TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)
病棟七不思議

病棟七不思議

「病棟七不思議」のメインビジュアル

1

病棟七不思議

♥

25

2019年12月03日

シェアするシェアする
報告する

篠崎琉乃華

はぁ

篠崎琉乃華

今日も一日頑張ったー!

篠崎琉乃華

家帰ったら何しよーかな

私の名前は篠崎琉乃華 新人看護師として日々奮闘中 そんな私にある誘いが来た

篠崎さーん

篠崎琉乃華

はいー?

篠崎琉乃華

どうしたんですかー?

この人は私の上司であって この病院に私を紹介してくれた人でもある

いや、あのね、、

篠崎琉乃華

?

篠崎琉乃華

どうかしたんですか?

実はね、例の病棟にこないか?って話が来ててね

篠崎琉乃華

え、私がですか?!

そうなんだよー、

篠崎琉乃華

え、でも何で私に?

新人のうちに色々経験しといたほうが良いだろう。ってうちのリーダーが

篠崎琉乃華

あー、そーゆー事ですか

篠崎琉乃華

大丈夫ですよー

ほんと?

なんかごめんねー面倒ごと任せたみたいで

篠崎琉乃華

いえいえ!平気です!

篠崎琉乃華

今日の当直からそっちですか?

うん、そうなるね。
あっちの方には僕から話しつけておくよー

篠崎琉乃華

ありがとうございます!

そして当直の時間になり

篠崎琉乃華

こんにちは!
今日からここにお世話になる
篠崎です!
よろしくお願いします!

崎戸

あー、聞いてる聞いてる!
貴方が篠崎さんね!
宜しく。私は崎戸(さきとう)

篠崎琉乃華

崎戸さん!宜しくお願いします!

崎戸

早速だけど、

崎戸

患者さんの様子見て来てもらえるかしら?
402号の水無月(みなつき)さんね!

篠崎琉乃華

はい!わかりました!

タッタッタッタッ

篠崎琉乃華

(よし!頑張らなきゃ!)

ガラッ

篠崎琉乃華

こんにちは!今日からここの病棟の担当になった篠崎です!

あかり

貴方が担当の人、?

篠崎琉乃華

はい!

あかり

そう、宜しく。

あかり

私はあかり

あかり

そして、そっちの子が
瑠奈(ルナ)

篠崎琉乃華

…?

篠崎琉乃華

(えー、っと…

少女が指をさしたところは だれもいない場所だった

あかり

そっか

あかり

貴方も。

あかり

見えないんだね

篠崎琉乃華

あー、えっと、ごめんね、?

あかり

私は小6

あかり

そして

あかり

瑠奈は小1

篠崎琉乃華

へぇ、そうなんだね!

篠崎琉乃華

宜しくね!瑠奈ちゃん!

正直私には見えなかったけど 気を悪くしてはいけないと思って 私は必死に合わせた

あかり

ほら、挨拶しな?

瑠奈

宜しくね

篠崎琉乃華

…!!

私は一瞬 空耳かと思った 少女の声が聞こえたからだ

あかり

先生?どうしたの?
なんだか顔色悪いよ?

私はハッとした 自分でも知らないうちに顔が引き立っていたのだ

篠崎琉乃華

あ。。ううん!なんでもない!ごめんね!

あかり

そう…それならいいの

あかり

それより、
ほら

そういうと あかりは 腕を差し出した

あかり

検温。
そして血液検査。
でしょ?

篠崎琉乃華

あっ、うん、ごめんね!

篠崎琉乃華

じゃ、先に血液とるね!

あかり

篠崎琉乃華

よし。っと

篠崎琉乃華

血液は、取れたっと。

篠崎琉乃華

あとは検温だね

ピピピピッ

篠崎琉乃華

えーっと…
37℃5…っと…

篠崎琉乃華

結構高いね
いつもこんな感じ?

あかり

それが私の通常温度だから

篠崎琉乃華

そっか、

篠崎琉乃華

じゃ、私行くね!

あかり

瑠奈

バイバーイ

篠崎琉乃華

…っ…!

篠崎琉乃華

(また…?!

ガラガラ ピシャッ

篠崎琉乃華

(気のせい、じゃないよね…?

篠崎琉乃華

(はっきり、言ってた、よね)

篠崎琉乃華

(それとも私の聞き間違い…?

崎戸

篠崎さん

篠崎琉乃華

あ…崎戸さん

崎戸

どうだった?
あかりちゃんの様子

篠崎琉乃華

それが…

私はあった事を ありのまま全て話した

崎戸

そっか…そんな事が

崎戸

でも気にしなくていいよ

篠崎琉乃華

え。。?

崎戸

あの子ね、いつもそう言うの

崎戸

きっとお母さんが忙しくてこれないから

崎戸

寂しくて気を引いてるのよ

篠崎琉乃華

そう、なんですか

ピピピピッ

崎戸

あ、ごめん、呼び出し

篠崎琉乃華

あっ、はい!

崎戸

あんま気にしないのよー?
じゃ!

私は先輩が居なくなってから 休憩室へ行った

篠崎琉乃華

(はぁ…

篠崎琉乃華

今日はいろんな事があったなぁ…

そう思いながら ソファーに横になると

ピピピピッピピピピッ

突然私の呼び出しベルがなった

篠崎琉乃華

この病室…!

篠崎琉乃華

あかりちゃん…?!

バタバタバタバタ

篠崎琉乃華

あかりちゃん?!

篠崎琉乃華

どうしたの?!

あかり

……

篠崎琉乃華

あかり…ちゃん?

