アリスさんは次の日、転入生として
学校に来た
有栖 雨
有栖 雨です!
有栖 雨
よろしくね!
あの大人っぽい雰囲気は全くなく
誰もが接しやすい明るい子となっていた
休み時間となると桃花はアリスさの所へ来て
桃花
雨ちゃん!雨ちゃんには伝えないといけないことがあるの
有栖 雨
なに?
するとアリスさんは私の方をみて
『1度だけ耐えて』
そう言いたげな目を向けた
なんとも苦痛で嘆いている目で
本当はしたくないけどしないと私を救えない
そう思っているんだろう
本気で私を助けとようとしてくれて
全然大丈夫!お願いします
という目線を向けた
桃花
雨ちゃん!これ、私のペット
桃花
朱里って言うの!
桃花
朱里、雨ちゃんに芸をして
桃花
ほら、はやーく!
そう言いながら桃花は牛乳を床にこぼし
私に舐めるよう指示をした
私は綺麗にするように床を舐めた
目の端に移ったアリスさんな顔は
怒りに満ちていて
殴りかかりそうな右手を抑えていた
桃花
ね!面白いでしょ?
桃花
雨ちゃんもこうならないようにしてね
そういった桃花はどこかに行った
有栖 雨
朱里ちゃん!
朱里
アリスさん…泣かないで
アリスさんは泣いていた
有栖 雨
…………
有栖 雨
桃花ちゃんのこと
有栖 雨
もう少し様子を見ようとしたけど
有栖 雨
今日中に片をつけるわ
朱里
今日中に!?
朱里
できるんですか?
有栖 雨
ええ。終わらせるから安心しなさい
有栖 雨
多分明日には桃花はいないから
朱里
いないって………?
有栖 雨
あの子は私達の国に連れてかれるの
有栖 雨
罪を償うように
有栖 雨
大丈夫。朱里ちゃん以外の人には桃花ちゃんの記憶を消す。
有栖 雨
そし罪を償えば転校生として桃花が戻ってくる
朱里
桃花は……死なないんですね
有栖 雨
あら、死なせた方がいいかしら?
朱里
いいえ!!そんなこと!
朱里
いくらなんでも桃花には死んで欲しくない
朱里
大切なクラスメイトです
朱里
いじめはやめてほしいですけど……
有栖 雨
………
有栖 雨
いい子ね……
有栖 雨
大丈夫、殺しはしない
有栖 雨
じゃあ。また明日
アリス
急いで…お菓子を作らないと…
アリス
この子には…このお菓子よね
グツグツ…
アリス
ほら出来た
アリス
真っ黒なチョコレートケーキ
アリス
そして、これを乗せれば…
アリス
出来た!明日もっていきましょう…