TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

理央菜

……

理央菜

ん・・・?

理央菜

ここ…ど、こ…?

理央菜

(木がいっぱい生えてる…)

優奈

あ、理央菜

理央菜

優奈っ!

理央菜

ここどこかわかる……?

優奈

………

優奈

向こうに行きな

理央菜

向こうって…あの、明るいほう?

優奈

うん。

理央菜

一人で?

優奈

うん。

理央菜

怖いよ…優奈も来れない??

優奈

………

おー優奈、理央菜!

優奈

涼!

理央菜

っ涼君……!

優奈

今から、向こうのほうに行くんだけど、涼来れる?

いいよ!

理央菜

あ、じゃあ、3人でいこっか

優奈

うん

どんどん明るいほうに入っていく。

どんどんまぶしくなり、前が見えなくなる。

理央菜

優奈……?涼君……?

理央菜

いるよね・・?前が見え…ーーー

理央菜

っ…

お母さん

リオっ!!!

医者

理央菜さんっ!

看護師

理央菜さん!!

理央菜

(私、生きて…ーーー)

ビービービービービーッ

理央菜

(なんで、みんな、泣いてるの…?)

理央菜

(私の意識が戻ったのに…)

お母さん

っ…そんなっ…死んじゃうなんてっ…

理央菜

(え?)

看護師

お母さん、辛いですね…

理央菜

(私生きてるよ!?声出さないとっ…ー)

理央菜

っ…

理央菜

(声が出ないっ…!?)

理央菜

(なんで…)

ガラッ

優奈

理央菜ッ!!!!!

理央菜!!!???

理央菜

(あ!みんなっ!)

理央菜

(……話せないよ…)

お母さん

優奈ちゃん…涼君…

優奈

っ…う、そ。

え…、りお、な…?

お母さん

………

理央菜

(なんでみんなそんな目で私を見るの?)

理央菜

私、生きてるよ…??

理央菜

え!喋れたっ!

優奈

………理央菜、ごめんね。今まで。

理央菜

え…?

優奈

意地っ張りだから…喧嘩したのは私が悪い…

優奈

でも、こんなことになるなら…早く仲直りしてればよかった…

優奈

理央菜が死ぬなんて…

理央菜

え!?私死んでないよっ!?

優奈

ごめん…

優奈……

俺も、ごめん。理央菜の気持ちにこたえられなくて…

理央菜

いや!大丈夫って!

ごめん。俺のせい…

理央菜

……?私の声が聞こえてないの?

お母さん

……自分を責めすぎないで…

優奈

いえ…私が悪いので…

いや、俺だよ

看護師

皆さん、落ち着いてください。

看護師

遺体の処理をするので、一度退出していただけませんか?

お母さん

っ…うっ・・・

優奈

理央菜は、ほんとに死んじゃったの…!?

遺体…

医者

お願いします。このままでは、理央菜さんは空へ行けませんよ。

医者

つらいままです。

優奈

………

優奈

涼、行こ

…うん

お母さん

………行こうか。

ガラッ

理央菜

なんで…私死んでないですっ!

理央菜

いやっ!

看護師

……

看護師

処置、終了しました。

医者

運ぼうか。

看護師

はい。

理央菜

あれ…?私、浮いてる?

理央菜

病室全体が見渡せる…

理央菜

なんで…?

理央菜

私がいる…ぐったりしてる私が…

理央菜

みんなに運ばれていった…

理央菜

もしかしてこれ…幽体離脱ってやつ…!?

理央菜

えぇ…でも、現実に…?

???

おいお前

理央菜

っ…へ?

???

降りてこい

理央菜

えぇ…!?私のこと見えるの!?

???

そんなことはどうでもいい。早く降りてこい。

???

もう!莉羅ったら!女の子、戸惑ってるじゃん!

???

は?別にそんなの関係ない。

???

ひどーい!

???

で、お前。なんで降りてこない。

理央菜

お、降り方がわかんなくて…

???

水の中にいると思って。

???

プールからガバって上がって!

理央菜

プールからっ、がばっ!

???

おー!完璧!

理央菜

えっと・・・あなたたちは……?

???

私、代美(よみ)!

代美

よろしくー!こっちは、莉羅(りら)!

莉羅

自己紹介なんてどうでもいい。

莉羅

で、お前。

理央菜

は、はい・・・?

莉羅

なんで自分が成仏できなかったかわかるか?

理央菜

え…?成仏…?

代美

もー!莉羅!急にそんなこと言ったって、わかるわけないじゃん!

代美

あのね、理央菜ちゃん!

理央菜

は、はい!

代美

理央菜ちゃんは、死んだの。

理央菜

っ…やっぱり、私死んだんですね…

代美

……うん。普通の人、たいていの人は成仏できるの。

代美

でも、理央菜ちゃんには何か心残りがあるみたい。

代美

だから成仏できないの!

理央菜

心、残り…

代美

うん!私たちは、その心残りを消して、成仏させる役割の人なの!

理央菜

へー…?

莉羅

だーかーらっ!お前の心残りを言え。

理央菜

え、えっと・・・

理央菜

………

理央菜

優奈、と、仲良くなったまま死にたかった…

理央菜

涼君と、付き合いたかった…、かな

莉羅

………わかった。

莉羅

その心残りを今から消す

理央菜

消す…!?どうやって?

莉羅

まぁ来い

理央菜

………

理央菜

(ついていって、大丈夫かな…?)

代美

理央菜ちゃん!怖がらなくていいよ!

理央菜

………

私は、ゆっくり一歩を踏み出した。

だから私は愛されたかったのに。 ー完結済みー

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

40

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