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さて、千冬と感動的な仲直りをしたつばきであったが、機嫌は既に急降下の真っ最中。
というのも、つばきがエミリから注目をもぎ取れたのは、ほんの数分だけだったのだ。
次の授業が始まるまでの間、クラスメイト達はいつも通りに、エミリのもとへと集まり出す。
クラスメイト
クラスメイト
取り巻き
エミリ
つばき
それが、面白くない。
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
そんなことないよ
――とでも言うかのように、つばきのスマートフォンの画面に、通知が滑り込んで来た。
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
先生が教室にやって来るまで、あと5分程度。
クラスメイト達はエミリの席を離れ、各々次の授業の準備に取り掛かる。
その時間すら惜しいというかのように、つばきはスマートフォンの画面に、夢中になっていた。
XYZの投稿画面を見ながら、つばきは唸っていた。
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
ユーリから回ってきた、XYZリレーという名の質問回答企画。
それはまさに、人気獲得に悩むつばきにとって、ヒント――を通り越した、救いの糸のように見えた。
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
続々とやって来るリポストの数は、余裕で20を超え、更に増えていく。
誕生日や血液型から始まり、 身長、性別、所属する部活まで……
つばきはなんの迷いもなく公表した。
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
スマートフォンをしまうと同時に、静かになった教室の扉が開く。
つばき
つばき
つばき
結論から言おう。この授業の内容は、ちっともつばきの耳には入ってこなかった。
つばき
承認欲求に頭を支配されながら、つばきは思考にふける。
自分が誰よりも可愛いのだということを、クラスメイトだけではなく、フォロワー達にも知らしめる方法を。
その一心で思考を張り巡らせていたせいか、気がつけば授業も終わりを迎えていた。
その日の夕方。 つばきは両親からの説教と質問攻めを耐え抜いて、自室のベッドへと倒れ込んだ。
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
普段は返信ばかりを気にかけていたせいか、つばきはダイレクトメッセージの存在を忘れていた。
手紙の形のアイコンに、初めて【未読】の通知バッヂが赤く表示されている。
つばき
つばき
つばき
つばき
彼女の白い指は、意気揚々と、ダイレクトメッセージの一覧ページを開いた。
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
文面を見るなり、つばきの顔はみるみると青ざめていく。
その内容は――
俊樹
俊樹
俊樹
俊樹
俊樹
俊樹
メッセージの下に表示されていたのは、とある少女の裸の画像。
その写真に写っている少女の顔は、間違いなくつばき本人。しかし体はよく似てこそいるものの、別人のものであった。
よくよく見ればAI画像特有のノイズがあるあたり、これはいわゆるディープフェイクというやつだ。
だが、つばきはディープフェイクを知らない。故に、彼女は誤認した。
これは自分の画像なのだ、と。
小紅姫
俊樹
俊樹
俊樹
俊樹
俊樹
俊樹
俊樹
俊樹
ここから先のメッセージは見なかった。
見たいとすら、思えなかった。
つばきは必死になって、そのアカウントをブロックした。
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
考え込むも、答えなど出るわけがない。
この写真の出処も、大人達のコメントの裏に何があるのかも……