時を渡る生活をしていた時
それは突然起こった
宇宙
今日も疲れた〜
今日も人助けをして戻ろうと 懐中時計を取り出した時
知らない人
あいつが……
知らない人
お前なんか!!
宇宙
えっ?
突然、知らない人が僕の元に来た
腹部が熱い
刺されたのだと遅れて気付いた
知らない人
お前さえいなければ……!
宇宙
なん、で……?
出血が多い
助からないだろうな、と他人事の ように思ったのを覚えている
そして、僕は元いた場所に戻ってきた
懐中時計が作動し、 運良く助かったようだ
だが
刺された感触がリアルに思い出せる
宇宙
うっ……
洗面所に駆け込み、吐いた
どれくらい時間が経ったのだろう
未だ気持ち悪さはあるものの もう何も出てこない
宇宙
っ……
宇宙
どう、して?
宇宙
僕は、何か間違えたの?
分からない
まず、あの人は誰?
どうして、あの人は僕を刺したの?
あんな人、知らない
宇宙
分からないよ……
宇宙
僕は、どこで間違えたの?
宇宙
誰か、助けて……
宇宙
教えてよ……!
誰もいない部屋で1人 助けを求め、泣きじゃくった
どうにか気を紛らわせたくて 家族がいるリビングに向かった
姉
あ、宇宙
宇宙
お姉ちゃん
部屋にはお姉ちゃんが1人だけだった
姉
今日お母様は帰りが遅くなるって
お母様は礼儀作法には厳しいけれど とっても優しいんだ
普段はお姉ちゃんのことも お姉様って呼んでるけど 「お姉ちゃんって呼ばれてみたい」 って言われたから2人の時だけ "お姉ちゃん"って呼ぶようにしてる
姉
今日は宇宙の好きなシチューだよ
宇宙
本当!?やったぁ!!
姉
あれ、宇宙
姉
目の下が赤いけど、どうかした?
宇宙
う、ううん
宇宙
何もないよ!
姉
そう?
宇宙
うん!
お父様も帰りが遅いようでお夕飯の シチューはお姉ちゃんと2人で食べた
シチューは美味しくて、 何もかも忘れてしまいたかった
でも世界は残酷で 希望なんか抱いても無駄だって 思い知らされる羽目になった







