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ステンドグラスで輝く教会の中で祭壇前で膝を付けて祈りを捧げている彼を見つけて小走りで近づく。
rb
俺の声で気が付いたオスマンはチャームポイントである糸目でこちらを向いた。
os
彼はオスマン。この教会の神父様。 そして孤児や捨て子を拾い育てるお方。
教会というものは子供が捨てられる事や押し付けられる事が多い。
神父様は許してくださる。とか 神様は〜とか
よく分からない言い訳をして皆帰っていく。
rb
os
rb
今、保護をしているのは40弱に及ぶ。 それを管理しているのは俺達だけなので少しキツイ。 オスマンは神父様なので用事もある。
つまり、ほとんど俺なのだ。
os
rb
os
rb
まだ今月来た子供の資料仕事が残っているのを思い出して種を返そうとしたがそれを1人に阻止されてしまった。 もちろん、ここにいるのはオスマンしかいないが。
os
rb
os
近くの窓から外を覗き込む。 真っ白な外は雪がパラパラ降って教会までの道を覆いかぶさっていた。
しかし、まだ初雪を迎えたばっかと言うのにこんなにも降るとは。 子供(ガキ)達に雪遊びでもさせようか。
そんなことを考えながらもオスマンの質問に答えた。
rb
os
rb
なんとも自己中な考えなのか。 子供はいつ捨てられても死ぬか運悪く生きるかの同じ2択だと言うのに。 人間の心はよく分からない。
os
rb
いつまでも遠回りをし続けるオスマン。 遊んでいるのか、知識を確認しているのか。 それとも他に教えたい事があるのか。
os
ヒラヒラと手を振りながらオスマンは扉へと歩いていってしまった。
冬、捨て子
何が言いたいんだろうか。
rb
消化不良のまま俺は雪かきをする為にスコップを取りに裏庭へと足先を向けた。