主
主
さとみくん 死ネタ
主
主
主
さとみ
ころん
苦手な方は読まないでください! nmmnです!
ころんside
さとみくんが余命宣告された
半年、半年だって。
さとみくんから聞いたわけじゃない。 たまたま、先生とさとみくんの話してた声が聞こえただけ。
でも、さとみくんは僕に教えてくれなかった。
だから僕も、知らないフリをする
それをさとみくんが望んでいるのなら
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
ころん
これはホントのことだけどね。笑
さとみ
ころん
それから少し話したあと、 さとみくんは体力が落ちているのか 眠ってしまった。
さとみ
そのふにゃっとなっている寝顔を見つめながら、考える
さとみくんが死なないのが1番いい。 ……けど、先生の話ではほぼ確実。
さとみくんに手を引っ張られて、 これかもずっと一緒にいれると思ってたのに。
神様はこうも不平等で、意地悪なのか
ころん
ころん
僕が泣いてる場合じゃない。
さとみくんと"普通に"過ごすって決めたんだから。
そうだ、気晴らしに遠出でもしたいな
さとみくんはどこに行きたいかな。、
…先生に行っていいか聞いてみよ
そう思って病室を出た
ころんside
ころん
僕はさっき思っていたことを話した
少しの沈黙と、消毒液の匂いや機械音が響く部屋が僕を緊張させる
少しして、先生が口を開いた
先生
先生
ころん
沈黙が僕たちを包む
「最悪の場合」。 それは、死を意味する言葉だろう。
でも、それでも。
自分勝手で自己満足かもしれないけど僕はさとみくんとずっと笑っていたい
あのくしゃっと笑う顔が好きだから。
ころん
ころん
ころん
僕は祈るような気持ちで先生に 問いかけた
先生
ころん
先生
ころん
僕は舞い上がるような気持ちで さとみくんの病室へ向かった
ガラガラガラガラ
病室に入るとさとみくんが起きて 本を読んでいた
あんなに大好きだったゲームをしなくなった。
誘ったこともあったけど、 明らかに弱くなっていたし、すぐに 「頭痛い」って言って辞めてしまった
それが、さとみくんが陥っている 状況を物語っているような気がして、 僕も誘わなくなった。
ふと、彼がこちらを向いた
さとみ
ころん
さとみ
ころん
ころん
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
さとみくんの魔王笑いが病室に響く。
それにつられて、僕も笑う
あーあ、
この幸せがずっと続けばいいのに。
そして、その日の面会は終わった
ー金曜日ー(ころんside)
僕達は海辺に来ている
結構有名で綺麗な海だけど、 平日だからか来ている人は僕達しかいない
僕たちが砂浜を歩く音と波の音だけが 僕たちを包み込む
特に目的地もないので、 車椅子を押しながらフラフラと海辺を歩く
さとみ
ころん
海には入れないけど、砂浜に腰を下ろして足だけ海に浸す
さとみ
ころん
僕たちの目の前に水平線が広がる
さとみくんも遠い水平線を眺めていた
その横顔は、どこか寂しげで、 儚げで、でも、さっぱりとしていた
まるで全てを受け入れたみたいに。
自分の境遇を、認めたみたいに。
ふいに、さとみくんが口を開いた
さとみ
ころん
さとみ
ころん
急に、そんなことを言い出した
知ってたけど、でも、
やっぱり本人から聞くと、 現実を突きつけられたみたいで苦しくなった。
さとみ
さとみ
さとみ
さとみくんが俯く
さとみ
その頬に、透明な涙が伝う
ころん
ころん
ころん
今まで普通に過ごすために、泣かないように、あんまり考えないようにしてきたつもりだけど。
言葉にしたらやっぱり辛くて。
人間はこんなに弱くて脆いんだ。
僕の言葉でさとみくんが驚いた 表情をして、でも、直ぐに「そっか」 と言った。
さとみ
さとみ
さとみ
ころん
眩しいぐらいの太陽が僕たちを照らす
「カシャッ」と機械音がなる。
撮れた写真を見てお互い笑う
さとみ
さとみくんが満足そうな 表情をして、 少し低めの声で僕を呼んだ
さとみ
ころん
あんなに眩しかった太陽が沈んでいく
