さくしゃ
私が取り付いていること部屋の住人
は非常にタフな人間だ。
そもそも私はここで自殺して2年ずっと成仏できずにいる。
私は怨念が強く、今まで暇だと感じたら住んでいる人間を驚かしていた。
しかしこの人間。
タフだ。
タフ過ぎて驚きを超えて悲しくなってきた。
以前も私が暇な時、壁に手形の染みを付けてやろうと思い、白い壁に堂々と薄黒い私の手形を付けた。
人間が帰ってきて、様子を眺めているとどうやら私の手形に気づいたようだ。
久しぶりに悪戯をしてこの人間が驚きオドオドしてる所を見るのを楽しみにしていたが、
手形を見つけた人間は嬉々とした顔つきで
「前の方子連れやったんか〜!」
と嬉しそうに語り出した。
そして手形と自分の手を壁に合わせて
「ちっさ〜笑中学生くらいか〜?おてんばやってんなぁ〜笑 指ほそー!可愛い〜笑」
と朗らかに笑っている。
え、なんで怖がらんの?
そしてなんで私はちょっと顔赤なってるん?
てか、私23なのに。
なんで中学生くらいにされてるんや・・・
と最後余計な事まで考えてしまったが、その一件でこの人間は今までの奴らと違うと感じた。
そして私は、新しい作戦を立てた
