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六つの鍵を手にした悠馬だったが、最後の鍵だけが見つからなかった。
地図にも記されていない
悠馬
悠馬
悠馬は呟き、犬の方を振り返る。犬は静かに座っていた。
犬
悠馬
すると・・・
ドーーン!!
悠馬
島の中心にある謎の山が轟音とともに噴火した
島の崩壊は進み、住人たちは避難を始めている
悠馬
悠馬は海へ向かって走り出す
犬
犬は山の方に向かって急に走り始めた。
悠馬
悠馬
悠馬は動揺しながらも、犬を追いかけた。
悠馬
犬
悠馬
犬が案内した場所には、伏せの姿勢で残された
犬の化石がぽつんと置かれていた。
悠馬
悠馬
悠馬
犬はその化石の前まで歩いていき静かに座る。
悠馬
すると犬は化石とまったく同じ伏せのポーズをとった。
犬
悠馬はゆっくり近づき、化石を見つめる。
悠馬
悠馬
悠馬
悠馬
悠馬
悠馬
その瞬間、犬が空に向かって静かに長い遠吠えをした。
犬
すると悠馬の頭の中に、フラッシュバックが走る。
島の住人
島の住人2
島の住人2
犬
最初に見た夢
リポーター
リポーター
テレビで映し出された島
老人
老人
老人
出会った老人たち
悠馬は違和感を感じ
夢で見たあの時を思い出してみる。
島の住人
大きな声で叫ぶ島の住人は
出会った老人と同じだった
走る人々は
島にいた住人たちだった
洞窟に埋められていた化石も
彼らの姿だった
記録のノートに記されていた名前も
彼らの名前・記憶だった
祈りの丘で聞こえてきた願いも
彼らの助けだった
彼らは、夢の災害の瞬間にいた人々だった。
悠馬は犬を見つめる。
夢の中で吠えていた犬
ずっとそばにいた犬だった
フラッシュバックが終わる
悠馬
悠馬
犬は迷わず、化石のすぐ横の地面を前足で掘り始める。
何度か土をかき分けたあと、悠馬の方を振り返る。
犬
“ここを掘ってくれ”そんなメッセージを感じた
悠馬は膝をつき、犬が掘った場所をさらに掘り進める。
そこには
最後の鍵 “絆の鍵”
が埋められていた
悠馬
悠馬
悠馬
犬は静かに目を閉じ、風が優しくその体を包み込んだ
犬は静かに目を閉じ、風が優しくその体を包み込んだ
その姿は、まるで使命を終えた魂のようだった
悠馬
悠馬
物語は終わりへと向かっていく。