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明溜間 将暉
翡翠 凛太郎
溝咲 理来
久保 奏汰
希粋 琉佑
石瀬 拓真
明溜間 将暉
明溜間 将暉
全員
…どこ、ここ…。…気持ち悪い。
明溜間 将暉
頭痛いし、目が回る…。
明溜間 将暉
さっきから咳が止まらない。 …まるで、あの頃みたいな…。
明溜間 将暉
っ…やば、息、できな…っ、くる、し…。 ま、た…ひとりだし。 …せめ、て…だれか、いてくれたら…。
明溜間 将暉
…どんなに明るく振る舞っても、 元気でいても、結局、誰も… 俺のそばには、いてくれない。 …誰も、俺の嘘に気づかない。
明溜間 将暉
明溜間 将暉
…夢…?…少しずつ、 意識がはっきりしてくる。 自分の部屋にいた。
明溜間 将暉
…朝から最悪な目覚めだ。 …それにしても…おかしい、 夢から覚めても、倦怠感が消えない。
明溜間 将暉
っ…この、感覚は…。
明溜間 将暉
…発作…?なん、で…? しばらく、こなかったじゃん。 …もしかしたら、治ったかもって、 思ってたのに、…なんで… 元気でいさせてくれないの?
…どうせ、元気でいたって、 明るくいたって、 何も変わらないのは分かってる。 …でも、…明るく、いないと… 俺が、耐えられない。
…少しでも、病気だったことを、 …病気なのを、ごまかさないと…。
…大丈夫。…いつも、すぐ良くなる。 一瞬…辛いだけ。 ほんの少し、我慢すれば…。
明溜間 将暉
…少し、治まったかな…。 今のうちに、着替えて、行く準備を…。
…休むなんて選択肢はない。 …休むには、親に言わなきゃいけない。 …それだけは、絶対…避けたい。
明溜間 将暉
…やっぱり、咳は出るか…。 まあ、風邪引いたって言えばいいか…。 …絶対、隠さないと。
明溜間 将暉
着替えて、準備も終わった。 …次、いつ過呼吸になるか分からない。 …いつもは、夕方くらいだけど、 …もしかしたら、帰り道でなるかも…。 …早く、帰ろう。
…今日は、みんなとは別で…。 …バレるわけには、いかないから。
…でも、一人で帰ってて、 過呼吸になったら? …そっちのほうが、…。 …もう、一人は、嫌だ。
明溜間 将暉
…とりあえず、家を出よう。
明溜間 将暉
…今日も返事はない。 …でも、毎日欠かさず、言っていた。 …もしかしたら、「いってらっしゃい」 って、返してくれるかもしれないから。 …そんなわけ、ないのにな。
『ガチャッ』
凛太郎くんたちとの 待ち合わせ場所に向かう。
明溜間 将暉
…定期的に出るな…。 …せめて、みんなの前では…。
いや、咳くらいだし、 誰も病気とか思わないか。 …まだ、大丈夫…。 咳が止まらなくなったら、危険信号…。
明溜間 将暉
待ち合わせ場所に着いたが、 2人の姿はない。 …いつもは、久保くんが一番最初で、 俺と凛太郎くんがほぼ同時にくる。
…凛太郎くんはともかく、 久保くんがいないのはおかしい。 …なにか、あったのかな。 …凛太郎くんも、いつもは 約束時間までには来るのに。
明溜間 将暉
少し離れたところに、凛太郎くんがいた …ちょっとずつここに向かっている。 …驚いた理由は、明らかに 凛太郎くんの元気がなかったから。
…今にも、泣きそう…っていうか、 目元腫れてるし、泣いたのか…。 …久保くんがいないってことは、 久保くんが関係してる…?
