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恋愛なんてしたくないのに。

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恋愛なんてしたくないのに。

17 - 【最終話】新生活!

♥

360

2022年03月10日

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レトルト

これここでいい?

キヨ。

いいんじゃない?

キヨ。

テーブル大きかったか…?

レトルト

二人だし大丈夫でしょ!

キヨ。

だな

俺たちは今、荷ほどきをしている。

キヨ。

よくこんないい部屋見つけたね

レトルト

不動産に教えてもらったんだぁ

レトルト

実は知り合いでね

キヨ。

マジか!

キヨ。

すげーな!

二人で住むのには俺の部屋は狭くて 俺たちは引っ越すことにした。

部屋探しはレトさんにしてもらったが

こんな優良物件が見つかるとは。

キヨ。

あのガッチマン不動産でしょ?

キヨ。

後で俺も挨拶しないとかな

レトルト

立会できなかったもんね

レトルト

いいよ、一緒に行こうよ

キヨ。

うん

テーブルの上を見ると お揃いのマグカップ。

キヨ。

なんか…いいね、こういうの

レトルト

ん?

キヨ。

新生活って感じで、ワクワクする

レトルト

今日から俺たちの家だからね

レトルト

よろしくね、キヨくん

キヨ。

こちらこそよろしく、レトさん

翌日、職場でのこと。

住所変更の手続きをするために 課長に相談した。

キヨ。

すみません…住所変更したいんですけど

課長

じゃあ届け出さないといけないね

課長

って…

課長

引っ越したの?

キヨ。

はい

女性社員A

キヨくん引っ越ししたの!?

女性社員A

なんでなんで!?

キヨ。

ちょっ…声でかい…

男性社員A

それマジ!?

女性社員B

詳しく!!

課長と俺の話を聞きつけたのか

いつものメンバーが わらわらと集まってくる。

俺は観念してその経緯を話した。

課長

そっかぁ…君もついに…

女性社員A

どんな人なの?

女性社員B

それって…この前話した人?

キヨ。

え…そうだけど…

女性社員A

うそ!?

女性社員A

それほんと!?

キヨ。

…うん

キヨ。

てか、そんなに食いつく話題!?

女性社員A

当たり前でしょ!!

女性社員A

だってキヨくんに恋人よ!?

男性社員A

羨ましい…

課長

こら、君たち

課長

仕事始まるんだから騒がないの

課長

そういうのは後で!

女性社員B

言い出したの課長じゃないですか!!

男性社員A

そうっすよ!

寄ってたかって俺を質問攻めする みんなを見かねてか

それぞれのデスクに戻るように促す。

女性社員A

じゃあまた、ランチのときにでも聞くことにしましょうか

女性社員B

そうね

キヨ。

マジで…?

キヨ。

あんまり話したくないんだけど…

課長

でも、俺もちょっと興味ある笑

そう言ってニヤついた笑顔を見せる。

これはめんどくさくなりそうだ…

キヨ。

はぁ…

レトルト

お疲れさま

レトルト

はい、ココアね

キヨ。

ありがと

レトルト

顔が疲れてるよ

レトルト

後でマッサージしてあげようか?

キヨ。

うん、それもいいんだけど

レトルト

どうした?

キヨ。

職場の人の相手が疲れちゃって

あの後は根掘り葉掘り聞かれて

どうして、とか どんな人、とか

そんな事ばっかり聞かれて 完全に疲れてしまった。

レトルト

それで、俺のこと話したの?

キヨ。

ちょっとだけね

レトルト

えー?

レトルト

何話したの?

キヨ。

すごく、優しくて可愛い人って言ったよ

そう言うと、レトさんは頬を赤らめる。

レトルト

恥ずかしいやつ…

レトルト

よくそんなこと堂々と言えるな…

キヨ。

事実だもん

キヨ。

じゃあ、風呂入ってベッドで待ってるから

レトルト

え?

キヨ。

マッサージ、してくれるんだよね?

意味深な笑みを浮かべて レトさんを見つめる。

レトルト

え…えろいことはせんもん…

キヨ。

俺まだそんなこと言ってないけどー?

レトルト

っ…!!

レトルト

ばか!!!

楽しい。

これからもずっと この人と一緒にいられるなら

こんな疲れも大したことないなって思える。

キヨ。

力抜いて

キヨ。

初めてじゃないでしょ?

レトルト

だって…

レトルト

新居では初めてやもん…

風呂上がりで火照った体が とても扇情的に見える。

俺はレトさんの手の甲に軽くキスをした。

レトルト

っ……

レトルト

めっちゃはずかしい…

キヨ。

そんな恥ずかしがらないで

キヨ。

ほら、俺の体も触ってよ

おずおずと差し出された手が震えているのが 薄暗い部屋でもよくわかった。

レトルト

すご…ドキドキしてる…

キヨ。

そりゃ俺も人間ですからね

キヨ。

俺にも触らせて、レトさん

男性なのにきめ細かいその肌に そっと触れる。

レトルト

ひっ…ん…

キヨ。

レトさん…すごくきれい…

レトルト

男に言う言葉じゃ……

キヨ。

ううん、きれいだよ

キヨ。

かわいい

俺の言葉に触発されるように

レトさんは何かを言っているのか 口をパクパクさせている。

キヨ。

レトさん…

『キスしたい』

俺はゆっくりと目を閉じながら

その薄い唇に自分の唇を重ね合わせた。

THE END.

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コメント

8

ユーザー

好きです♡ 素敵なお話ありがとうございます!

ユーザー

なんかロマンチックで素敵でした……!キヨさんの一目惚れから始まった恋が、ここまで続くなんて…最初からずっと見てましたが本当に好きです‼️終わり方も好きです笑‼️そして連載お疲れ様です🙌

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