おもち
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おもち
【第1話】 さよならの朝、はじまりの朝 #1
Date:3/25(月) Time:5:12 Place:イレギュラーダイス クリニック 病室
- バサッ - (起き上がる音)
liura
何かが崩れる音と、小さな息遣い。
liura
月明かりに照らされたベッドの端で、りうらが震えていた。 額には汗が滲み、肩が小刻みに揺れる。
liura
liura
小さな体がベッドを抜け出し、廊下へと向かう。 足音は軽い、けれど不安げに揺れる影が夜の空気を漂わせる。 ドア越しに、苦しげな声が聞こえる。
liura
その小さな異変は、静寂に沈む夜の病室に、微かな波紋をもたらした。 それは誰の耳にも届かぬほどかすかな音だったが、ひとつの心を締めつけるには十分だった。
- バサーーッ - (布団をかぶる音)
sho
布団の中で、寝ぼけたまま呟く。
sho
sho
そう思っても、しょうの体は動かない。 自分が動いたところで、今はもうどうにもならないことを知っている。 しょうは目を閉じたまま、静かに耳を澄ませた。
Time:05:16 Place:ないこの部屋 Side:ないこ
- ヒック… ウグッ -
いつもの___
いつもの、しゃくりあげるような小さな泣き声。
liura
夜の静寂を切り裂くかのように、か細い声が響く。
liura
NAIKO
- バタンッ - (ドアが開く)
小さな影が、震える体を引きずるようにして部屋に飛び込んできた。
liura
ガタガタと震える肩。ぎゅっと握りしめた小さな拳。
りうらが悪夢で目覚め、俺の部屋に逃げ込んでくる。 この光景は、もう何度目だろう。 最初の頃は、俺もどうしてあげるのが一番いいのかわからなかった。 でも、こうして何度も繰り返すうちに、りうらが何を求めているのか、少しずつわかるようになった。
NAIKO
liura
りうらはこくんと頷くけど、しゃくりあげて言葉にならない。 ヒック… ヒック…と断続的に漏れる嗚咽。 俺はそっと手を伸ばし、りうらの小さな手を包み込んだ。
NAIKO
- サーッ - (りうらの頭を撫でる)
トクントクンと暴れるりうらの心音が、少しずつ落ち着いていく。
NAIKO
liura
NAIKO
NAIKO
liura
liura
NAIKO
ホッ…と微かに息を吐き、りうらの緊張が少し緩んだ気がした。
NAIKO
NAIKO
liura
ご機嫌だな〜笑 嗚咽もなくなってきたし寝れそうだな
liura
NAIKO
liura
liura
一瞬、胸がぎゅっとなる。 こんなふうに頼られるのは、正直に言うと、嬉しい。 俺じゃないとダメって言われているみたいで、少し誇らしくなる。 でも、それ以上に—— りうらはどれだけ怖かったんだろう。 さっきまで震えていた肩、掠れた声、涙で濡れた頬。 どれをとっても、りうらがどれだけ心細かったのかが伝わってくる。 「ぎゅーして?」 その一言に詰まっていたのは、甘えでも、わがままでもなく、切実な安心の要求だったんだと思う。
NAIKO
ぎゅーーーっ!
NAIKO
少し落ち着いたとはいえ、まだ不安が残っているのか、りうらは俺の服の裾をぎゅっと掴んでいる。 俺はそっと腕を回し、りうらを抱き寄せた。 その瞬間、さっきまで強張っていた身体の力がふっと抜けたのがわかる。 りうらの小さな指が、ぎゅっと俺のシャツを掴む。 安心したのか、かすかに鼻をすする音が聞こえた。 りうらは、顔をぐっと埋め、ぎゅっと力を込めて抱きしめ返す。 その小さな手に込められた安心と信頼が、無言で伝わってきた。
NAIKO
俺の言葉に、りうらの目がゆっくりと閉じられ、穏やかな表情が浮かぶ。 りうらは今、大丈夫だと、心から感じられている。
NAIKO
liura
Time:06:25 Place:事務室
今日は移動の日。 新しい病院__『ひかりの森 総合医療センター』へと移る日である。 運びきれないほどの荷物があったため、事前にある程度は運び出していた。 そのため、部屋の中はがらんとしている。 そんな空間に、大人の姿が三人あった。
NAIKO
IF
YUSUKE
NAIKO
NAIKO
NAIKO
NAIKO
NAIKO
NAIKO
NAIKO
IF
NAIKO
YUSUKE
YUSUKE
NAIKO
IF
NAIKO
YUSUKE
YUSUKE
NAIKO
しばらくすると、りうらを抱えてないこが戻ってきた。
NAIKO
IF
YUSUKE
分厚い毛布の上にりうらが寝かされた。
NAIKO
YUSUKE
NAIKO
IF
YUSUKE
NAIKO
IF
ないこは小さく笑いながら、カーテンを開けた。忙しい1日が始まる。
Time:07:02 Place:病室 Side:ほとけ
IF
hotoke
sho
IF
IF
sho
IF
sho
IF
sho
sho
sho
sho
IF
IF
IF
sho
IF
IF
hotoke
hotoke
……あれっ? なんでさっきからりうちゃんの名前呼ばないんだろう……
- バサッ - (布団から頭出す)
hotoke
sho
sho
えっ!?
IF
hotoke
IF
hotoke
sho
IF
hotoke
hotoke
sho
IF
hotoke
IF
IF
hotoke
あれ… なんか、ふわふわする… 足がおもたい…
IF
IF
IF
hotoke
IF
sho
IF
Time:07:10 Place:廊下
ほとけがスリッパを履く音。 廊下に目を向ける。 りうらが寝ている部屋のドアを、少しだけ気にしながら歩き出す。
hotoke
sho
sho
IF
IF
hotoke & sho
ほんの少しの寂しさと、新しい場所への期待。 それぞれの気持ちを抱えながら、3人は朝食へ向かった。
おもち
おもち
おもち
おもち
次回 【第1話】 さよならの朝、はじまりの朝 #2
おもち
コメント
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赤さんと桃さんの ぎゅーってするシーンが かわいかったです!! 続き楽しみです☺️