結花
悠真
悠真は慌てて手紙を封筒に押し込む
そして、自分のイニシャル「Y」の
「焼き印」を押して封をした
結花
結花
悠真
悠真
数日後、ポストに手紙が届く
結花
結花
結花は驚きつつ手紙を開封する
悠真の手紙
悠真の手紙
悠真の手紙
悠真の手紙
結花
愛おしさが込み上げ
思わず手紙を胸に抱き締める
結花
結花
結花
結花
結花の指先が
封筒の焼き印にそっと触れた
結花
ピンポーン
結花
悠真
数本のバラとかすみ草のブーケを
悠真は照れくさそうに差し出した
悠真
結花
結花
結花
結花
悠真
悠真の指先が優しく結花の頬に触れる
悠真
結花の唇に自分の唇を重ねる悠真
結花
そのまま互いをギュッと抱き締め合う
悠真
悠真
悠真
悠真
結花
悠真
悠真
悠真
真剣な眼差しで告げ
悠真は結花をいっそう強く抱き寄せる
結花
結花
結花
数日後・大学図書館
結花
結花
結花
偶然、同級生のタクヤとすれ違う
結花
タクヤ
結花
タクヤ
タクヤ
結花
タクヤ
結花
自転車で帰路を急ぐ夜道は
すっかり人通りが途絶えている
結花
結花
結花
ガシャーンッ!!!
よける間も無く、路上の障害物によって
結花は自転車ごと地面に転倒した
結花
結花が身を起こそうとすると
いきなり3人の覆面の男に取り囲まれる
強姦魔A
結花
強姦魔B
荒っぽく口をガムテープで塞がれ
結花は叫び声を呑み込んだ
結花
強姦魔A
強姦魔C
結花
強姦魔A
強姦魔が結花の顔を殴りつける
結花
強姦魔2人が結花の手足を押さえ
地面に押し倒された結花の上に
3人目の強姦魔が馬乗りになった
結花
強姦魔C
強姦魔C
ビリッ!ビリビリッ!
強姦魔A
結花
同じ頃、帰宅途中のタクヤが
ふと路上で足を止める
タクヤ
タクヤ
タクヤ
タクヤはスマホのライトをつけ
周囲を照らし出す
タクヤ
タクヤ
鋭く周囲を見回すタクヤの耳に
草むらの奥から低い男の声が聞こえてきた
強姦魔C
強姦魔B
強姦魔A
結花
タクヤ
スマホで警察に緊急通報をコールし
タクヤは4人の方に飛び出していく
タクヤ
バキッ!!!!!
結花に跨る強姦魔を
タクヤの腕が猛然と殴り飛ばした
強姦魔A
強姦魔達が振り向いた瞬間
タクヤの指がスマホのシャッターを連打する
強姦魔A
強姦魔B
強姦魔C
タクヤ
結花は服を破かれ草や土まみれになっている
タクヤは自分のコートをかけて助け起こし
口のガムテープも剥がしてやる
タクヤ
結花
結花
タクヤ
警官
タクヤ
タクヤ
タクヤ
結花
タクヤ
帰宅した結花の姿に
悠真は愕然と目を見張った
悠真
悠真の元に戻れた安堵から
結花は思わずワッと泣き出してしまう
ボロボロな姿の結花を
悠真の腕がきつく抱き締める
悠真
結花
悠真
悠真
悠真
結花
悠真
悠真
悠真
悠真
結花
悠真
悠真
悠真
数日後、警察での事情聴取が行われ
3人の犯人がほぼ特定された
結花
悠真
結花
結花
悠真
結花
悠真
悠真
結花
結花
悠真
結花
悠真
悠真
結花
数日後の夜
結花は帰りの遅い悠真を待っている
テレビ
テレビ
結花
テレビ
テレビ
テレビ
画面に被害者の氏名や写真が映された
結花
結花
テレビ
テレビ
テレビ
結花は反射的に画面から顔をそむける
テレビ
結花
結花
その時、玄関扉の開く音が響いた
結花
玄関に駆けつけて結花は息を呑む
目深に帽子をかぶり
黒いコートをまとった悠真の姿は
普段とは別人のようだった
悠真
悠真
結花
奥の部屋をドアの隙間から覗いて
結花の心臓は凍りついた
コートを脱いだ悠真の全身は
どす黒い返り血で染まっていたのだ
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