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高校2年16歳
私は母子家庭だったがその母の都合で転校した
とは言え、母はこちらには引っ越していない
その人と関係を持つのに私が邪魔になったため追い出され
それを機に遠くに引っ越した
亜緒
亜緒
亜緒
私はそう期待を背負って新しい学校へ向かった
亜緒
その学校は何故か空気がピリピリしていて
誰も私には話しかけてこなかったし
私も話しかけづらかった
そんなときだった
都月
都月
そう聞いてきた子がいた
その瞬間クラスの雰囲気が和らいだ気がした
都月
教室内に少し乾いた笑いが起こる
都月
亜緒
都月
都月
亜緒
都月
都月
都月
亜緒
私はすごく嬉しくなって
またこの子と話したいって思った
その時の空気にも気づかずに
思えば初めからおかしかったのかもしれない
だけど私に気づく術はなかった
亜緒
都月
どちらにせよその子は人気者で
私とそんなに関わる余裕もなかった
ここで気づくべきだった
なのに私はずっと気付かずに…
都月
亜緒
都月
亜緒
ほんとうに
どうして騙されたなんて今更だけど
…寂しかったんだ
ドッ
亜緒
それから私は何度も蹴られ殴られ
意識を失った
翌日何も無かったかの様に接してきたその子は
また私を強制的に連れて行った
亜緒
都月
都月
都月
あのピリついた空間の理由と
自分に対する嫌悪感と
様々の複雑な気分が入り混じる中
ガチャ
都月
一瞬で力関係が分かった
だけど救われたとは思えなかった
そんな私の心が落ち着くのはゲームくらいで
自分が主人公になれるそれにのめり込んでいた
…ゆめはらにもそんなときに出会って
シャーロットになりきって色んな目線で物語を見ていた
亜緒
亜緒
亜緒
亜緒
亜緒
都月
亜緒
都月
都月ちゃんはチラッと後ろを振り返った
都月
ゆっくりとこちらに歩いてきて
困った様な笑顔で言う
都月
そして
グサッ
都月
確かにその子はそう言った
辺りを憚る様な小声で。
亜緒
亜緒
亜緒
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