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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

少し肌寒い外の中。

熱気に包まれているのは この校庭

サッカー部内の 練習試合をしているからだ

頑張れーっ!

私は声を張り上げ 精一杯応援をする

優里

おぉ、マネージャーさん

優里

頑張ってますねー

ニヤニヤと私の肩をぽんと叩くのは

私の親友の優里だ

もう、なによー笑

それに対し私は薄く笑い返す。

優里

お、ほらほら

優里

蓮頑張ってるよー

優里の視点の先には サッカー部の期待のエースの 宮本蓮だ

そして私の好きな人でもある

その事を知っているせいか 優里は少し口角を上げながら 蓮を見ている

そんなことを考えていると 顧問の先生からブザーが鳴り響く

優里

あ、終わったねー

うん

優里

お、ほらほら行ってきなよー

優里は私の背中を押す

優里

マネージャー!

優里

頑張れよー笑

肩をガシッと勢いよく掴み 男っぽくニカッと笑うと 私から離れ、行ってしまった

顧問

おい、マネージャー!

顧問の先生が耳を抑えてしまうほどの大声で 私を呼ぶ

はーい!

はい、ドリンクです

部員達にスポーツドリンクを 次々に渡していく

蓮の番になると 少し緊張して頬が紅潮する

はい、ドリンク。

いや、俺水がいい。

...え?

あ、ごめん
無理ならいいよ

少し申し訳なさそうに 彼は言う

(正直、蓮ならいいんだけど...笑)

そんな事を考えながら、 手元にあった天然水を手渡す

ううん、あるから大丈夫。

お、サンキュ

笑顔で水を手に取る

日光の反射で光る汗

少し赤い頬

(あぁ、好きだなぁ...)

...うま...っ

てかさ、なんで水なの?

ん?なんとなく?笑

悪戯っぽくニカッと笑う彼

なになんとなくって笑

いやいや、だってさ?

スポーツドリンクって、なんだろ?

あんま好きじゃないんだよなぁ...笑

え、そうなの?笑

あ、これ捨てといてくれる?

うん

手渡された空のペットボトルを 持ち、ゴミ箱がある所へ駆ける

(いつもは自分で捨ててるんだけど......)

(まぁ、いっか)

ゴミ箱まで来ると

私は意味もなく、ペットボトルを見る

その時、ペットボトルの裏に なにか書いてあるのを見つけた

......なんだろ?

裏を見ると そこには

梨夏が好き

という文字

私は駆けた。

......蓮っ!

少し過呼吸で名を呼ぶ

.........

彼は黙って私に駆け寄り 耳まで赤くしながら私を見た。

......で?

返事は?

...もちろんっ

はいだよ...っ笑

マジでっ?

彼はガッツポーズをして 私に抱きつく

...わっ...えっ...?!

梨夏......好きだよ。

うん、私も。

これで私の片想い生活も 水に流す。

濁った水も また2人で新しく綺麗な水に変えよう。

そして、ピンク色の水を 2人で作ろう。

.........大好き。

私は小さく呟いた。

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