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後ろの席の金髪王子 satoshi

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後ろの席の金髪王子 satoshi

15 - 後ろの席の金髪王子 satoshi 15

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2019年09月10日

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美菜さんがニノって叫んだ瞬間

ニノはいつもと違う感じで、よぉって言った。

…なんかクール(笑)

ニノもたまに来てんだ

智くんは私にそう言って、おそらくニノのための飲み物をオーダーした。

和也

んで、あなたたちはラブラブ放課後デートすか

うっせ//わりぃかよ//

和也

わりぃなんて、誰も言ってないでしょうよ

そう言えば…ニノの制服姿、初めて見た。

緩く付けられたネクタイに、腕捲りから見える色白だけど男らしい腕。

髪…フサフサしてる。

あ…ピアスもしてる…

和也

優ちゃんにそんなに見られると、さすがにニノちゃんも照れるわ(笑)

そんなに…見てた?//

和也

見てた(笑)浮気はイケナイよ?智、優ちゃんいないと死んじゃうんだとよ(笑)

てめっ!///

和也

いてぇ!

智くんは思い切りニノのフサフサの頭をバシッて叩いた。

…痛そう(笑)

浮気なんて、させねぇし///

し、しないよ!//

美菜

ハイハイ、ラブラブはよそでやってちょーだい

美菜さんは、私たちがオーダーした飲み物を持ってきた。

うっせ//

和也

美菜さん聞いて下さいよ、智、浮気なんてさせねぇしとか言ってて(笑)

美菜

本当に?こんな弟がそんな言葉を言うなんて…

おめぇら、うるせぇわ//本当にこんなねぇちゃんに彼氏出来たなんて信じらんねぇわ

和也

…彼氏?

知らねぇの?ねぇちゃん、彼氏出来たんだとよ。本当に信じられねぇわ(笑)

和也

は?まじ…で?

美菜

やめよ!やめよ!このお話はおわり!さぁ、優ちゃん飲んで!

ぁ…はい

その瞬間

ニノは飲み物を飲まないで、勢いよくドアを開けて

出ていった。

美菜

ニノ!…

え?なんか俺悪いこと言ったか?

美菜さんは、智くんの頭を思い切り叩いたあと

お店から出ていった。

美菜さんとニノ…どうしたのかな…

なんだろ…ニノが怒ることってあんまねぇけど

俺らも行くか

うんっ

智くんの大きな手に私の手を包みこんでくれて。

そしたら智くんは

さみぃな。//

って言った。

お店の中

暖かいけど

お店を出ると、ピューピュー吹いた風が一気に襲いかかってきて。

髪がぐしゃぐしゃになった。

美菜

なんで!…どうして怒るのよ

お店の横で、美菜さんの涙声が聴こえた。

誰かと言い合いをしている感じのような。

和也

怒るよ!そりゃ都合よくいくかよ?どうせ、あの男だろ

ニノ…?

バレないように覗いてみたら、ニノが美菜さんの腕を掴んでいて。

ニノの目は、今まで見たことない真剣な目をしていた。

美菜

ニノはっ!…私なんてやめて、もっと違う人いるでしょう?

和也

は?(笑)…本気でそれ言ってるわけ?

美菜

…っ、本気よ

和也

ざけんなっ!…俺は!美菜さん以外考えられねぇんだわ。本気で美菜さんが好きなんだよ

美菜

…もう放して!

そう言った瞬間、美菜さんが私たちの存在に気づいた。

美菜さんは罰が悪そうな、困った笑顔を見せた。

ニノ?

和也

わりぃわ、俺、当分ここに来ないわ

そう言うとニノは、近くにあったバイクにエンジンをかけて

走っていった。

美菜さんは泣き崩れて、智くんはそれを見ていた。

美菜さ、

行くよ

でも美菜さん

行こ

智くんは私の手を強く引いて、真っ直ぐ歩き始めた。

泣き崩れた美菜さんが気になって後ろを向こうとするけど

智くんは見るなとでも言うかのように、はや歩きだった。

だろうと思った

え?

ニノとねぇちゃんは付き合ってたんだわ

付き合ってた?

うん

俺の勘だと、2年前くらいに出来てる。けど…、ねぇちゃんには忘れられない元カレがいんだわ

…元カレ?

