これは
TELLERに出会って
皆と出会えて
少しずつ
変わっていった私の
物語(ストーリー)
A子
あーあ
A子
体育のマラソン無くなんないかな~
B子
雨降らない限り無理だよ
A子
え~!!
A子
神様!!!
A子
お願いです!!
A子
雨を降らせて下さい!!!
B子
神に頼ってもねぇ……笑
A子
でもマラソン嫌でしょ?!
A子
ね!
A子
“私”!
私
うん……マラソンは嫌だな………
A子
ほら~!“私”だってそう言ってる!
確かに
マラソンは好きじゃない
だけど
雨はもっと嫌い
私は
気象病だから………
気象病というのは
雨や台風、雪が降ると
体調が悪くなってしまう病気
その中でも私は
少し雨が降っただけで
立っていられなくなるくらいで
他の気象病の人達より症状が重い
ズキッ!
私
っ…………!!!
突然激しい頭痛が襲ってきた
B子
“私”?!
B子
どうしたの?!
A子
大丈夫?!
痛みに座り込んだ私に2人は驚いてた
私
だ………大丈……夫
B子
え……でも顔色悪いよ?
A子
なんかあった?
私
ううん……何でもない
私は力なく笑った
私
A子
A子
?
私
雨、降るよ
私
良かったね
A子
マジ?!
A子
よっしゃぁ~!!!
B子
いやいや
B子
喜ぶ前に
B子
何で“私”が雨降るって知ってんの?!
A子
確かに!
A子
何で?!
私
え……それ…は
それは
低気圧が近づいてきてるから
低気圧が近づいてきてると
少しずつ体調が悪くなる
だから
私の体調が悪くなると同時に
雨も降り始める
だけど………
私
(2人には言えない……)
私
いや……何でって……
私
天気予報見たら……雨降るって………
私
それだけだよ………
もちろん嘘に決まってる
気象病なんて言えない
皆だって
病気の人と仲良くしたくない
そう思うでしょ?
小学生のころ
クラスの人達に気象病の事を言ったら
病気が移るって言われて
皆に避けられていた
私
(だから知りあいのいない遠くの中学に通ってる)
私
(言えるわけがない………)
A子
な~んだ
A子
そう言うことか~
B子
よくよく考えたらそれしか無いしね
A子
じゃあマラソン無くなるじゃん!!
B子
まだ決まった訳じゃないよ
B子
天気予報だって間違えるよ
A子
え~!!
A子
何でもするから雨降って~!
雨が降ることだけは
確かなことだ
ザァー
A子
?!
A子
本当に雨降ったよ~!
B子
あんなに晴れてたのに……
私
っ……………
私
(ヤバい)
私
(立ってられない………)
私
ごめん
私
ちょっと席もどるね………
B子
私達も戻ろ!
B子
もう休み時間終わるよ?!
A子
は~い!
A子
うちも戻る~!
先生
えー
先生
四時間目にあったはずの体育が
先生
悪天候のため
先生
延期となりました。
クラスの男子
よっしゃぁ~!!!
クラスの女子
やったね!
クラスの女子
今日の体育マラソンでしょ?
私
(息苦しい……)
私
はぁっ……はぁっ
先生
そのため四時間目は理科になりました。
クラスの男子
え~?!!!
クラスの男子
自習じゃねーの?!
クラスの女子
最悪~
クラスの女子
理科だる~い
四時間目
先生
で…これはー
私
(雨が強まってきた)
私
(ヤバい)
私
(意識が………)
バタッ
そこから
私の記憶はない───。
まさか
これが私の悪夢の始まりだなんて
その時は知らなかった