「貴方は、生きていますか?」
明香
…へ?
明香
今…生きてる…。
「それは、貴女が そう思ってるだけでは ありませんか?」
明香
…生きてるの……?
「さぁ、それはお教えできません。」
明香
…生きる実感…
あるのかなぁ…。
あるのかなぁ…。
「生きているとするならば、
貴方はいつか死を 実感するでしょう。」
明香
どうゆう事?
「貴方は、愛する人が いますね?」
明香
それが何?
「それがいつか、 仇となりますよ。 ふふふ。」
明香
は?何それ。
「まぁ、生きていると 噛み締めてください。」
「生きている間に、ね。」
明香
はぁ?
ガバッと 目を覚ます。
隣には、 愛する夫がいる。
私が、愛してやまない人。
これが、仇となる…?
明香
意味わかんない…。ボソッ
一言呟き、 スマホを見た。
明香
もうこんな時間…
朝ごはん作らなきゃ。
朝ごはん作らなきゃ。
スマホを置いて、 台所へ向かう。
生きていることを 実感しておこう。