていた時代の事だね…

千夏

ま、とにかくやばい実態だ…。
アーシアは、私でも相手したくない

アーシア

あら～。誰のことかしらー？

千夏

っ！？
なんで…

アーシア

防御魔法の弱点は、操る者の能力に左右される。
…魔法使いの鉄則でしょう？

光太

やっぱ、僕のじゃだめじゃないですか！！

椿

いえ、通常であれば絶対にバレません。
…アーシア様は、捜索能力の最高位に居ますから…

アーシア

クスッ（微笑む）

千夏

…私達はやっていない

アーシア

それだけじゃないでしょう？
[ロープを千夏に巻きつける]

千夏

…拘束魔法…か…
[座り込む]

渉

おい。
動くな、たとえ上司でも容赦はしない
[アーシアの周りを水で囲う]

アーシア

…水印で動きを止めれば良いものを…。
爪が甘いんじゃないの？

叶

そう？
…少なくとも、アーシアさんよりかは、マシだと思うよ
[水を氷に変化させる]

叶

千年氷は、マグマに浸っていても溶けない。
…それに囲まれているのに、よく冷静でいられるね

アーシア

えぇ。だって…

私の目的は果たしましたし

アーシア

…ね？

樹

目的…？

アーシア

私の目的は、２つ。
一つは、犯人を捕まえること。
…そして、もう一つは…

光太

…千夏ちゃん…？どうしたの？
[座り込む千夏にふれる]

千夏

あっ…あぁ！
やめて…

光太

え…

アーシア

当代のリーダーの精神を破壊する事。
…あ、これは個人的趣味だから

千夏

ごめんなさい…‥ごめんなさい！
[震えだす]

叶

趣味…

アーシア

『当代のリーダーを捕獲する事』
これが、上司と世界が決めた事よ

渉

待てよ

渉

なぜ、捕まえなければならない。
…千夏は、何もしていないだろ？

アーシア

…そうね…。でも、上が決めたことには逆らえない。
貴方だってそうでしょ、水の能力者？

光太

なんで…！
罪のない人を…

アーシア

罪…ね…。
能力者の存在自体が罪なのよ

樹

そんな事ない！！

樹

…能力ってのは、自分で選べない…。
持つかどうかも、確定したものでもない…だから…
存在自体が罪という言葉を撤回しろ

アーシア

そんなに必死になるのは、君が能力者だから？

樹

は…？

光太

そんなわけ無いじゃん！
樹は、普通の人間だよ

アーシア

そう…。
なら、利益がない限り人を救わない千夏が、
保護しているの？

光太

それは…

陸叶

…どちらにしろ、オルランドさん。
貴方が千夏ちゃんを捕まえる理由にはならない

アーシア

なら、能力戦にする？

椿

あまり、オススメはしないですよ

光太

なんで！？

椿

先ほども、申し上げましたが…。
ここは、加盟国内です。我々が能力を使えば、問答無用で、捕らえられ、
罰をかせられる…。それが、狙いなのでしょうが…

渉

…なら、アーシアさんを殺せばいいだろ

アーシア

あなたに、私は殺せないわよ〜
[氷を壊す]

光太

…
[杖を構える]

光太

（今なら…相手は油断している…魔法は、刑罰の対象外）

アーシア

んじゃ、もらっていくね
…樹、来なさい

樹

は…

叶

…連れて行く必要はないでしょ！？

アーシア

うるさいわね…
[拘束魔法を全員に発動させる]

千夏

…

アーシア

微塵も動かないわね〜
[空間転移魔法を発動する]

光太

樹！！！千夏ちゃん！！！

渉

クソ！！

叶

…魔法は、探知がかなり難しい…

光太

樹…千夏ちゃん…

椿

ま、能力を使えばアウトなので…

陸叶

……楠木。こんな事は聞きたくないが…

光太

なに

陸叶

月島は、どんな人間だった

光太

…知らない

広叶

はい？

渉

どういうことだよ

光太

知らない。何も…。
親の事も、あいつが何を考えているのかも

陸叶

…なるほどね

光太

陸叶は…、千夏ちゃんの事、知ってるの？

陸叶

さぁ。あの子がどんな事を考えているのかも、
何があって、あそこまで生きる事に執着するのかも…
ぜーんぶ！わからないし、知りたくもない

叶

お兄ちゃんは、ビビリだからね〜

広叶

…なら、質問を変えましょう。
樹は、どんな子供でしたか？

光太

えーと…。
よく怪我をしていて…、学校も休みがちだった

広叶

なるほど…

千夏

おっきろー

樹

…ここは？

千夏

君なら知っていると思うけど？

樹

知るわけねーだろ

千夏

そう

樹

…お前、わざとだな？

千夏

何が？

樹

お前の周りには、微弱だが常に防御魔法が貼られている…。
そんなお前が、精神魔法にやられるはずがないのと思うんだが

千夏

あそこで、解かなかったら、アーシアさんに
手の内明かすとこだったでしょ？

千夏

できれば、明かしたくない

樹

魔法まで使えるのかよ…

千夏

特殊警察は、ほとんどそうよ。
…欧州は、便利な能力が多い一方で、戦闘には向いていない能力が
7割を占めている。だから、魔法を使える人間が多い

樹

やべー…

カタン…

千夏

…だれ？
[音のした方に杖を向ける]

樹

ねこ？

千夏

飛ばされて、頭でも打った？

夜空

打たないで！！

千夏

夜空君！？
…なんで…

樹

…誰！？

夜空

殺さないで…

千夏

いや、殺さないわよ…
[杖をしまう]

