任務の紙に書いてあった場所に行ってみると、確かにそこには雲隠隊の着物を羽織った男が一人立っていた
俺はその人に向かって剣を構えた
彼方
彼方
彼方
戸惑いながらもそう返事をすると、相手は驚いた顔をした後、少し笑った
彼方
その人は、確かにどこかで見覚えのある人だった
彼方
彼方
彼方
話していて疑問なことはいくつかあったが、俺は話をしに来たんじゃない
剣を握る手を構え直して、相手に真っ向から勝負を仕掛けた
キインッ!
彼方
彼方
突然言われたその言葉に驚いていた隙に、腹を蹴られた
彼方
彼方
その時、いつかに真冬と戦った時の言葉を思い出す
"僕に油断しないことですよ!"
彼方
彼方
体制を立て直して、今度は少し姿勢を低くして相手に剣を振りかざした
だけど相手はそれよりもさらに低く姿勢を保ち、剣を避けた
彼方
そして、相手の刀が頬を掠った
彼方
一度相手から距離をとって、頬に手をそっと当ててみる
彼方
少しだけ痛みが走って、指の先には小さく血がついた
彼方
すると、今度は相手から勝負を仕掛けてきた
キンッ!
刀を強く当てたから、少しだけ火花が散った
彼方
そう言われた後、俺はその人に首を絞められた
彼方
彼方
意識が切れそうになる前に、刀で相手を怯ませて何とか拘束を外すことができた
彼方
少しだけ呼吸を整えてから、また相手から向かってきた
そして振りかぶってきた刀を何とか受けた
刀ではなくて、刀を収める"鞘"で
彼方
俺は相手が少し目を離した一瞬を狙い、刀と鞘を持ち替えていた
そして空いた左手で刀を持ち、相手に斬りかかった
俺の刀は、相手の胴体に向かって行く
彼方
真冬
"彼方さんには、殺さないで連れてきてほしいです"
彼方
駄目だ
俺は、できない…
ザシュッ!
彼方
動きを止めた一瞬の隙を突いて、相手は俺の腕を少しだけ斬った
少し距離を置いて、傷を上から手で抑えた
それでも血は、どんどんあふれてくる
彼方
彼方
彼方
彼方
彼方
そう言った相手は、刀を鞘にしまった
彼方
彼方
コメント
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反逆者強… まふくんの言葉が脳内によぎったか、けれどまふくんの言葉は守りたいよね、 まさかの会ったことある!? しかも反逆者はそらるさんの両親を○した人とは… うーん。そらるさんの頭は複雑になるなぁ〜 続き楽しみに待ってます!
反逆者……強いなぁ…そらるさん! 頑張って!無理しないで欲しいけど 任務は成功させて欲しい… そして無事にまふくんの元へ帰ってほしい… 反逆者はそらるさんのことを知ってて そらるさんの両親はその人に… だから幼いそらるさんを知ってたんだね。 続き楽しみにしています!