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暴力事件を起こした次の日、つばきは学校を休んだ。
自分から休みたいと言ったのでは無い。 両親が気を利かせて、学校へと連絡を入れてくれたのだ。
娘である自分の心を第一に考えてくれる、そんな両親に対して感謝をする一方……
その優しさが、つばきの心から余裕を奪っていた。
ブーッ、ブーッ
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
叫びを合図にするかのように、家の呼び鈴が鳴る。
無機質なその音ですら、今のつばきには恐ろしい獣の唸り声にしか聞こえない。
両親は買い物でおらず、家の中には自分1人だけ。その状況が、殊更つばきの恐怖心をかきたてる。
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
昨日の出来事も相まって、不安と恐怖に押し潰されそうになったつばきは、スマートフォンの画面をチラリと見た。
もしも俊樹が来たならば、気持ち悪いメッセージでも書き込んでいるだろうと思ったのだ。
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
その日、小紅姫のSNSに、ひとつのポストが投稿された。
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
そう、つばきは写真を公開する期限を、自ら設定したのだ。
こうすれば、自分の写真の悪用を防げる上に、フォロワーの関心を長く、小紅姫に向けることができると考えたのである。
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
ふと昨日の光景を思い出し、吐き気を催す。
また、俊樹みたいなやつがくるのだろうか?そう思うと、スマートフォンすら投げ出して、どこかへ逃げたくなるが……
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
フォロワー
フォロワー
フォロワー
小紅姫
小紅姫
フォロワー
フォロワー
フォロワー
小紅姫
フォロワー
小紅姫
フォロワーが、自分の一挙手一投足に慌てふためく様は、見ていて楽しい。
まるで自分が本当に、何をしたって許される、可愛いお姫様にでもなったかのようだ。
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
大人達がいない中、好き勝手にSNSで暴れる少女の顔は、薄らと黄ばんで疲れているように見えた。
だが数ヶ月後、この作戦が意味無く終わったことを知る。
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
なんと、俊樹のような人が、増えてしまったのだ。
ずらっと並ぶ気持ち悪い文章を、ひたすらにブロックして、つばきは少し生臭い息を吐いた。
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
そんな最中、ひとつのダイレクトメッセージが届く。
またしてもマッチングアプリからやってきた、男の人だろうか。
そう身構えるつばきだったが、差出人は待ち望んでいたあの人からであった。
ユーリ
ユーリ
小紅姫
小紅姫
小紅姫
ユーリ
ユーリ
ユーリ
ユーリ
ユーリ
小紅姫
小紅姫
小紅姫
ユーリ
ユーリ
ユーリ
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
ユーリ
小紅姫
ユーリ
ユーリ
ユーリ
ユーリ
小紅姫
ユーリ
小紅姫
そうして、なんの躊躇いもなく出されたのは、とある少女の写真だった。
シンプルな白いシャツに、デニムのスカートを履いたその姿は、見方を変えれば少年のようにも見えた。
そんな自分と同い年くらいの子供が、海をバックに、カメラに向かってほほ笑みを浮かべている。
以前脳裏に描いていた、王子様のようなユーリ像よりも、遥かに現実味のある姿に、つばきの胸は高鳴った。
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
写真を前に、つばきは納得したような様子で頷いた。
小紅姫
小紅姫
ユーリ
ユーリ
ユーリ
ユーリ
小紅姫
小紅姫
小紅姫
ユーリ
ユーリ
小紅姫
小紅姫
ユーリ
ユーリ
小紅姫
ユーリ
ユーリ
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
ユーリ
ユーリ
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
ユーリ
ユーリ