千夏

夜空君は、どうして此処に？
[目線を合わせる]

夜空

目が覚めたら…此処に…

千夏

そっか〜

樹

だから、誰！？

千夏

暁月夜空君。
妹の同級生

樹

月島樹。千夏のオトモダチだ

夜空

お友達…ですか…

千夏

[床を軽く叩く]

樹

何してんだよ…

千夏

いや…この部屋、作られているなーって

樹

作られている？

千夏

材質的には、木でしょ？
となると、音がもっと高いはず…

千夏

…
[杖を取り出す]

樹

…まさか…お前、建物ごと破壊しようって言うんじゃないだろうな…

千夏

せいかーい

夜空

え！？

ドカーン！！

千夏

…[防御魔法を発動する]

樹

…んな…

千夏

いきなり攻撃してくるのは、品がないんじゃない？
‥‥血原

血原

半人前以下のお前に言われたかねーよ

千夏

…なんで、此処に？

血原

お前こそ。蝶野の家族にあうはずじゃ？

千夏

依頼主に会ってからの予定だったのよ…。
けど、依頼主が殺害されていて、疑いの目がこちらに

血原

なるほどなー。
…欧州から、飛ばされたのか

千夏

此処は、欧州じゃないの？

血原

シベリアだぞ

千夏

シベリア！？
嘘でしょ？

樹

アジアじゃん！

夜空

お家に帰りたい…

千夏

だよね…
…帰ろっか！

樹

は！？

千夏

夜空君を、お家まで送り届ける。
…新しい任務だ

樹

まぁ....俺は従う義務は、ないか……

千夏

…保護されている間は、リーダーに従ってもらうよ？

樹

…慣れてるよ

千夏

そう

夜空

でも…どうやって、帰るんですか？

千夏

そこの吸血鬼なら、魔法でどうにか出来るでしょ

血原

買いかぶり過ぎだっつーの。
....第一人者を超えることは、禁句だろ

千夏

あんたに、通じるとでも？吸血鬼さん？

樹

…二人って、知り合い？

血原

エサ
[千夏を指差す]

千夏

協力者
[血原を指差す]

血原

協力者とは、なんだ

千夏

そっちこそ。エサとは、なによ

夜空

仲が良いのか、悪いのか…

千夏

まぁ、とりあえず、外に出るか〜

千夏

うーん…

樹

遭難しそうだな

千夏

そうなってくれたほうが、私としては万々歳よ

夜空

こわい…

血原

歌でも歌うか？

千夏

頭でも打った？

血原

あ？

千夏

やんのか？

樹

喧嘩しないでよ…

千夏

…‥あんの、バカどもめ…

樹

え？

千夏

叶達、能力を使ったわ

樹

はい！？

血原

刑罰の対象だな

千夏

散々使うなって言ったのに…！

夜空

…そっか、加盟国内では…

千夏

あのアホ野郎め

樹

…どっちにしろ、此処はアジアだろ？
能力の使用はオッケーじゃねーのか？

千夏

あんた、私の能力を知っているでしょう？
…使い物にならないのよ

血原

…おめー、仮にも魔法使いだろうが‥

千夏

うるさいわね

広叶

…
[上を見ている]

叶

能力使っちゃったー！！
クソぉぉぉー！！

渉

ま、しゃーね

光太

刑罰対象ですけど！！？

渉

過ぎちゃったもんは、しょうがねーだろ…

椿

時を戻そうにも、能力使いますしね〜

広叶

…光太様。空は飛べますか？

光太

え…。まぁ、一様は…

広叶

なら、良かった
[光太の肩に手を置く]

広叶

今すぐ、着いてきてください

光太

へ…？

陸叶

……始末書は、任せてよ

広叶

お願いします

千夏

ｸｯ…！！
[魔法で守る]

血原

…こりゃ……目鳥だな…

千夏

叶が、対処したはずよ

目鳥

クルーーーー……ポぉぉッぉ！！！
[夜空めがけて飛んでいく]

夜空

ひっ…

千夏

夜空君！！！
[かばう]

樹

…何にせよ、こいつをどうにかしないと…

千夏

無事！？

夜空

はい…なんとか…

樹

めとりって…鳥だっけ！？

血原

色んな種類があるぞー

千夏

狛犬の見た目に近しいやつもいれば。
鳥のような見た目のやつも居る

千夏

目がある動物に、乗り移る事も出来るのよ！

樹

……つまり、人間にもなれるのか？

千夏

…前例が無いから、確信はないけど…
多分、できる

樹

終わったじゃん！！

光太

樹、千夏ちゃん！！

樹

光太！？

千夏

なんで…

広叶

僕が連れてきました

千夏

そう…

目鳥

クルッポォォォォ！！？
[魔法で拘束される]

血原

…ﾁｯ

光太

やった！捕まえられた！

目鳥

ポォー！！！
[羽を飛ばす]

光太

え…。ｳｯ....！！
[羽が目に入る]

樹

光太！！

千夏

“龍神の憐れみ”！！！
[龍の形をした雷を生み出す]

目鳥

ポォー…！？
[射抜かれる]

光太

いたい…

千夏

無事？
[光太を抱える]

夜空

…凄い…

広叶

…君、何者ですか？

夜空

へ…？

光太

広叶…どうしたの？

広叶

…

目鳥

ぽぉー？
[夜空に羽を飛ばす]

千夏

しまった…！！夜空君！！！！
[手を伸ばす]

夜空

…！？

千夏

（間に合え…！！）

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