Alice 第5話

黒の世界では 血の優劣によって 身分が変わるらしい。 第3階層は最も 血の弱い人種。 特別な能力の無い 大多数の民衆。 第2階層は それよりも 強い血族。 能力に優れ 簡単な魔法も扱える。 一握りの者たち。 そして最も強い 『アリス』の 血を持つ第1階層。 この世界の誰もが 服従する存在。 この第1階層に 属する王家が 代々『アリス』の 血の力を使い 黒の世界を 治めてきた 先代の女王が 追放された今 この第1階層に属する 『アリス』の血を 持つのは現在 私1人。 …なのだそうだ。

別れを告げる暇なく 連れて来られてしまった…。 もしかしたら例の殺人事件に 巻き込まれたと 思っているかもしれない。

コンコン。 ガチャっ 誰かがノックし入ってきた。

といい、青斗は準備し始めた。

愛梨はお礼を言った後そのまま下を向く。 それをチラッと青斗は見る。

そう言って青斗はそのまま部屋を出る。 そして愛梨は窓の外を見ながら…。

と思い窓を見た瞬間外が真っ暗になった。

素敵なお部屋 美味しそうな食事 こんな場所に置かれるくらいだから 危害を加える心配はないだろう。

『女王』を招いてのお茶会。 きっとそれも豪華で素晴らしい ものなのだろう。 けど…

それから数日たって青斗が愛梨を迎えにきた。 そしてそのまま外に出た

愛梨はお城の方を見上げて…。

お菓子やパンケーキなどが並べられた テーブルを見た愛梨は驚いた。

青斗はお茶を入れたティーカップを 愛梨に渡しそう言った。

愛梨はお茶を一口飲み思わず…

と言いながら駿は青斗の顔を見た。

と言って優希は愛梨の前に お菓子やパンなどほとんど置いた。

頭の上に乗ったウサギを見て駿は…。

駿はそう言ってお菓子をあげた。 そして今度は愛梨の前に子リスが来て お菓子を食べてる姿を見て…

優希にパンを渡され戸惑いながらも 一口食べてみると…

もしかしたら、この人は 不器用なだけかもしれない…。 と青斗を見ながらそう思う愛梨だった。

不思議な国。 とても怖いと思っていた この国はもしかすると 優しい一面があるのかもしれない。

皆に…。 …！ 誰に？

月はイライラしながら廊下を歩いていた。

続く…