○○
はぁ...
これからどーしよ...
これからどーしよ...
勢いで家を飛び出しちゃった... これから何やろう... そう考えながら誰も居ない公園へ行く
○○
はぁ、こういう時に限って何も持ってないんだよなぁ
どうしよ...
どうしよ...
そう言って暇つぶしにブランコをこぐ
○○
『嫌い』かぁ
やっぱり、何度思い出してもグサッとくる 私ってやっぱいらない人間なのかなぁ
だってそうじゃない? 学校の人たちだけでなく親にまで嫌いって言われてるんだから
そんなに嫌われること私したかな... 一生懸命毎日生きてるつもりなんだけどなぁ
そう考えながら1時間が経過した時
○○
あっ...
そういえば、皆今頃何してるんだろうな...
私、急に家出てって... 最低だ... 自分の行動で皆に迷惑かけちゃった…よね
私が出ていく時の皆の心配してる姿が思い出される
皆、凄く親切にしてくれたのに何で私こんな酷いことしたんだろう... もう、本当にやだ。自分が恐ろしいほど嫌に思えてくる。 何で、こんなんなんだろう...
有岡大貴
あっ、居たっ!!
○○〜!!!!!
○○〜!!!!!
○○
えっ...
顔を上げると大ちゃんが居た。
○○
何で、ここに...?
有岡大貴
皆で手分けしてさがしてた
有岡大貴
あ、皆に連絡しとかないと...
そう言ってスマホを取り出す大ちゃん
○○
え、この1時間ずっと?
有岡大貴
うん
○○
私なんかの為に...?
こんな最低なことしたのに...?
こんな最低なことしたのに...?
有岡大貴
最低なことって...
○○は何も酷いことやってないよ?
○○は何も酷いことやってないよ?
○○
でも、私…
皆を無視して勝手に家から出てったよ?
皆を無視して勝手に家から出てったよ?
有岡大貴
それは、山田に『嫌い』って言われたからでしょ?
○○
だけど...
有岡大貴
もう、いいよ。
○○は何もしてない
○○は何もしてない
○○
...
有岡大貴
見つかってよかった...
そう言ってくれる大ちゃんを見てると自然と涙が出てきた。こんな私を何度も助けてくれたし、優しく接してくれる。こんなことされて泣かないはずがない
有岡大貴
うぇ!?
○○!?
何で泣いてんの...?
○○!?
何で泣いてんの...?
○○
だって...
ご、ごめんなさい...
ご、ごめんなさい...
○○
あと、本当にありがとぅ...
有岡大貴
もう、泣き止んで?
早く家に帰ろ?
皆心配しながら待ってる
早く家に帰ろ?
皆心配しながら待ってる
そう言って私に向かって手を差し出す。私はその手を掴んで立ち上がった