TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

リオルはティッカーを抱えてナイトレイブンカレッジの広大な敷地を歩いていた。

どこに向かっているのかも、何のためにここに来たのかも、まだ理解できないままだった。

ただ、目の前に広がる学園の建物や雰囲気から、ここが自分が知っている世界とは異なる場所だということだけは確かだった。

リオル

一体、どうしてこんなところに…

ふと、ティッカーが肩を軽く押してきた。彼の姿に少しだけ安心感を覚えながら、リオルは心を決めて、学園内でも一際目立つ建物を目指した。

大きな扉に「学園長室」の看板が掲げられている。

リオル

ここに行けば、何か分かるかもしれない。

ティッカーが軽く鳴いて、少し不安そうにリオルを見上げる。リオルはしばらく扉を見つめた後、息を深く吸い込み、 ノックした。

扉の向こうから、 落ち着いた声が返ってきた。

学園長

どうぞ。

リオルはその声に引き寄せられ、 扉を開けた。

中には仮面を被った人物が座っており、 リオルに静かな目線を送っている。

その様子からこの人物がナイトレイブン カレッジの学園長だとすぐにわかった。

学園長

私はこの学校の学園長ディアクロウリーです。

学園長

あなたが噂の迷子の子ですね。エースくんとオンボロ寮の監督生くんからすでに聞いています。

リオルはその呼びかけに驚いたが、 すぐに落ち着きを取り戻して言った。

リオル

迷子じゃない。なぜか突然ここに飛ばされたただけだ。

学園長は目を細め、何かを考えるように しばらくリオルを観察していた。

学園長

なるほど。しかし、君のような者がここに現れるのは非常に稀です。一体どこの出身ですか?

リオルは少し迷ったが、正直に答える。

リオル

この学校と同じ魔法士養成学校「アビサルアカデミー」から来た。

その言葉を聞いた瞬間、学園長の表情が 固まった。彼はリオルをじっと見つめる。

学園長

アビサルアカデミー…ですか?私の知る限りそのような学校はこのツイステッドワンダーランドでは聞いたことがありませんね……。

リオルは驚いて答える。

リオル

何を言ってる?アビサルアカデミーは誰もが知っている名門校のはずだ!

ディアクロウリーは眉をひそめ、 頭を軽く傾けた。

学園長

ふむふむ、君の言葉が本当なら非常に興味深いですね。闇の鏡が何かの拍子に異なる世界と繋がってしまった可能性がありますね…。

リオル

別の世界…?そんなことがあり得るのか?

ディアクロウリーは少し考え込んだ後、彼を安心させるように笑った。

学園長

安心してください。君がここに来たことにはきっと何らかの理由があるのでしょう。落ち込むことはありません。

リオルはその言葉に半信半疑の表情を浮かべつつも、なんとか納得しようとした。

学園長

ひとまず、ここでの生活に慣れることですね。そして、君が本来の世界に戻る方法を一緒に探しましょう。私優しいので。

リオルはその提案に頷きながらも、自分の故郷がこの世界では存在しないと言われたことに、心の奥底で不安を抱いていた。

学園長

そういえばまだあなたの名前を聞いていませんでしたね

リオル

リオル……
リオル・カールトンだ!

学園長

それではリオル君、これからよろしくお願いしますね。

to be continued ……

「NRCと海賊の影」

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

10

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