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奇病だいすきならぶちゅっちゅ
無情 -奇病-
※桃赤 微青黄 nmmn
すたーと
桃
赤
俺の彼女は 〝無情無痛悪狂病〟
何を言われても、どんな怪我をしようが何も感じない人
桃
赤
周りの人から見れば、素っ気ない人間や 心のない人間、不気味な人間
病気についての理解よりも、そう悪く捉えられるほうが多い
だからと言って理解者が全く居ないという訳でもない
黄
青
こいつらは俺と赤の友達
この2人は病気について理解があり、 治療法についても一緒に考えてくれる
言っちゃえば、唯一無二の俺らの親友
黄
赤
青
楽しくはしゃぐ青と黄、
そして赤
完全にはしゃいでる訳では無いけど、このふたりといると心做しか赤が笑っているように思える
黄
赤
青
〝赤が楽しそうにしている〟
そんな赤を見ると、なんだか怖くなる
感情がないからこそ、本当に俺と付き合っていてもいいのか、
俺の気持ちが赤に届いていないんじゃないのか、
俺じゃ赤を笑顔に出来ないのではないかって、
もしかしたら、
この関係でいられるのも残り短いのかもしれない
青
桃
黄
赤
夕暮れ間近
青
黄
桃
赤
俺たちは挨拶を交わして青黄と別々の道を歩いた
桃
赤
桃
赤
不安だな、そんなことを思いつつも遠ざかる赤の背中をぼんやりと眺めていた
なんだかやけに周りがうるさく感じる
桃
人の叫び声と共に俺の体は、強く鈍い衝撃を食らった
桃くんが轢かれた
そう連絡が入り、青ちゃんと総合病院へ急ぎ足で向かう
黄
手術室前に体を丸めて座る赤
青
顔を一向にあげない赤の顔を青ちゃんが覗き込む
青
顔をあげた赤は静香にすすり泣いていた
黄
はじめてだった
赤が僕たちの前で泣いたのは
黄
黄
僕と青ちゃんで赤をそっと抱きしめた
怖いだろうに
不安、悲しみ、怖さ、孤独さ
普段から喜怒哀楽を感じれないのに、久しぶりに感じることができたかと思えば
全ては 〝恐怖で〟
しばらく抱きしめていると可愛らしい寝息が聞こえてきた
ごめんなさい
守れなかった
俺が殺してしまったんだ
もしかしたら、過去さえなければ 守れたのかもしれない
fin
無情無痛悪狂病 ⤸ 奇病 感情、痛みを感じない また、精神が悪く狂い稀に人の死を感じることがある
※実際には存在しない奇病です