…凛太郎くんが、 俺がいることに気づいた。
明溜間 将暉
…なにか、あったのは、 見れば明らかだった。 …何があったかは、 聞かないほうがいいのかな。 …誰にだって、話したくないことはある
明溜間 将暉
…言ってすぐに、 こう言ったことを後悔した。 …大丈夫って聞いたら、 大丈夫と答えるに決まってる。
…少なくとも、俺たち6人は そういうタイプだ。 …一人で抱え込んで、一人で無理して、 自分で自分を苦しめる。
翡翠 凛太郎
…予想通りの返答が返ってきた。 …本当のことを言ってほしいけど、 俺も人のことを言えない。
…凛太郎くんは、いつも通りに 笑ったつもりなんだろうけど、 …どう見たって無理してる。
…凛太郎くんは、隠すのが下手なんだ。 …小5のときも、変だった。 溝咲と久保くんが変わったのも、小5。 …何かがあったのは、なんとなく 察していたけど、聞かなかった。 …聞けなかった。
…3人が、一番辛そうだったから。 …明るくいるのが、 俺のすべきことだと思った。
明溜間 将暉
…凛太郎くんは、 苦しそうに顔を歪めた。
…俺は、凛太郎くんに… 笑っていてほしい。
明溜間 将暉
翡翠 凛太郎
…俺の役割は…いつも通り、 明るくいることだ。…明るさだけが、 俺の取り柄なんだから。
…凛太郎くんは、元気はないものの、 俺の話に相槌を打ってくれている。 …さっきよりかは、自然に笑っている。
…そうだ。…これで…よかったんだ。 …俺の、本当の姿になんて、 気づいてくれなくて… 気づかなくて、いい。
…そもそも、俺自身… 自分が何をしたいのか、 何をしたかったのかが、 分からなくなってきていた。
…ただ、明るく振る舞っていること だけが、事実として残っている。 …もとの性格も、自分の今の姿も、 何も分からない。
明溜間 将暉
取り繕うことに慣れすぎて、 もう…自分が分からない。 …最近は、何も考えず、無意識に… みんなが求める答えを言ってしまう。
それ自体は別に悪いことじゃない。 …でも、だんだん…明るく 振る舞うことが、わからなくなる。 …もともと、俺の性格が 明るいのかもしれない。
…でも、違うんだ。 違うことだけわかって、何が違うのか、 うまく説明できない。
…俺は…俺は、なんなの…?
明溜間 将暉
…苦しいな…。…きっと、発作のせいだ。
(教室)
準備を終わらせて、 教室の窓から外を見る。
明溜間 将暉
…凛太郎くん…心配だな…。 …凛太郎くんだけじゃない …きっと、久保くんにも、なにか…。
クラスの男子
明溜間 将暉
クラスの男子
明溜間 将暉
クラスの何人かと、軽く挨拶をする
…気づかれなくて、いいはずなのに…。 …なんで、胸が苦しくなるんだろう。
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
石瀬 拓真
振り返ったら、2人がいた。 …この、わざとみたいな驚き方も、 無意識に出るようになっていた。 …体に、染みついてるんだろう。 …こうすれば、一気に雰囲気が軽くなる
明溜間 将暉
溝咲 理来
…今、一瞬…間があったような…。 …気のせいか…?…溝咲も、無理して 明るく振る舞っているところがある。
…もしかしたら、…溝咲には… バレているのかもしれない。 …でも、病気のことまでは… 気づかないだろうな。
…小さな動作一つ一つに、 反応してしまう。 …周りの顔色を伺って、 …周りが望む姿を演じて…。
…でも、それでも…自分を捨てても…。 …本当に、側にいてほしい人からは、 見向きもされない。
希粋 琉佑
石瀬 拓真
明溜間 将暉
溝咲 理来
石瀬 拓真
希粋 琉佑
石瀬 拓真
希粋 琉佑
希粋くんが、からかう様に石瀬くんを 見て、更に石瀬くんが赤くなる。 …溝咲は、「末永く爆発しろ」という 顔をしている。…いやどんな顔やねん。
2人の楽しそうな声が、 だんだん遠くなっていく。
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
…やっぱり、溝咲といると…楽しいな。 溝咲…面白いし、安心するというか…。 …てかほんとに「末永く爆発しろ」って 思ってたんかい。すごいな俺。 むしろ虚しくなってくるわ。
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
いつもみたいに、他愛のない話をする。 …ほら、やっぱり、風邪で誤魔化せる。
溝咲 理来
明溜間 将暉
…いつも、馬鹿みたいに明るければ いいってもんじゃない。 …相手が真面目なときは、 …こっちも、真剣になったほうがいい。
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
…溝咲のことだから、 ちゃんと伝わってるだろう。 …溝咲は、自分の意思で… 久保くんに話すことを決めた。 …本当に、すごい…。…俺には、できない
溝咲 理来
明溜間 将暉
一瞬、身構えたが、 溝咲の嬉しそうな様子からして、 俺が想像したことではないだろう。
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
…そっか。石瀬くんと希粋くんも、 …同じ高校、行きたいんだ。 …すごく、嬉しいな。
『キーンコーンカーンコーン』
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
7組担任
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
先生の呼びかけで、 みんな一斉に席に着く。 …石瀬くんを除いて。 …え、まじで?そゆこと?
