鏡の向こう

栄一は勢いよく起き、目覚ましを見る。

栄一はおもむろにスマホを取り出し、いつもの番号にかける。

啓治は雰囲気を作ってから、話し始める。

ある男が、変な世界に迷い込む。

そこは、元の世界とは似て非なるもの。

赤い空、静かな町、読めない文字…。

そこで、男は様々な体験をしていく。

啓治はまた、淡々と語り始める。

それらの話は、栄一の興味を引くのに十分だった。

電話を切り、スマホをポケットに入れた栄一は…。

やる気満々だった。

言いようのない不安に駆られ、栄一はスマホを取る。