⚠この作品には少し過激な表現・暴言が含まれます
⚠見た目への侮辱行為などが苦手な方はお控えください!
現実でこの様な発言・行為はお辞めください(絶対です)
↓序盤から暴言入ります
猿みたいな顔してんなw
自分の顔が嫌いや
歩き方キモw
自分の歩き方が嫌いや
ホンマきしょいw
自分が大嫌いや
なんで、生きてるんだろう
朝の騒がしい教室
クラスメイトの話し声、目線
それすらすべてが憂鬱に感じる
周囲の音や視線、話し声を全て長い髪で覆う
窓からの暖かい日差しを受けてうたた寝をしていると
隣の友達に肩を突かれた
転校生が来るのは朝の喧騒から耳に届いていた
でも
どうせ関わることのない、赤の他人だから
友達が笑い出す
この冷たさも、性格も、理解してくれている
友達といる時は少し気楽だ
一人は、怖いから
チャイムが鳴ってからの長い朝礼
とても退屈で、小さな欠伸を漏らす
が をしてくれ
です よろしく
睡魔に抗えぬまま、顔を伏せて眠る
誰かが後ろに来る気配を感じたが、特に気にもとめず
その朝は、隣からの声がかかるまで寝った
休み時間になり、暇つぶしの本を取り出そうとすると
後ろから声が降ってきた
「なぁなぁ」
最初は自分に向けられているとは思わず、無視したが
再び声が聞こえ、振り向くと
そこには見覚えのない、知らない男子が立っていた
短髪の黒髪に、少し茶色がかった瞳がこちらを見つめる
色々な思考を巡らせていると、先に向こうが口を開いた
そう言って、その男子は私の後ろの席に座る
そこで私は違和感に気づいた
自分の席は窓際の一番後ろで
後ろに席はなかったはずだ
思わず口から心の声が漏れてしまった
私の言葉を聞き、目の前の男子は少し目を見開いてから
納得したように言った
そこで朝の話を思い出す
もしかして
そう言って少し豪快に笑う
男子特有の笑い方、私は苦手だ
「いろんな学校」という言葉に引っかかったが
それよりも謝らなければと声を絞り出す
思わず敬語が出てしまった
やっぱり男子苦手だ
また笑った
てっきり何か言われると思っていた私は拍子抜けする
さらに言葉が紡がれる
ごもっともな質問だ
確かに気づかないほうがおかしい
どこか遠慮がちに提案してくる
頷くと、意気揚々と自己紹介を始めた
青木 久留(アオキ クル)
青木 久留(アオキ クル)
東京…ずいぶん遠い場所に行ってたんだな
帰ってきた理由は気になったけど、迂闊に踏み込むのもと良くないだろう
すると、心を見透かしたかのように彼が口を開いた
青木 久留(アオキ クル)
青木 久留(アオキ クル)
またもや言い当てられ、戸惑ってしまう
青木 久留(アオキ クル)
青木 久留(アオキ クル)
マジか…と思うと、これもまた顔に出ていたのか
さらに笑われる
よく笑う人だな
どうせ顔に出るのだからと、素直な感想を言ってみる
青木 久留(アオキ クル)
青木 久留(アオキ クル)
青木 久留(アオキ クル)
青木 久留(アオキ クル)
青木 久留(アオキ クル)
いきなりこちらに矛先が向く
しかし、何とか出たのは中途半端な一人称
一瞬、ほんの一瞬だけ、名乗るのを躊躇った
少し怖くなったから
また何か言われるかもと良くない考えが頭をよぎったから
でも
春宮 木葉(ハルミヤ コノハ)
久留が楽しそうな顔をするもんだから
春宮 木葉(ハルミヤ コノハ)
自分の名前が、自然と口にできていた
青木 久留(アオキ クル)
「いい名前だね」って意味なんだろう
久留に笑顔で褒められて、少し胸が温かくなった気がした
春宮 木葉(ハルミヤ コノハ)
案外、悪い人じゃないのかもしれない
青木 久留(アオキ クル)
久留が何か言おうと言葉を放す前に、遠くから声が聞こえた
青木 久留(アオキ クル)
青木 久留(アオキ クル)
いつの間に仲良くなったのか、クラスメイトのもとに向かう久留
もう友達ができたのかと思わず感心する
春宮 木葉(ハルミヤ コノハ)
私も慌てて友達の元に向かう
この出会いに、久留に
ほんの少しの、淡い気持ちを抱えながら
コメント
2件
楽しみ✨️♪ この関西弁も何か良いな〜〜〜