【監禁一日目】
タカト
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
目が覚めて、
目の前に現れたのは
目出し帽を被った男。
タカト
タカト
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
タカト
久留島 奈柚
ガチャンッ
手首に付けられた手錠が大きな音を立てる。
手錠は太い鎖に繋がれ、
太い鎖は壁に突き出た輪っかに繋がっていた。
久留島 奈柚
タカト
タカト
タカト
タカト
タカト
久留島 奈柚
久留島 奈柚
タカト
タカト
そう言って近づいて来たタカトの顔を
思い切り叩いた。
久留島 奈柚
久留島 奈柚
タカト
タカト
タカト
久留島 奈柚
タカト
それだけ言うと、
あっさりと部屋を出て行ってしまった。
久留島 奈柚
久留島 奈柚
ガチャガチャ!
いくら手錠を引っ張っても
鎖を引っ張っても
壁から取れる気配も無かった。
久留島 奈柚
フローリングの床に座り、
涙が零れて
落ちた。
大きな窓には雨戸が閉められ、
外は一切見えない。
広い部屋には
立派なベッドがあるだけ。
どれだけ頑張っても
扉に手が届くことはなかった。
窓ははめ殺しのようで
どうやっても開けることは出来なかった。
彼女が出来ることと言えば、
大きな声で助けを求めることだが、
いくら大声で叫んでも、
その声が誰かに届いている気配は無かった。
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
・
・
彼女の名前は久留島奈柚 (くるしま なゆ)
高校二年生。
吹奏楽部。
パートはクラリネット。
祖父母と同居しており、
両親は共働き。
一人っ子。
血液型はA型。
誕生日は7月23日。
中学生のときにクラスメイトの男子と
一度だけ付き合ったことはあるが、
現在彼氏はいない。
・
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【監禁二日目】
タカト
久留島 奈柚
タカト
タカト
久留島 奈柚
タカト
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
タカト
タカト
そう言ってタカトは、
ギリギリ彼女の手が届かないところに
朝食をのせたお盆を置いた。
タカト
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
タカト
久留島 奈柚
ヒョイとお盆を持ち上げると、
タカト
それだけ言うと、
そのまま部屋を出て行ってしまった。
久留島 奈柚
しかし、
奈柚はぎゅっと手を握りしめる。
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
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【監禁三日目】
タカト
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
タカト
久留島 奈柚
タカト
タカト
タカト
タカト
久留島 奈柚
タカト
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
地べたに座り込んだままの奈柚を、
タカトはそっと
優しく抱きしめた。
タカト
タカト
タカト
タカト
タカト
久留島 奈柚
タカト
それで手を離し、
距離を取る。
タカト
タカト
タカト
久留島 奈柚
タカト
タカト
タカト
久留島 奈柚
それを聞いた彼女はスプーンを手に取ると、
お椀に入ったお粥を口に運んだ。
タカト
タカト
久留島 奈柚
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【監禁七日目】
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
スルスルと奈柚に近づく。
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
タカトはそっと奈柚の頭を撫でた。
久留島 奈柚
タカト
タカト
久留島 奈柚
タカト
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
タカト
そして、しばらく頭を撫でる。
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
タカト
久留島 奈柚
・
・
久留島 奈柚
タカト
タカト
久留島 奈柚
タカト
タカト
確かに、タカトは何もしなかった。
お風呂場の隅に座り、
ただじっと彼女を見つめるだけ。
久留島 奈柚
タカト
タカト
久留島 奈柚
あまりにもジロジロ見られるので、
長湯も出来ない。
さっさと体と髪を洗うと
そそくさとお風呂から上がる。
部屋からお風呂場までは
何故か目隠しをされる。
部屋に戻ると目隠しを外され、
タカトはタオルで彼女の髪を拭いた。
今は、それ以上のことはしてこない。
しないのかと尋ねると、
タカトは恥ずかしそうに
”好きって言ってくれたら”とだけ言った。
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
そう何度も彼女は自分に言い聞かせた。
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【監禁十四日目】
タカト
久留島 奈柚
タカトはベッドに座っていた奈柚の隣に腰を下ろす。
久留島 奈柚
タカト
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
奈柚はあからさまに嫌そうな顔をして見せた。
タカト
タカト
タカト
タカト
タカト
タカト
そう言ってタカトがそっと触れる。
一瞬だけ、手を引っ込めそうになったが
奈柚はぐっと我慢した。
タカトの指が
奈柚の指に触れ、
手の甲に触れる。
タカト
久留島 奈柚
タカト
そして、腕に触れる。
指先でそっと、優しく。
久留島 奈柚
久留島 奈柚
タカト
タカト
タカト
久留島 奈柚
肩まで触れた指先は、
奈柚の長い髪に触れる。
指先に絡ませたり、
解いたり、
撫でたりと
タカトは髪を弄ぶ。
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
久留島 奈柚
タカト
タカト
タカト
久留島 奈柚
そして、奈柚は微笑んだ。
タカト
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
そう言って奈柚が目出し帽の下を掴むと、
タカトは大慌てで帽子を抑える。
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
そのまま奈柚がタカトをベッドに押し倒す形となった。
久留島 奈柚
タカト
タカト
タカト
久留島 奈柚
久留島 奈柚
奈柚は目出し帽から手を離すと
ベッドに座り直す。
タカト
久留島 奈柚
タカト
タカト
久留島 奈柚
そう言って抱き締められることに
奈柚は抵抗を感じなくなっていった。
タカト
タカト
久留島 奈柚
・
・
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
手を動かせば手錠が微かな音を立てる。
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
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【監禁二十日目】
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
タカト
タカト
久留島 奈柚
タカト
タカト
久留島 奈柚
久留島 奈柚
タカト
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
タカト
久留島 奈柚
タカト
タカト
タカト
久留島 奈柚
タカト
タカトは消え入りそうな声で謝り、
小さくなる。
そんな彼を彼女は
そっと抱き締めた。
タカト
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
久留島 奈柚
タカト
タカト
タカト
久留島 奈柚
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
タカト
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
タカト
タカト
タカト
久留島 奈柚
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
タカト
久留島 奈柚
奈柚が楽しそうに笑うと、
タカトは彼女をぎゅっと抱き締めた。
タカト
タカト
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
久留島 奈柚
タカト
タカト
久留島 奈柚
久留島 奈柚
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その気持ちは本当?
それとも
解放されるための嘘?
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コメント
5件
最初から歪んだ関係…最高です! めちゃくちゃゾクゾクってして癒されます!