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橘と同じように、扉から顔を覗かせている状態の女性。
化粧がうっすらと施されており、どちらといえば美人の部類に入るだろうか。
ただ、とびきりに美人というわけではなく、どこか気だるそうな雰囲気をまとっていた。
外見だけで判断したら申し訳ないが、橘よりかは歳が上のようだった。
橘
どうやら、それぞの楽屋の入り口には、そこを使用している人間の名前が貼り付けられているらしい。
それがたまたま目に入っただけだった。
茜
橘
茜
橘
さっぱり……といった具合に、茜は首を横に振った。
茜
橘
橘
橘
とにもかくにも何かをしていないと落ち着かない。
本来ならば歳上の茜がリードするものなのだろうが、どうやらそんな様子もないようだから、仕方なく橘がリードすることにした。
橘
茜
橘
橘
胸の内から膨れ上がるようにして襲ってくる不安感。
それを対象するには、橘と茜の2人では心細かった。
もっと人手が必要だ。
できれば、この状況で陣頭指揮を取ってくれるような大人がいい。
茜
そして、反対側を橘が――と手分けをする手間が省けたようだった。
おそらく、2人の会話が楽屋の仲を中まで聞こえていたのであろう。
いくつかの扉がゆっくりと開いた。
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橘の隣の楽屋から出てきたのは、長身で大柄な男だった。
縦にも横にも大きい。
ただ、脂肪の塊というわけではなく、それらは全て筋肉のようだ。
続けて、今度は茜の楽屋の隣から人が出てくる。
制服姿の女性だ。
スカートは随分と短く、また化粧も随分と濃い。
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またしても他の楽屋から顔を出す眼鏡の女性。
彼女の楽屋には伊良部柚木(いらぶ ゆずき)との紙が貼り付けられていた。
凛
凛
凛
凛
自分のことを知ってる人がいること、よほど嬉しかったのであろう。
凛と名乗った女性は柚木という女性の楽屋に歩み寄る。
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凛
凛
凛が悪態をついた男の楽屋には、長谷川勝(はせがわ まさる)と名前が貼り付けられていた。
橘
橘
いっぺんに大勢の人が出てきたから、整理するにも混乱してしまう。
橘の提案で、真っ先に自己紹介を始めたのは――やはり凛だった。
凛
凛
長谷川
黙っておけばいいのに、余計な一言を放つのは長谷川である。
長谷川
長谷川
自然と始まった自己紹介は、波紋のように広がる。
柚木
柚木
茜
茜
橘
橘
長谷川
その言葉は凛に向かった放たれたのであろう。
凛は面白くなさそうに舌打ちをする。
橘
とりあえず橘はみんなに聞いてみる。
ここがどこなのか、誰か知っているのか。
自分とは違う情報を持っている人はいないか。
しかし、残念ながら返ってきた答えは、橘の知っていることと同じだった。
長谷川
橘
橘
長谷川
長谷川
茜
茜
茜が言うタイミングを待っていたのか。
それとも、ごちゃごちゃと廊下で自己紹介なんかが始まってしまったから、顔を出すタイミングを逃してしまったのか。
ドアノブが回る音がすると、また別の楽屋から白衣の男が出てきた。
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凛
凛
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凛
凛
凛
相変わらず口は悪いが、凛に少しばかり同意である。
いきなり顔を出したかと思えば、烏合の衆呼ばわりとは随分と失礼である。
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数藤の態度を見ていて、学者というのは納得できた。
偏屈な変わり者――全ての学者がそうだというわけではないが、なんだか数藤にはしっくり来た。
全くの偏見なのであろうが。
数藤
数藤
数藤は実に失礼なことを当たり前のように言うと、例の鉄扉――【スタジオ】に向かって歩き出した。
その背中を見送る一同に向かって、数藤は振り返る。
数藤
数藤
数藤
数藤
数藤
数藤
数藤
数藤
数藤はそう言い残し、さっさと鉄扉の向こうへと姿を消してしまった。