『最期に見えた君の泣き顔は美しい＿｡』

それなら俺なんて１ヶ月くらい目的の本なんか出ないんじゃ...

いや、でもやらなきゃ...

むしろ、君の方が素直で優しいだろうに。

それから時が経ち、15分後。

俺はやっと目的に関する情報を見つけた。

でも治る訳じゃなく、余命が少し伸びる程度...か。

治る方法は...載ってない...

俺は机を軽く叩いた。

目を見開き、るなは俺を見つめてきた。

なんでだろうな。...俺はすぐ見つかったんだけど...

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝｯ...

たっつん...また屋上かな

見に行ってみよう。

そんな事言って、内心足りない気持ちでいっぱいだろうに。

俺はたっつんの横に移動し、たっつんの事を指差した。

お互いの良いところは相手からしか分からない。

優しくても自分でその自覚は無く、

相手からしか見えない。

だからこそ人は信頼し合い、お互いに支え合って生きていく。

自分の足りないところは相手に埋めてもらう。

穴の空いたパズルがぴったり重なるように。

...作り笑顔...だよな

3時間目

4時間目

休み時間

そう思い、俺はなお兄の席へ向かった。

やっぱりなお兄と居ると落ち着くなぁ...

焦ってた気持ちが飛んでっちゃうや。

思わず俺は自分の頬に手を当てた。

...確かに、たっつんやるなに会って、

少し、自分が変わった気がする。

5時間目

6時間目

授業が終わり、放課後＿

衝撃な事実に俺は思考回路が止まった。

ﾌﾟﾙﾙﾙｯ

突然俺の電話が震えた。

誰だろう。なお兄かな

俺はその瞬間スマホを落とした。

その衝撃でスマホの画面が割れた。

なお兄と繋がらなくなり、スマホがつかなくなった。

頭が追いつかない。

なんで？なんでたっつんが運ばれて...

そのとき俺に1つの言葉が浮かんだ。

『余命』

まさか...

...嫌

絶対に嫌

そんな...こんな事って...

俺の目蓋から涙が零れ落ちた。

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡1000

次回予告

Episode6『後悔』

俺がたっつんの事もっと見てれば...

もっと心配しておけば...

じゃぱぱさん、大丈夫です、

貴方のせいでは無いですから、、

...最低だな。俺

＂病気を治す＂って大口叩いたくせに...

俺の精神は...

...少しずつ崩れ落ちる

『...じゃぱぱ？』