春太
春太
春太は葛籠(つづら)の中から
猫のお面を引っ張り出した。
白凌
白凌
春太
春太
白凌
春太
白凌
春太
白凌
白凌
白凌は別の葛籠の中から
やや色褪せた鴇色の浴衣を引っ張り出した。
春太
白凌
白凌
白凌
春太
春太
春太
白凌
白凌
白凌
白凌は懐かしむように浴衣を見つめる。
白凌
白凌
春太
春太
春太
白凌
白凌は実に慣れた手付きで
”のあ”に浴衣を着させ、
髪を結い、
化粧をほどこす。
春太
春太
白凌
白凌
白凌
春太
春太
白凌
白凌
白凌
白凌
春太
白凌
白凌
春太
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白凌
白凌
白凌
白凌は閉じていた目をゆっくりと開ける。
それからそばにいる”のあ”に目を向けた。
彼女は初めて見る妖怪の姿に怯え、
白凌の腕を強く抱きしめている。
白凌
白凌
白凌
白凌
白凌
白凌
白凌
白凌
白凌はこぼしそうになった溜息を飲み込む。
白凌
白凌
白凌
白凌
白凌
白凌
春太
白凌
春太
白凌
白凌
白凌
春太
白凌
春太
白凌
春太
”のあ”
”のあ”は白凌から手を離し、
春太に抱きつく。
白凌
白凌
春太
白凌
”のあ”
春太
春太
春太は”のあ”の頭を撫でた。
白凌
春太
春太
白凌
白凌
白凌
春太
と突然、
太鼓の大きな音が鳴り響き、
祭囃子(まつりばやし)が聞こえ始めた。
春太
酒好きの妖怪
白凌
大酒呑みの妖怪
白凌
赤ら顔の妖怪
白凌
春太
白凌
甘党の妖怪
春太
食いしん坊な妖怪
春太
赤ら顔の妖怪
春太
白凌
春太
白凌
白凌
白凌
春太
春太
白凌
白凌
春太
白凌
春太
白凌
春太
春太
春太
白凌
白凌
白凌
春太
白凌
白凌
春太
春太
白凌
白凌
白凌
春太
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たくさんの人成らざるモノ
最初は怖いと思っていたが
誰も彼もが”えびす顔”で
楽しそうにお酒を呑み
極上の肴(さかな)に舌鼓を打っている。
その姿を見ると、
自然と恐怖も消えていく。
恐怖が消えると
今度は興味と食欲が湧いてきた。
辺りには良い匂いが漂い
”のあ”はフラフラと露店に近づく。
”のあ”
お店のヒトと思われる妖怪に声をかけても、
彼は”のあ”の声を無視して
別の妖怪と会話をしている。
”のあ”
大きな声で言っても
全く気付いて貰えなかった。
それもこれも全て白凌が彼女にかけた
呪(しゅ)のせいである。
店員に声をかけるのを諦め、
店先に並んでいるリンゴ飴を手に取った瞬間、
背後からその手を抑えられた。
”のあ”
リンゴ飴屋の店主
店主がにこやかに声をかけてきた。
白凌
リンゴ飴屋の店主
リンゴ飴屋の店主
リンゴ飴屋の店主
リンゴ飴屋の店主
リンゴ飴屋の店主
白凌
白凌
白凌
白凌
白凌
そう言って女の子が持ち上げたリンゴ飴を
そっともとに戻した。
リンゴ飴屋の店主
白凌
それだけ言うと
彼女の手を掴んで
大股で歩き出した。
”のあ”
白凌
白凌
白凌
”のあ”
”のあ”
白凌
白凌
”のあ”
白凌
白凌
白凌
”のあ”
白凌
白凌
白凌
白凌
白凌
”のあ”
白凌
白凌
春太
白凌
白凌
春太
春太
白凌
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