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私は何もなかったかのようにバンドの曲の紹介をする。それも新曲を。
野乃子
驚きや歓喜の声が私たちに向けられる。そんな声に応えるかのように曲が始まり、私の歌声が鳴り響く。
1.これからについて 少し考えてみようか 伝えたい 想いを歌詞に込めていこう 私たちのメロディー流れゆく 失った物よりも 生み出す物を考える方が いいじゃない これからどうすれば 楽しめるかなんて 待ってるよりも 考える方が楽しいから 考えてみよう シンキングタイムは そのためにあるー
2.これからについて 少し考えてみようか 描いた 想いを歌詞に載せていこう 私たちのメロディーと共に 溜める物よりも 吐き出す物を歌える方が いいじゃない これからどうすれば 楽しめるかなんて 待ってるよりも 考える方が楽しいから 考えてみよう シンキングタイムは そのためにあるー
頭の中でシンキングタイム 紙に書いてシンキングタイム 歌いながらシンキングタイム これからどうすれば 楽しめるかなんて 待ってるよりも 考える方が楽しいから 考えてみよう シンキングタイムは そのためにあるー だから考えよ、これからをー
私は歌い切った。
拍手が起きない。
歌詞が変だったのか。はたまた歌が変だったのか?
そんなことを思ってたら、後ろから声をかける者がいた。
宗治
私は振り返ると、宗司がスクリーンの中でドラムの前に立っていた。
先ほど見た服装、襟付きの黒のジャケットだった。先ほどの映像に映っていた彼とは異なる服装だった。
私は夏下さんに向かって小声で言う。
野乃子
すると夏下さんはこう答える。
夏下
他の二人は首を小さく横に振る。
夏下
野乃子
私がそう言うと、静かに他の三人も笑った。