テラーノベル
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夕食も食べ終えた後、 居間には青しか残っていなかった 皆部屋に戻って、各自で時間を 自由に過ごしている
そんな中青は1人、居間に残り ただボーッとしていた
ボーッとしている、というより 指示を待っているの方が、 正しいのかもしれない
@ 水
@ 水
@ 青
@ 水
@ 青
@ 水
青くんの殻入った心を溶かすために 僕は、ひたむきに喋る事にした
考え込んでいてもしょうがないし 時間が勿体ないしね
@ 青
@ 水
@ 青
@ 水
@ 水
@ 青
@ 水
@ 水
青くんが紙に書いたことは 「まろは おしゃべり できない」 「まろ はなしたくない こわいの」
そう書く青くんの手は震えていて 字もどんどんガタガタになっていく
@ 水
@ 水
@ 水
@ 青
青くんが頷いた事を確認し 僕はゆっくり口を動かした
@ 水
@ 水
@ 青
@ 水
@ 水
@ 水
@ 青
@ 水
@ 水
@ 青
僕が喋る度、肩を震わす青くん その姿に思わず、口が止まって、 今すぐにでも休ませたくなる
でも、ダメだ 2人きりの時間は、少ない この時間を活かさないと
でも…良いのかな 嫌だって思ってるはずなのに、 いや…でも…話さないと
ダメ…ダメ…
@ 青
「もう はなさないでいいの」 「水さん の て ふるえてるよ」
「まろ の せい で ごめんなさい」 「もう はなさないでいいよ」
「もう いいんです」 「まろ に じかん もったいない」
@ 水
@ 青
@ 水
@ 青
@ 水
空回っちゃった… 何でだろう、僕はちゃんと…
@ 水
もしかしたら、兄弟達だけで、 窮屈でも、施設に残らせてた方が 皆は幸せだったのかもしれない
僕がもっと、賢かったら 僕にもっと、力があったら
少しでもいい、あの子達の 心の中がしりたい
ねぇ…教えてよ、僕分からないから 子供の頃の記憶なんて、 あの事しか残ってない
子供の幸せが分からない ご飯を食べ食べること? 沢山遊ぶこと?勉強すること?
@ 水
@ 水
涙が出てきた どうしてだろう、何も辛くないのに
皆の方が、トラウマを抱えてるんだ 親である僕が、泣いちゃダメ
ダメだよ、ダメ 僕は、ちゃんとしないと
頑張らないと、いけないんだよ
@ 桃
@ 水
@ 水
@ 桃
@ 水
@ 水
@ 水
@ 桃
@ 桃
@ 水
@ 桃
驚いたよね、絶対に あんまり感情を出さない桃くんが 少し驚いたのが分かった
僕のせい…なんだ
あの事も、今も、全部…僕のせい
辛い、苦しい 自分が何を考えたいかが分からない でも、胸から何かが込み上げて、 涙が溢れそうなのは分かる
@ 水
自分の手に神力を集める そして僕の隣にひとつ、扉みたいな ゲートみたいな物を作った
そして僕は、そのゲートを潜り 蓋を閉めた
コメント
3件
次回 ♡1000
うう、……泣けるってッ悠くん、……まだ小さいのに😭