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#ハイキュー
ガチアナ
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桜空

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𝒌𝒐𝒎𝒖
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最 & 高
修学旅行は終わった
あれだけ長く感じていた数日間も
終わってしまえばあっという間だった
学校に戻れば、いつも通りの日々が始まる
朝の教室
友達同士で修学旅行の写真を見せあったり
買ってきたお土産の話をしたり
『あの人夜さー』
『まじおもろかった』
そんな声があちこちから聞こえる
〇〇は自分の席に座りながら
その会話をぼんやりと聞いていた
修学旅行で何かが変わった気がする
けれどそれがなんなのか
自分でも分からない
ただ
角名のことを考える時間が
少し増えた
〇〇
それが一番困っていた
放課後
〇〇は家に帰った
大きな門を開け
見慣れたはずの家
けれど帰ってくる度に少しだけ息が詰まる
玄関を開けると奥から家族の声が聞こえる
お母さん
雪斗
お母さん
お母さんもふふっと笑う
お母さん
楽しそうな声
〇〇は少しだけ立ち止まる
そして自分の部屋に向かった
誰かがこちらを振り返ることもない
お母さん
母親の声が聞こえる
それだけだった
〇〇
小さく返す
それ以上は何もない
夕食によばれることもない
今日学校で何があったかなんて
誰も興味を示さない
しばらくして
いつものように使用人がご飯を運ぶ
お手伝い
〇〇
机に置かれた食事を見る
温かい料理
綺麗に並べられた食器
でもひとりで食べる
いつもの事だ
〇〇は箸を持ちながらふと思う
修学旅行の方が
家にいるより楽だったのかもしれない
そんなことを考えてしまって
少しだけ笑った
それから数日
学校ではいつも通りだった
しずはいつも中心にいる
女の子
石森しず
石森しず
笑顔
優しい声
誰にでも好かれる姿
〇〇は少し離れたところから、それを見ていた
そして角名もいつも通りだった
友達と話して
スマホをいじって
面倒そうに授業を受けて
けれど
たまに〇〇を見る
目が合うとなんもない様に視線を逸らす
それだけなのに
〇〇は妙に意識してしまう
一方で
それをしずも見ていた
最初は小さな違和感だった
角名が〇〇をみる
〇〇が角名を見る
それだけ
けれどそれが1度ではなかった
何度も
何度も
石森しず
しずは笑顔のまま二人を見ていた
修学旅行の夜
角名がいなかった時
自販機の前で話したこと
『もう、あいつを困らせないで』
あの言葉
あれから、角名は明らかに〇〇を気にしている
それが日に日にわかっていく
ある日の放課後
〇〇が廊下を歩いていると
角名
後ろから声がした
振り返る
〇〇
角名
〇〇
2人は人の少ない教室に移動をした
〇〇は少しだけ警戒していた
〇〇
角名は壁にもたれかかりながら、少し考える
角名
〇〇
角名
〇〇
角名
〇〇は目伏せる
〇〇
〇〇
角名
〇〇
角名は少しだけ間を置いた
角名
角名
〇〇
角名
〇〇の動きが止まった
〇〇
角名
角名
〇〇
角名
淡々とした声だった
だからこそ
〇〇の胸に強く残った
角名
角名
角名は少し視線を落とす
角名
〇〇は何も言えなかった
角名
角名
〇〇
角名
〇〇は目を逸らした
〇〇
角名
〇〇
思わずすぐに答えてしまった
角名が〇〇を見る
角名
〇〇
言えない
自分でも説明できない
この世界のことも
自分がここにいる理由も
角名と距離を取らないと、そう思ってた理由も
なにもかも
分からない
〇〇
〇〇が小さく答える
角名は少しだけ笑う
角名
そして
角名
角名
〇〇
角名
角名
〇〇の胸がまた大きく鳴った
角名
角名が〇〇を見る
角名
角名
〇〇
〇〇は困ったように笑った
〇〇
角名
角名はそれだけ言うと教室のドアに手をかける
〇〇も少し遅れて外に出る
その一部始終を
教室の外から、しずが聞いていた
声をかけることもできなかった
ただ2人の姿を見ていた
石森しず
ぎゅっとスカートを握る
胸の奥が苦しい
悔しい
どうして
どうして私じゃないの
私はずっとみんなから好かれてた
誰からも
可愛いって言われて
優しいって言われて
みんなが私のことが好きだった
なのに
角名だけは...
石森しず
小さく呟く
性格だって悪い
みんなから嫌われてる〇〇が
なんで
...それなのに
角名は〇〇のことを追いかける
〇〇のことを気にする
私を...見てない
角名は
〇〇を選ぼうとしている
石森しず
石森しず
その日からしずの中に生まれた
『悔しい』
は少しずつ形を変えていった
羨ましい
悔しい
嫌い
でも、まだ笑える
大丈夫
いつも通りにできる
だからこそ
その感情は誰にも気づかれないまま
少しずつ
少しずつ
限界まで積み重なっていた