相手に嫌われたくない
別れたくない
でも、きっと別れる
だって、所詮恋愛なんてそんなものだから
好きな人に告白されるのは、確かに嬉しい
同時に、死にたくなるほど怖い
「その関係」になってしまえば
待っている道は「別れる」だけで
好きな人に、嫌われるのは怖かった
だから、
条件を出した
まず、基本的に恋人なんて肩書きに縛られないで
次に、飽きたらすぐ捨ててもらって構わない
最後に、1年に1度くらいでいいから
壊れ物を扱うように優しく愛して欲しい
貴方の重荷になるくらいなら
「こんな過去」も喋らない方がいい
ただ、たまにでいいから
本当に、たまにでいいから
優しく愛して欲しいだけ
相手に嫌われたくない
別れたくない
そう、願わずにはいられない
「ただの恋愛」で終わらせたくない
好きな人に告白するのは勇気が試された
同時に、背負う覚悟もした
「その関係」にいい思い出があるのか知らない
でも、いい思い出になりたかった
好きな人に、嫌われるのは怖かった
でも、貴女の方がよっぽど怖いだろうから
その条件を飲んだ
でも、すぐに後悔した
「その関係」以前に、何かおかしかったのだ
「その関係」になる、ということにそんなに重荷は感じてなかった
なんで、「その関係」になっても貴女は愛を求めなかったのか
無論、求めなくても無償で渡したかった
でも、出された条件は「1年に1度くらいでいいから愛して欲しい」だった
「恋愛が苦手」なんて言葉じゃ済まされないほどの
愛されることへの異常な恐怖心が
まだ貴女の中に居た
コメント
6件
恋をしても必ずしも永遠に結ばれたままなんてことは有り得ないからこそ一年に一回でいいから、なんて条件を出したんだろうな…… 相手も愛しているからこそその条件を飲み込んだんだろうけど、それでももっと愛を伝えて安心させたい、って気持ちが強いんだな、って思った💭 間違ってなければあのキャラであってるはず……!!
あるキャラ達の付き合いたての話です。読んでいけばどのキャラか分かるはず。つか僕の話を読んでくれている人なら付き合ったことあるキャラはあの人達に絞られるはず。