そう。でもその元カレ…浮気とかめっちゃしててさ。ダメな男なんだよ。けどねぇちゃんは忘れられないって

そんなとき、ニノが美菜さんと付き合ったの?

多分ね。…早くあの二人の関係に気付いていたら、あんなケンカなんてならなかったのにな

智くんは、さっきの美菜さんみたいに

困った笑顔を見せた。

ねぇちゃんの彼氏って、そのダメな男なんだわ。ねぇちゃん利用されてんだわ。俺も反対したんだけどね

智くんと繋いでる手がさっきよりも

強く握られた気がした。

…智くん

ん?

何か…出来ないかな?

ふふ、ありがとう。だけどニノなら大丈夫だよ。優しく見守っててあげよ

…そっか

そうだよね。

ニノならなんとかできるもんね。

私が口だしできる立場じゃないもんね。

大丈夫。優ちゃんの優しいキモチ、ニノたちに伝わるから、ね

とびきり優しい笑顔で、智くんに優しいキスをされると

帰ろっか

って

智くんは気まずそうに言った。

ぅん

大丈夫…だよね。

ニノと美菜さんが

幸せな道を選びますように。

そう願いをこめて

智くんの手を力いっぱい握った。

ごめん。付き合って初めての放課後デート…、壊して、ごめん

ううん!そんなことない!智くんと一緒にいれるだけで幸せだから!…ぅん、幸せ…///

自分でこういうこと言っといて、ものすごい恥ずかしい…///

思わず、顔を智くんと繋いでないほうの手で顔を隠す。

なぁんで可愛いお顔を隠すの//

だって…、恥ずかしい//

俺はちょー嬉しいけど//…俺も一緒にいれるだけで幸せだよ

ぅあー//俺もちょー恥ずかしいわ///

私は…ものすごい嬉しいけどな?//

片手で隠してる手を少しずらして智くんを見る。

わわっ

お顔がリンゴさんみたい//

そんなのんきに智くんを見てると、私の視線に気づいたのか

智くんと目があった。

コラッ、覗き見してんじゃねーよ//

わっ//

智くんに顔を隠してた手をあっけなく取られた。

…強い(涙)

やっと…可愛いお顔が見れた

へ?

智くんに後頭部に手を添えられた瞬間

一瞬のうちに視界が真っ暗になった。

…あれ?

ふふ、キスかと思った?

智くんにキスされるかと思ったのに

私は智くんの胸板に顔がくっついている。

智くんの言うことが図星で思わずまた顔を両手で隠した。

ふふ。まぁた可愛いお顔を隠す(笑)

だ、だって…//

…図星なんだもん//

智くんにキス…されると思って、ちょっと期待してたんだもん//

あ、頭にクモがついてる!!

え!?

虫が大嫌いな私は、智くんがそれを言った瞬間

反射てきに上を向いた。

…ん///

上を向いた瞬間、智くんの甘いキスがふってきた。

智くんは私の腰をギュッと抱きしめて

私もそれに応えるように、智くんの広い背中に両腕を回した。

んん…//

智くんのキスは…

一度したら止まらない。

止まるのを待つまで、私はその大人なキスに頑張って応える。

ふふ。かぁいい//

どうやら、狼になっちゃったみたいです...

次の日の朝

いつも通りに学校に行ったら、校門に人がたくさん群がっていた。

何の騒ぎだと思い、恐る恐る近づいて行くと。

見覚えのある大きなバイクが目にはいった。

和也

優ちゃん!

たくさんの女の子の群れの間から、掻き分けて出てきたニノ。

な、んで…?

和也

ちょっと用があって来たら、コレよ(笑)

モテモテだね(笑)

和也

だろ?(笑)

なんてニノは言うけど

目は笑っていない。

哀しい色…

和也

昨日のアレ…さ。ごめん

ニノは悪くないよ!謝る必要なんてないじゃん

和也

ほら、付き合って初めての放課後デート。変な空気にさせて

そんなことない!それよりもニノの方が

和也

俺はいいの。んじゃ智のこと宜しく頼むな

ニノっ!

