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優裏
お、きたきた
優裏
今日の会議、慎重にいかないとなぁ
優裏
理香さん、霊能者だったのか
優裏
…
優裏
被害者、理香さんで良かったのかな…
優裏
美式さんはいいって言ってたけど…
優裏
理香さんが脱落したら、美式さんの話し相手いなくなるよね…
優裏
いや、これ以上考えても仕方ないか
優裏
忘れよう、うん
優裏
優裏
あ、そうだ、本
優裏
昨日調べ忘れてたんだった
優裏
優裏
あった、この本だ
優裏
題名は…黒ずんでて読めないな…
優裏
中身は…
そうして、本を本棚から引っ張り出す
すると…
優裏
うぉっ!?
優裏
な、なんだ!?
優裏
なんだこれ…!!
本を取り出すのが合図だったのか、本棚が横にずれ、その奥から階段が現れた
優裏
こ、これ…
優裏
入った方がいいのか…？
優裏
地下に続いてそうだな…
優裏
優裏
どうしよう…
優裏
いや、暇だし入ろう！
珀愛
ゆ、優裏…かな…？
優裏
うぉっひょい!!
珀愛
ふふっ
優裏
は、珀愛か…
優裏
今開ける
優裏
(待てよ？この状況知られたらどうする？)
優裏
(いきなり階段が現れたんだ、とか絶対信じないよね!?)
優裏
(隠さないと…)
珀愛
優裏…かな…？
優裏
あ、ああ、ちょっと待って！
優裏
(どうするどうする…)
優裏
本戻したら…
本を元に戻すと、ゴゴゴゴゴ、という「大きな音」とともに本棚は元の位置に戻った
優裏
今開ける！
ガチャ…
珀愛
あの…かな…？
優裏
どうした、珀愛？
珀愛
さっきの音…なに…かな…？
優裏
(気づかれてたー!!)
優裏
(どう隠す？どう隠す？)
優裏
あ、あぁ、えっと、それはなぁ
優裏
へ、部屋をイメチェンしようと思ってさ
優裏
ベッド動かそうとしたんだけど、やっぱりやめておこうって思って
優裏
(よし、言い訳は完璧だ)
珀愛
…？
珀愛
にしては…カーペット…ズレてない…かな…？
優裏
(しまった…)
優裏
(正直に話すか…)
優裏
じ、実はな…
珀愛
…？
優裏
珀愛
ほ、本棚…かな…？
優裏
ああ、この本なんだが…って、あれ？
優裏
(さっきの本、どこだ？)
珀愛
あ、これ読みたかった小説かな…!
優裏
ん？
珀愛
これ、読んでいいかな…!
優裏
あ、あぁ、暇だろうし、いいよ
珀愛
ありがとうかな…!!
優裏
(その笑顔は天使だな)
優裏
(にしても、さっきの本と通路は何だったんだ…？)
そんな風に考えている優裏の隣で、珀愛は小説に夢中になっていた
優裏
(まぁ、珀愛といられるならいいか)
美式
理香、襲撃しちゃったな…
美式
ほんとは襲撃したくなかったんだけど…
美式
理香と一緒に勝ちたかったな…
美式
って行ってる間に理香の部屋着いちゃったし
美式
理香〜朝だよ〜
美式
美式
理香？
美式
ドア開けて〜
美式
あれ、ドア開いてる
美式
理香、はいるよ〜
ガチャ…
美式
理香？今日は飛びついてこないね…って…
美式
………
美式
……え？
美式
…………嘘だよね？
美式
…………理香？
部屋では、ベッドの上で「体が潰された」理香がうつ伏せに寝ていた
美式
理香、そんなことしてないで起きるよ
美式
………理香？
美式
死んだフリなんかしても、すぐバレるよ
美式
わざわざ「血」まで用意しちゃって…
美式
どうせ昨日のご飯に出てたケチャプでしょ？
そう言い、美式は理香についている「赤い液体」を人差し指ですくった
美式
もう、すぐにバレるんだからね
美式
キトリスも言ってたじゃん
美式
「危害は加えられない」って
そして、その「液体」を口に含む
美式
………
美式
……………………
美式
………………………………
美式
…………鉄の味…
美式
あ……………
美式
あぁ…………………
美式
う、嘘だよね………？
美式
理香…………
美式
こっち見てよ…………
美式はそう言って、理香の顔を自分に向けた
美式
ひっ……………
そこには、生気を失った理香の瞳が、美式を映し出していた
美式
ぃ…………………
美式
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!
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