テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

海瀬の葬式前夜。

明日から、警護のため、姐さんのいる隠れ家へと発つ私にとっては、この日が、海瀬との最後の別れだった。

上杉 玲

海瀬…よくやった。

上杉 玲

心配するな。我妻の首は、京極がとる。

上杉 玲

では兄貴たち、あとはよろしくお願います。

上杉 玲

私、上杉玲、姐さんをお守りする役目、しかとお受けいたしました!

高砂明夫

上杉ちゃん、頼んだわよ。

高砂明夫

姐さんに対して、あんな襲撃があったんだもの。女だからって、狙われないと思っちゃダメ。

六車謙信

海瀬には、明日、お前の分までしっかり別れを告げておく。

上杉 玲

ありがとうございます。兄貴たちも、くれぐれもお気をつけください。

次の日

上杉 玲

姐さん、こんな所に閉じ込めてしまって申し訳ありません。

上杉 玲

戦争が終わるまでの辛抱ですから…

五十嵐 梢

何言ってるの、玲ちゃん。

五十嵐 梢

あなたがいれば心強いわ。ありがとう。

五十嵐 梢

海瀬くんのお葬式、無事に終わったかしら…

その時だった

まだ葬式は続いている筈なのに、謙信と親っさんが、勢いよく隠れ家に飛び込んできた。

上杉 玲

謙信...いえ、兄貴!! 何でここに!?

上杉 玲

それに親っさん!!??

六車謙信

戒炎が葬式を襲撃した。

六車謙信

お前はとにかく、親っさんをかくまえ!!

上杉 玲

まて、ならば…

六車謙信

詳しい話は後だ。俺はすぐにでも行かなきゃならねぇ!!

上杉 玲

なっ…

花沢伊織

通話終了

通話
05:22

花沢伊織

上杉の姉貴!! 上杉の姉貴!!

上杉 玲

なにっ、どうした!

上杉 玲

葬式で何があったのだ!?

花沢伊織

か、戒炎が、葬式会場に乱入して!!

花沢伊織

守若の兄貴と、久我の兄貴がァッ!!!!

上杉 玲

まて、私も行く!

花沢伊織

ダメです!!!

花沢伊織

これは兄貴達の命令です!!!

花沢伊織

今、姉貴が持ち場を離れたら、親っさんたちの身が危険です!

花沢伊織

それに、一条の兄貴が戦えず、守若の兄貴と久我の兄貴もやられた今、

花沢伊織

これ以上負傷者を出してはいけません!!

花沢伊織

お願いします、どうかご理解ください。

上杉 玲

うむ…。

上杉 玲

力になれないのは歯がゆいことだが、お前たちの話にも一理あろう。

上杉 玲

わかった。皆に頼んだと伝えてくれ。

上杉 玲

親っさんと姐さんのことは任せておけ。

花沢伊織

よろしくお願いします!

葬式会場での惨劇からしばらくたったある日。

佐古大和

なんと、榊原は…末期ガンだそうです。

高砂明夫

なるほど、捨て身の攻撃ってわけね。

上杉 玲

ふぅむ…。だとすれば、奴の狙いは…

私は、舎弟たちに連絡をとる

上杉 玲

花沢、いいか。

上杉 玲

今日の通院だが、私の言う通りの道を通ってくれ

花沢伊織

ヘ? あっ、はい…。

上杉 玲

ありがとう。

上杉 玲

位置情報を送って。

花沢伊織

はい…。

花沢伊織

(なんでだろう…。まあ、いいか。)

花沢伊織

📍【位置情報を送信しました】

上杉 玲

いつもはそこから2つ目の信号を右に曲がるよね?

上杉 玲

きょうは次で曲がって、そのあとまっすぐ行って。

花沢伊織

はい、わかりました…。

上杉 玲

もう少しゆっくり歩いて。

花沢伊織

は、はい…。

上杉 玲

絶対に振り返るな!

花沢伊織

は、はいっ!

花沢伊織

(どういうことだ??)

上杉 玲

(よし、ちゃんと榊原もついて来てる。)

花沢伊織

着きました!

上杉 玲

お疲れ様。あとは終わったら、普通に帰っていいわよ。

上杉 玲

ただ昼のうちに、なるべく早くね。

花沢伊織

はい…。

花沢伊織

(何だったんだ!?)

上杉 玲

一条、佐古から話は聞いているな?

一条康明

はい。

上杉 玲

今夜だ。

上杉 玲

いつでも対処できるように、準備しておけ。

一条康明

姉貴、かしこまりました。

上杉 玲

これでおそらく、榊原は片付く。

上杉 玲

一条なら、あの容態でも失敗することはないだろう…。

上杉 玲

佐古、花沢、ありがとう。

佐古大和

姉貴、恐ろしい策略です!

花沢伊織

僕に送った指示…そういうことだったんッスね!

上杉 玲

浪岡、海瀬、大園のカシラ…。

上杉 玲

奴らの命を、無駄にはさせない…。

つづく

バグ大 feat 特別企画

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

500

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