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悠
不在着信
悠
不在着信
悠
悠
悠
悠
悠
悠
悠
悠
悠
これは
僕と幼馴染の女の子の
物語
蘭
蘭
悠
悠
僕と蘭は、小学校から毎日
一緒に帰っている
二人が登校している時は
必ず
悠
悠
蘭
蘭
悠
悠
悠
蘭
悠
蘭
悠
悠
悠
蘭
悠
このように蘭は
僕以外には絶対に心を開かない
氷のような女の子
悠
蘭
悠
悠
蘭
悠
蘭
蘭
悠
蘭
蘭には親がいない
小さい頃に蘭を置いて消えた
その時から僕の親が面倒を見ることになった
けれど蘭は、ご飯を作ってもらう以外
僕の親に頼らない
本人曰く迷惑をかけたくないらしい
悠
悠
悠
悠
蘭
悠
蘭
悠
これが、僕らの日常
いつもの風景
ずっと続くはずだった
僕らの日常
悠
悠
悠
悠
悠
悠
悠
悠
悠
悠
悠・母
悠
悠・母
悠
悠
悠・母
悠・母
悠・母
悠・母
悠・母
悠
悠・母
悠・母
悠・母
悠
悠
悠
悠
悠・母
悠・母
悠・母
悠・母
悠
悠
悠・母
悠・母
悠・母
悠・母
悠・母
悠
悠
悠
悠
悠
悠
悠
僕はその場で泣き崩れた
僕も知らなかった
蘭の親の借金
バイトのこと
自分が一番近くにいたはず
なのに
なのに
助けてやれなかった
一人で背負いやがって
悠
その日から僕は
学校を休み続けた
一人、部屋にこもった
悠・母
悠
悠・母
悠・母
悠・母
悠・母
悠・母
悠
(ガチャ)
悠・母
悠
ゆーくんへ
お久しぶりです
この手紙は、私が死んだらあなたに届くんだと思います
家に隠してあるから
まず、ごめんなさい
バイトのこと、借金のこと
黙ってて
一番親しいひとだからこそ
迷惑をかけたくなかった
心配させたくないと思った
だから言い出せませんでした
私一人でなんとかしようと
がんばってみた
けれどこの手紙を読まれてるってことは
なんとか出来ずに終わっちゃったんだね
私、疲れちゃったんだね
まだまだゆーくんと
お話すること沢山あったと思う
ごめんね
ごめん
ただ
私がいなくなっても
ゆーくんは生きて
私の分まで
ずっとずっと
生きて
でも寂しくなった時は
必ず誰かと一緒に居てください
寄り添ってください
私みたいに一人で背負わないで
誰かに分けてください
そうすればきっと
未来は楽しくなるよ
だから
がんばって
もちろん私もゆーくんと
話せなくなること
一緒に帰れなくなること
告白できなかったこと
たくさん悔いはあるよ
冷たくしてごめん
でも
だいすきだったよ
本当に
ゆーくんが
だいすきだったよ
こんな私と一緒に
ずっと一緒に
隣にいてくれて
ありがとう
そして
さようなら
ゆーくん
蘭
悠
悠
悠
悠
悠
悠
悠
悠
悠
悠
泣き崩れた
僕はその場に
声を上げて
叫んだ
涙を流した
今までの後悔
これからの不安
全てが流れ出た
これから前向きに
踏み出す自信が無い
けれど
蘭のために
僕のために
自分自身のために
ゆっくりでもいい
踏み出そう
帰り道への一歩を