あかり

…あの子が…

あかり

…呼んでる…

あかり

行かな…きゃ

篠崎琉乃華

ちょ、ちょっと!あかりちゃん!?

そう言い残すといきなり あかりちゃんが病室を勢いよく飛び出した

篠崎琉乃華

もしもしっ!もしもし!!篠崎です!!緊急事態です!!

篠崎琉乃華

誰でもいいので来てください!

私はとっさにナースコールで 他の看護師を呼び出した

崎戸

どうしたの?!

何があった?!

夏帆

大丈夫…?!

篠崎琉乃華

あかりちゃんが…!
あかりちゃんが病室から…!!

!!

崎戸

!!

夏帆

…っっ

どこに。。どこに行ってた?!

篠崎琉乃華

わからないです…ただ、妹が呼んでるから行かなきゃ…って…

崎戸

…またあそこかな

…あー。

篠崎琉乃華

…?

篠崎琉乃華

あそこ。。って?

夏帆

あの子ね、
過去に妹さんを目の前で亡くしてるの

夏帆

それからPDSDで入院してたんだけどね…

ちょこちょこ抜け出したりしてね…

篠崎琉乃華

えっ…!

篠崎琉乃華

そう、なんですか…

篠崎琉乃華

(だからあの時も…)

崎戸

私!取り敢えず母親に電話かけて来ます!

頼んだぞ

暫くしてから

パタパタ

あかりの母です!
あかりが…ご迷惑をおかけしてごめんなさい…!!

そしてあかりは…何処へ…

恐らく…あの現場へ行ったのかと…

そんな…?!

あそこは危険な場所なんです…!!
下手したら落ちる可能性だって…!

篠崎琉乃華

落ち着いてください…お母さん…!
私たちが絶対にあかりさんを見つけてみせます!

その頃 現場では

あかり

…瑠奈…?

あかり

来たよ

瑠奈

…おねぇちゃん

瑠奈

来てくれたんだ

瑠奈

嬉しいなぁ…

瑠奈

ねぇ

あかり

ん、?

瑠奈

あの約束

瑠奈

覚えてる?

あかり

覚えてるよ

瑠奈

そっか

瑠奈

なら、一緒に…

ガラガラ

あかり

…っ…!!

瑠奈

おねぇちゃん…!?

ドシャ…っ

瑠奈

お姉ちゃん…!!
大丈夫…⁈
やだ…私のせい…

あかり

大丈夫…
私は大丈夫…!!
今度こそ…守って

その頃 母親と看護師 警察も現場に到着

あかりー!あかりーーっっ!

いたら返事して!!

あかり…っっ…!!

篠崎琉乃華

あかりちゃーん!

篠崎琉乃華

どこー?!

篠崎琉乃華

返事してー!

あかりちゃんー

崎戸

あかりちゃーん

篠崎琉乃華

…っ…!

篠崎琉乃華

あれ…っ!

!!

崎戸

!!

!!

夏帆

あかり、ちゃんっ…!

目の前に広がった光景は 凄惨なもので 瓦礫が散乱していた

いっ、イヤァァ!!

夏帆

お母さん…落ち着いて…っ

あかり。。!あかり。。っ!

お願い…返事して…っっ

それから暫くして

瓦礫が取り除かれ 無事にあかりは保護された

あかり

…?

あかり…っ…!!

あかり

お母さん…?

崎戸

良かった…無事で…っ

あかり

瑠奈…

あかり

瑠奈は…?!

あかり

一緒に…一緒にいたの…!

ギュッ…

もう…もう大丈夫…

ごめんね…お母さんが悲しみから抜け出せられずにいたから…

あかりも…あかりにも移ってしまったんだよね…
ごめんね…

あかり

…っっ…

あかり

わぁぁぁっ

あかり

私…私本当は…ずっと…ずっと後悔してた…っ

あかり

あの時

あかり

どうしてあの子を

うん。うん。。

あかり

守れ、なかったのか…

篠崎琉乃華

…大丈夫だよ、あかりちゃん

あかり

え…

篠崎琉乃華

きっと瑠奈ちゃんは恨んでなんかないよ

篠崎琉乃華

それどころかこうやって

篠崎琉乃華

いつでも気にかけてくれて
すごく心配してくれて

篠崎琉乃華

それだけで

篠崎琉乃華

きっと嬉しいんじゃないかな

篠崎琉乃華

今だってこうやって
守ってあげて

あかり

…っ…

篠崎琉乃華

だから、今度は…
みんなで一緒に
お墓まいりに行こう

あかり

うん…うんっ…

数日後

あかり

瑠奈…
今日はね

あかり

みんな来てくれてるよ

あかり

お母さんも

あかり

崎戸さんも

あかり

それに…

あかり

お父さんも…来てくれたんだ

ギュッ…

あかり

だからね、

あかり

もう安心していいんだよ

あかり

…っ…(ニコッ

あかり

ありがとう。。!

あかりがそう言い終わると

周りが急に明るくなって まるで新しいあかりたちの門出を 祝福してるみたいに 木の葉たちがなった

瑠奈

ありがとう

篠崎琉乃華

崎戸

あかり

瑠奈…

夏帆

嘘…

…瑠奈…
お母さん…頑張るから
天国で…私たちのこと見守っててね…

今日のことはきっと あかりちゃんだけでなく ここにいた全員 一生忘れない かけがえのない大切な 思い出となったのだった。 それからは すっかりあかりちゃんもお母さんも明るさを取り戻し あかりちゃんは徐々に小学校への復帰を目指していくのであった

この作品はいかがでしたか?

25

コメント

1

ユーザー

今回はちょっと ホラーというか 家族系の感動話書いてみました 良かったら読んでください

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
;