アイシテル

あのことがあってから佐久間からの愛がすごくなった

スマホ

ﾌﾞｰﾌﾞｰﾌﾞｰｯ

圧倒的寝不足だ...

体が重い...

でも今日は行かなきゃだからなぁ...

そんなことを考えながら歩いていると後ろから聞き覚えのある声がした

突然後ろから体重がかかったため、前に倒れる

そして、あの事（悪口事件）があってから

教室に居ずらくなってしまった

俺が1人で飯を食べているといるはずのない佐久間が後ろから声をかけてきた

そういえば昼食の時間教室に佐久間いなかったな...

俺は焼きそばパンを頬張りながら部屋の中を見渡す

部屋には沢山の本棚があり、そこには沢山の本がぎゅうぎゅうに詰められていた

俺は立ち上がり、興味本位で1冊の本を手に取ってみる

それはミステリー小説で中を読んでみると

主人公の探偵とバディを組んでいる助手の物語だった

少し読んだが、とても面白かった

それよりも何も

文の横には赤や、オレンジなどの色々な色で書き込みがされていた

｢待ってください!!探偵さんっ!!私はっ...何もしてなっ...｣

この文の横にはこのように書き込みがされている

待ってください!! 全力で強く

探偵さんっ!! 少し力を抜き、すがるように

私はっ...何もしてなっ... “私は“の後間を空ける “何もしてない“諦めたかのように

どのページを見ても細かくそのような書き込みがされていた

誰がなんのためにやっているのか

そんなことを真剣に考えていると佐久間が購買から帰ってきた

俺は何気なく、本を抱えながら佐久間の方を振り向く

佐久間は俺の顔色を伺いながら問いかけてきた

俺は驚いた

驚きすぎて後退りしてしまったほど

佐久間は本を弄りながらそういった

振り向いた時の佐久間の目は希望に満ち溢れた目をしていて

俺には無いなにかを感じた

※昔の佐久間※

脳の病気だったんだよね、

そういう佐久間は顔は微笑みながらも悲しそうな顔をしていた