7組担任
全員
7組担任
明溜間 将暉
7組担任
溝咲 理来
明溜間 将暉
他のクラスメイトも、 不思議そうにしていた。 廊下から、足音が聞こえてきた。 教室のドアが開く。
石瀬 拓真
7組担任
石瀬 拓真
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
…永田先生に呼び出されたって… …なんか、やらかしたのか…? …いや、石瀬くんだし、それはないか。 希粋くんも関係してるのかな。
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
7組担任
溝咲 理来
7組担任
全員
…溝咲、絶対… 出欠確認中だったの忘れてただろ…。
明溜間 将暉
…発作のこと忘れてたわ。
※今回多分長いです
明溜間 将暉
溝咲 理来
翡翠 凛太郎
石瀬 拓真
希粋 琉佑
久保 奏汰
溝咲 理来
翡翠 凛太郎
石瀬 拓真
明溜間 将暉
希粋 琉佑
久保 奏汰
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
石瀬 拓真
翡翠 凛太郎
久保 奏汰
希粋 琉佑
明溜間 将暉
溝咲 理来
全員
翡翠 凛太郎
久保 奏汰
明溜間 将暉
溝咲 理来
石瀬 拓真
希粋 琉佑
翡翠 凛太郎
久保 奏汰
溝咲 理来
明溜間 将暉
石瀬 拓真
希粋 琉佑
溝咲 理来
翡翠 凛太郎
明溜間 将暉
翡翠 凛太郎
石瀬 拓真
希粋 琉佑
久保 奏汰
久保 奏汰
溝咲 理来
久保 奏汰
翡翠 凛太郎
明溜間 将暉
石瀬 拓真
希粋 琉佑
翡翠 凛太郎
溝咲 理来
明溜間 将暉
久保 奏汰
翡翠 凛太郎
石瀬 拓真
希粋 琉佑
翡翠 凛太郎
久保 奏汰
明溜間 将暉
溝咲 理来
久保 奏汰
希粋 琉佑
石瀬 拓真
翡翠 凛太郎
久保 奏汰
翡翠 凛太郎
久保 奏汰
翡翠 凛太郎
久保 奏汰
明溜間 将暉
溝咲 理来
希粋 琉佑
石瀬 拓真
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
久保 奏汰
翡翠 凛太郎
久保 奏汰
翡翠 凛太郎
久保 奏汰
翡翠 凛太郎
明溜間 将暉
溝咲 理来
石瀬 拓真
希粋 琉佑
翡翠 凛太郎
明溜間 将暉
溝咲 理来
石瀬 拓真
希粋 琉佑
久保 奏汰
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
明溜間 将暉
溝咲 理来
久保 奏汰
翡翠 凛太郎
石瀬 拓真
希粋 琉佑
溝咲 理来
明溜間 将暉
石瀬 拓真
希粋 琉佑
石瀬 拓真
希粋 琉佑
石瀬 拓真
希粋 琉佑
石瀬 拓真
明溜間 将暉
溝咲 理来
久保 奏汰
翡翠 凛太郎
希粋 琉佑
石瀬 拓真
希粋 琉佑
石瀬 拓真
希粋 琉佑
石瀬 拓真
希粋 琉佑
石瀬 拓真
希粋 琉佑
石瀬 拓真
希粋 琉佑
石瀬 拓真
希粋 琉佑
石瀬 拓真
希粋 琉佑
石瀬 拓真
希粋 琉佑
石瀬 拓真
希粋 琉佑
石瀬 拓真
希粋 琉佑
明溜間 将暉
溝咲 理来
久保 奏汰
翡翠 凛太郎
石瀬 拓真
希粋 琉佑
石瀬 拓真
希粋 琉佑
石瀬 拓真
久保 奏汰
明溜間 将暉
溝咲 理来
翡翠 凛太郎
希粋 琉佑
明溜間 将暉
久保 奏汰
翡翠 凛太郎
久保 奏汰
翡翠 凛太郎
明溜間 将暉
溝咲 理来
希粋 琉佑
石瀬 拓真
希粋 琉佑
石瀬 拓真
この後の展開はご想像にお任せします
明溜間 将暉
全員
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