若菜
彩奈
私達はまだ3歳で、いつものように休み時間にする家族ごっこの設定を決めていた。
その瞬間、ほんの一瞬 別の世界に入ったような感覚だった。 今でも忘れられない。 不思議な感覚
今思えば、それが一目惚れというものだったのかもしれない。
私はその瞬間あの人、そう高坂碧と目が合った。
彩奈
彩奈
若菜
彩奈
若菜
若菜
それから2年幼稚園最後の年、あの人と同じ組になった。
若菜
若菜
3mくらい離れた「こうさかあおい」と書かれた名札をまじまじと見て一人で呟いだ。
彩奈
若菜
その頃からだ、5最後の私は恋愛の駆け引きなんて知る由もなく、鬱陶しいくらい碧に話しかけた。
碧
運動靴を履きながら、先に行く友達を見ている。キラキラと目を輝かせて
若菜
今思うと、もじもじ顔を真っ赤にさせて言ったこと全てアホらしくなる。
碧
碧
若菜
足が固まって、体の芯から暑くなった。これが5歳にして知った失恋の辛さだ。
いや、こんなの全然甘かった。 この先もっと辛い思いをすることは まだ言えない...
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!