波の音が、静かになっていく
さとみ
ころん
遠い水平線と夕日の前で、キスをする
今までで1番甘いキスだった。
ころんside
さとみくんと出かけて1ヶ月。
抗がん剤治療はもう既に始まっていて 日に日に弱っていく姿は見ていられないほどだった。
段々とご飯の量が減っていき、 脱毛し始めて帽子を被るようになった
それでも、彼は僕がいる時は 普段通りの声色で話しかけてくる
ある日、仕事が早く終わったから いつもより少し早めに面会に行った
さとみくんに会うためにダッシュで 家を出てきたけど、病室の前で 足が止まった
さとみくんの嗚咽が聞こえたから。
<オェ"ッ…ゴホッゴホッ…う"ぅ"ッ…ハァ…ッ <大丈夫ですよ〜、全部吐き切りましょうね〜
ころん
足や手が震えているのが分かった。
その震える手でドアを開けると、 さとみくんが驚いた顔をして僕をみた
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
吐いて少し掠れた声でそう言う。
そんなこと言わないでよ。 僕にもさとみくんのこと守らせてよ
僕がなんて言うか考えていると、 ピーピーピーッと不響和音が響いた。
ころん
ベットを見ると、苦しそうに胸を抑えて蹲っている彼を視線が捉えた
さとみ
何か言いたげな表情で僕を見つめていたけど、 その時にはもうさとみくんは看護師や医師で囲まれていた。
看護師さん(使い回し)
看護師に促され、その場を離れようとする。
だけど、さとみくんがいつの間にか掴んでいた僕の腕を離してくれなかった
先生
先生
看護師さん(使い回し)
先生らが必死に訴えるけど、 それを無視して僕の腕を力強く掴む
諦めた看護師が、 さとみくんが掴んでいた僕の腕を強引に離そうとする
意識が朦朧としているさとみくんが、 看護師に敵うはずもなく。
さとみくんと繋がっていた腕は、 離れた。
ころん
まるでそれが合図みたいに、 機械音が消えた。
ピーピーピー……………
囲んでいた先生達が一気に俯いて 申し訳なさそうな表情を浮かべる
ころん
心の中では分かっていた。
もう、さとみくんは居ない。
先生
ころん
ころん
まだ少し温かみのある彼の手を握る
でもそれも、2分ほどで完全に冷たくなった
散々泣きじゃくって数時間が経過した頃、看護師さんが病室へ入ってきた
看護師さん(使い回し)
ころん
看護師さん(使い回し)
少し言いずらそうに僕に伝える
ころん
看護師さん(使い回し)
ころん
看護師さん(使い回し)
丁寧にお辞儀をして病室を出ていった
ころん
荷物を整理していると、段々 気持ちの整理も着いてきたような気がした
そう言えば、さとみくんは最期僕に何を言いたかったんだろう。
ちゃんと聞いとけば良かったな。
さとみくんの荷物をまとめていると、 本の中からパサッとピンク色の封筒が落ちた。
ころん
封筒を開けて中を見てみると、 出かけた日に撮った写真と、 「ころんへ」と書かれた手紙があった
ころん
僕は、さとみくんが寝ていたベットに 腰掛け、手紙を読んだ。
ころんへ
手紙あったのびっくりした?w ドッキリみたいな感じに驚いてくれたら嬉しいけどw
まぁこの手紙読んでるってことはもう ころんとキス出来なくなってんのか…
あんまり文書くの好きじゃねぇから これだけ、
今までありがと、愛してる
365日俺だけ見て生きろよ。 さとみ
相変わらず雑な文面で、 下心丸出し。
でも、そういう所が好きなんだ。
ころん
ころん
無意識に、そう口にしていた
𝐹𝑖𝑛.
主
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主
主
主
主
主
主
コメント
38件
読み返し失礼します!😭 これで泣かない人なんているんですか!?😭 弟の前で泣いて変な目で見られましたよ…( 感動系見たいなって思ったら絶対ゆうさんのストーリー飛んできます 🎀💭 それほど大好きです!(?
これぞ本当の顔面土砂崩れw(´;ω;`)
もうぐしゃぐしゃすぎて顔の原型整ってません!あとうちの家がプールになった〜(´;ω;`)