ニノは私に謝り、大きなバイクに乗って。

走り去った。

あんなこと言われたら、何もできないなんて。

私は、納得できない。

周りの人の目なんて

気にしないで。

ニノっ!!

ってバイクの走るあとを追いかけた。

ニノっ!!

頑張って追いかけるけど、バイクはどんどん加速していくばかり。

絶対に声は

聞こえてたはずなのに…

そんなことを考えて走ってたら、バランスが崩れて派手に転んだ。

ぃっ…た…

膝から血が出ていて

なんか情けなくなってきて、泣けてきた。

…私が泣くことじゃ

ないのに。

だけど

一度溢れた涙はなかなか止まらなくて。

溢れるばかりだった。

バーカ

…っ、え?

大丈夫?…あ、やっぱりケガしてる

私の目の前に現れた

王子様。

…っ。

派手に転んだところ、見られちゃった。

本当に、情けない。

智く…、私…な、にも…

大丈夫。ちゃんと、そのキモチは届くから

智くんは、小さい子どもを相手にしているみたいに。

私の頭をポンポンした。

優しくされると余計に涙がブワーって溢れてきた。

大丈夫だって(笑)

智くんは

今度は、私をギュッて優しく抱きしめてくれた。

あったかい…

優しいこの温もり。

ありがとう…

ふふ。よしっ、今日は学校サボろ

え?

智くんは

私を軽々に

お姫様抱っこをした。

わわ!//お、重いからおろして!!//

だぁいじょぶだって、むしろ軽すぎ(笑)

ぃ…や//でも、//

黙んないと、みんなの前でチューすんぞ

智くんと付き合って

わかったことがある。

智くんって…

時々、Sになる。

今の黒髪の智くんに言われると、不思議な感じがするけど(笑)

あれ?チュー、したくなかった?(笑)

みんなの前は…ぃや

みんなの前でしたことあるのに?(笑)

あ、あれは別!//

一緒じゃんか(笑)

ただみんなの前で

学園の王子様にお姫様抱っこされてるだけで、緊張でいっぱいなのに。

チューなんてしたら…

っ!!

隙ありすぎ(笑)

ちょっ!///

いつの間にか智くんに唇を奪われていて。

やっぱりSじゃなくて。

ドSだって

思った。

結局

じたばたしてもまた智くんはみんなの前でチューするって思ったから

何も抵抗しない。

優ちゃん?

ん?

昨日の放課後デート、やり直そっか

やり直す?

そう、やり直し!

智くんは私をお姫様抱っこしたまま、どんどん歩きだす。

そしたら目の前には

見たことのない、大きなバイクがあった。

…まさか。

智くんって…バイク、乗るの?

あれ?言ってなかったっけ…俺バイク乗るよ?(笑)

そ…うなんだ…

なんかこのふにゃりした笑顔から想像つかない

大きくて真っ黒なバイク。

バイク…初めて?

ぅ…ん

バイクって

怖い印象しかないよ…

落ちたら…

だぁいじょぶ。俺、優ちゃんのコト絶対に離さないから

…///

だから優ちゃんも俺のコト、ギュッてしてね?///

は、…はぃ///

智くんに優しく、バイクに乗せてくれた。

そして可愛いピンクのヘルメットを被せてくれた。

これからたくさん優ちゃんと色んなところ行きたいから…女の子用のヘルメット買った…から////

ゎ…ありがとう!///

ぉ…おう。//

智くんは真っ黒なヘルメットを被り、カッコいいサングラスをかけた。

…カッコいい//

別人みたい…

よっしゃ、行くか!

うん!

私は智くんのお腹を

ギュッとした。

恥ずかしいけど、強く抱きついた。

バイクに乗って、校門を出るときに。

たくさんの女の子の黄色い歓声がした。

大丈夫かぁー?

ぅ、うんー!//

智くんの腰に抱きつく手は、智くんがしっかりと握ってくれている。

時折、私の手をスリスリさせるから。

私は心臓がバクバクしていて、捕まる腕の力が緩みそうになる。

その度に、智くんはギュッて私の手をちゃんと捕まえていてくれている。

…~♪

信号待ちのときに、聴こえてくる鼻歌。

それを聴く度に

顔がにやける。

透き通る歌声も時折聴こえてきて

なんだか…

幸せなキモチになれる。

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